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Microsoft セキュリティ更新プログラムリリース情報 - 2025 年 2 月

Last updated at Posted at 2025-02-11

Note:
この記事は 2025年2月11日(太平洋標準時)に公開された Microsoft セキュリティ更新プログラムの概要をまとめたものです。
以下の製品群にフォーカスしたものとなっています。(主にデバイス管理者向け)
・各クライアントOS ( bitness は x64 対象 )
 Windows 11 (24H2/23H2/22H2)
 Windows 10 (22H2/1607LTSB)
・Microsoft Office (Microsoft 365 Apps for Enterprise)
・Microsoft Edge (Stable v133)
Microsoft がナレッジ内で言及している推奨手法(回避策)については"タメ語"で一部表現しておりますが、ご容赦ください。

Summary

・.NET Framework系更新なし
・高スコア 0件、一般公開 2件(※)、悪用実績 2件。
※うち1件はWindowsではなく、Microsoft Surface のもの。UEFIファームの更新にて対応?

Windows Client 今月の献立

Version Build CU KB NetFx KB SSU KB Other
24H2 26100.3194 5051987 (5049622) - -
23H2 22631.4890 5051989 (5049624) - -
22H2 (Win11) 22621.4890 5051989 (5049624) - (5012170)
22H2 (Win10) 19045.5487 5051974 (5050188) (5031539) ※1 (5012170)
1607 14393.7785 5052006 (5049614) (5050109) (5012170)
(4589210) ※2

※1 単体SSUにおける最新。各種前提を適用できていない場合は 2022年5月のSSU(KB5014032) を先に適用してね。
※2 Intel マイクロコード更新。


24H2
2025-02 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 24H2 の累積更新プログラム (KB5051987)
# 先月以前からの継続
2025-01 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 24H2 用) (KB5049622)

23H2
2025-02 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 23H2 の累積更新プログラム (KB5051989)
# 先月以前からの継続
2025-01 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 23H2 用) (KB5049624)

22H2 (Win11)
2025-02 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5051989)
# 先月以前からの継続
2025-01 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 22H2 用) (KB5049624)

22H2 (Win10)
2025-02 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5051974)
# 先月以前からの継続
2025-01 x64 (KB5050188) 向け Windows 10 Version 22H2 用 .NET Framework 3.5、4.8 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム
2023-10x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 サービス スタック更新プログラム (KB5031539)

1607
2025-02 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB5052006)
# 先月以前からの継続
2025-01 Windows 10 Version 1607 (x64 版) 用 .NET Framework 4.8 の累積的な更新プログラム (KB5049614)
2025-01x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 サービス スタック更新プログラム (KB5050109)
# LCU では最新の SSU の適用を強く推奨するという表現。

Secure Boot DBX 更新プログラム(2022/12以降更新なし)
2022-08 x64 ベース システム用 Windows 11 22H2 のセキュリティ更新プログラム (KB5012170)
2022-12 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 のセキュリティ更新プログラム (KB5012170)

Intel マイクロコード更新 (2021/03リリース時点から更新なし)
2021-01 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 更新プログラム (KB4589210)

Edge (Stable Ver.133)
Microsoft Edge-x64 ベース エディション (ビルド 133.0.3065.59) の Stable チャネル バージョン 133 Update
Microsoft Edge-WebView2 Runtime バージョン 133 Update の x64 ベース エディション (ビルド 133.0.3065.59)

Windows Known issues (2025/2/12 6:30 JST)

バージョン共通

Issues Status/WorkAround
OpenSSHサービスの起動ができず、SSH接続が行えない。 PowerShellにて以下のフォルダーに SYSTEM および Administrators グループにフルコントロール、
Authenticated Users に読み取り専用アクセスを許可してね。
C:\ProgramData\ssh 
C:\ProgramData\ssh\logs
特定のCitrixコンポーネントがインストールされているデバイスで25年1月のセキュリティ更新プログラムをインストールが完了しない可能性あり。
Citrix Session Recording Agent (SRA) バージョン 2411にて確認。
Citrix社のナレッジに回避策あり

24H2

Issues Status/WorkAround
ARMデバイスにて、Microsoftストアを介して"Roblox"(ゲーム)がダウンロード・実行できない問題あり (回避策)Robloxの公式サイトからDL可能。

23H2/22H2(Win11)

情報なし

22H2/21H2(Win10)

Issues Status/WorkAround
1Bリリース更新適用後、イベントビューワーに SgrmBroker.exe に関連するエラーが表示される可能性あり。(システム イベントID:7023) 本事象において特に実影響はないため、SgrmBrokerサービスを無効化してね。

1607 (Win10 / Windows Server 2016)

情報なし

Vulnerability

以下の基準でピックアップしたものです。(脆弱性全ての一覧ではありません。)
・ゼロデイ(一般公開/悪用実績あり)
・CVSSスコアが高い (9.0以上)
・その他話題になっているもの

CVE# タイトル 深刻度 一般公開 悪用実績 悪用可能性指標 CVSSスコア関連                   備考
CVE-2025-21377 NTLM ハッシュ開示スプーフィングの脆弱性 重要 あり なし 悪用される可能性が高い スコア : 6.5
攻撃経路:NW
条件複雑:低
必要特権 :なし
ユーザー関与:必要
スコープ:変更なし
機密性:高
完全性:なし
可用性:なし
今月のゼロデイ
攻撃者はユーザーに悪意のあるファイルを開かせる等のアクションを実行させることで、ユーザーのNTLMv2ハッシュを開示させ、これを使用してそのユーザーになりすまして認証を受ける可能性あり
CVE-2025-21194 Microsoft Surface セキュリティ機能のバイパスの脆弱性 重要 あり なし 悪用される可能性は低い スコア : 7.1
攻撃経路:隣接
条件複雑:高
必要特権 :なし
ユーザー関与:必要
スコープ:変更なし
機密性:高
完全性:高
可用性:高
今月のゼロデイ
ユーザーがマシンを再起動し、攻撃者がローカルネットワークのアクセス権を取得した状態でUEFIのセキュリティ機能をバイパスする可能性あり(Surfaceの特定のシリーズのみが対象。)
CVE-2025-21418 WinSock 用 Windows Ancillary Function Driver の特権の昇格の脆弱性 重要 なし あり 悪用の事実を確認済み スコア : 7.8
攻撃経路:LOCAL
条件複雑:低
必要特権 :低
ユーザー関与:なし
スコープ:変更なし
機密性:高
完全性:高
可用性:高
今月のゼロデイ
当ドライバーの境界エラーを利用し、ローカルユーザーとしてヒープベースのバッファーオーバーフローをトリガーすることで、攻撃者がSYSTEM特権を獲得する可能性あり。
CVE-2025-21391 Windows ストレージの特権の昇格の脆弱性 重要 なし あり 悪用の事実を確認済み スコア : 7.1
攻撃経路:LOCAL
条件複雑:低
必要特権 :低
ユーザー関与:なし
スコープ:変更なし
機密性:なし
完全性:高
可用性:高
今月のゼロデイ
安全ではないリンクの追跡を悪用することで、ローカルユーザーとしてシステム上の任意のファイルを削除する可能性あり。

M365Apps 今月の献立

Channel Build Remarks
Current Version 2501 (Build 18429.20158)
Monthly Enterprise Version 2412 (Build 18324.20240)
Version 2411 (Build 18227.20240)
Semi-Annual Enterprise Preview Version 2408 (Build 17928.20440)
Semi-Annual Enterprise Version 2408 (Build 17928.20440)
Version 2402 (Build 17328.20708)
Version 2308 (Build 16731.21114)
Perpetual Enterprise (Office 2019 Standard) Version 1808 (Build 10416.20058)

Office Known Issues (2025/2/12 6:30 JST)

Apps Status Issues Remarks/WorkAround
Outlook 調査中 Outlookのスタートメニューアイコンが"Outlook (classic)に更新されない" 現在調査中。回避策はAppDataフォルダー内の古いOutlookアイコンを削除すること(%AppData%\Microsoft\Windows\スタート メニュー\プログラム)
Outlook 調査中 Office 2016(MSIインストール)にて、検索結果の送信者欄が表示されなくなり、検索結果も未読となる。 現在調査中。
回避策
Server Assisted Search を一時的に無効にします (従来の Windows デスクトップ サーチにフォールバック)
HKEY_CURRENT_USER\software\policies\Microsoft\office\16.0\outlook\search
DWORD: DisableServerAssistedSearch
値: 1
Outlook 調査中 新しい Outlook で従来の差し込み印刷を開始すると、Wordの書記かでハングする可能性あり。 現在調査中。
クラシックのOutlookを利用してね。
Outlook 修正済 Windows Server 2016 または 2019 にて、Classic Outlook Version 2412 (Build 18324.20168)にアップデートするとアプリがクラッシュする可能性あり。イベントログとして1000または1001のイベントIDが記録される。 バージョン2412にて修正。
Outlook 調査中 メール管理者は Outlook Classic に対して OnlineMeetingsByDefaultEnabled の設定値を適用させることができない 現在調査中。
Outlook 調査中 更新適用後に、Outlook、Word、その他のOfficeアプリケーションを起動すると、「コンピューターに msls70.dll がないため、プログラムを開始できません。この問題を解決するには、プログラムを再インストールしてみてください。」というようなエラーが表示される。 Officeのバージョンとチャネルの不一致が原因と考えられており、該当する場合はOfficeの再インストールの実施が必要。関連フォーラム
Outlook 調査中 自分または共有カレンダーで会議を更新するときにエラーが発生する可能性あり。(「アイテムは別のユーザーによって、または別のウィンドウで変更されたため、保存できません」等) サポートに問い合わせてね。
Outlook 調査中 Outlookにて予定表を追加した後、開くことができない。
2024/7/15~17の間にてWindows版Outlookのオンラインモードにて発生。(EX814289)
7/17にサービス側を修正済みだが、事象が発生する場合は、予定表の一覧をキャプチャーやメモ等で保管しておき、ファイル名指定して実行にて"Outlook.exe /resetnavpane"を実行し、Outlookを起動後に再度カレンダーを追加してね。
Outlook 調査中 Outlookデスクトップアプリ(Ver2309以上)を起動した際、予期したプロフィール画像の代わりにサインインボタンが表示され、資格情報を入力して認証しようとしても、「この電子メールアドレスはすでに追加されています」というエラーダイアログが表示されてしまう 調査中。
Outlook 調査中 タッチモードで各アプリ(ToDo)が機能しない。 回避策→マウス使ってね。
Outlook 調査中 クイック操作にて新規に"新しい電子メールの宛先"を作成する際、オートコンプリート機能を利用して連絡先を選択して完了すると、内容が保存できない。 回避策は、アドレス帳で連絡先を検索するボタンを利用するか、以下のレジストリを追加してね。
HKCU:\software\policies\Microsoft\office\16.0\outlook
DoNotIncludeNickNameCacheInSearch (REG_DWORD) Value: 1
Outlook 調査中 会議出席者が、代理人によって変更された添付ファイルを含む会議の更新またはその一部を取得できない可能性あり。 可能な限り添付ファイルを SharePoint か OneDrive に保存し、リンクを使用して共有することを推奨。
Outlook 調査中 オンラインモードでメールボックスにアクセスし、メッセージの転送や分類、フラグを設定しようとすると"操作に失敗しました"というエラーが表示される場合あり。 回避策
キャッシュモードで利用するか、Web版を利用してね。
Word 調査中 リスト内でEnterキーとBackSpaceキーが期待通りに機能せず、リストからカーソルが抜けられなくなる場合あり。
PowerPoint 調査中 32bitアプリでは秘密度ラベルの自動適用・推奨機能が利用できない。(US英語環境を除く) 32bitアプリでは当機能がサポートできていないため
PowerPoint 修正済(中) PowerPoint 2019(Version 1808,ビルド 10409.20028)において、ボリュームライセンスインストールにおいてはファイル破損やデータ損失の可能性があるため、一部機能の無効化を実施中。(オブジェクトの挿入→アイコンとして表示、形式を指定して貼り付けメニューからの図の貼り付け等) ファイル破損の一部解決があり、ビルド10412.20006にて対応。以下2機能の無効化は継続中。
・[形式を指定して貼り付け] ダイアログ ボックスから [図 (Windows メタファイル)] として貼り付け。
・Shapes.PasteSpecial メソッドと View.PasteSpecialメソッド から ppPasteMetafilePicture として貼り付け。

参考(英語情報)

Windows 11 Update History
Windows 10 Update History

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