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Microsoft セキュリティ更新プログラムリリース情報 - 2023 年 9 月

Last updated at Posted at 2023-09-14

Note:
この記事は 2023年9月12日(太平洋標準時)に公開された Microsoft セキュリティ更新プログラムの概要をまとめたものです。
以下の製品群にフォーカスしたものとなっています。(主にデバイス管理者向け)
・各クライアントOS ( bitness は x64 対象 )
 Windows 11 (22H2)
 Windows 10 (22H2/21H2/1607LTSB)
・Microsoft Office (Microsoft 365 Apps for Enterprise)
・Microsoft Edge (Stable v116)
Microsoft がナレッジ内で言及している推奨手法(回避策)については"タメ語"で一部表現しておりますが、ご容赦ください。

Summary

・Win10/11系列ともに悪用実績1件。
・M365Apps(Word)で一般公開/悪用実績1件。
・M365Apps は半期エンタープライズチャネルプレビューにて9月恒例のメジャーバージョンアップ(2308)
・.NET Framework 更新あり
・Windows バックアップのアプリがシレっと入りましたが、MSアカウントが必要なので企業環境での利用は難しいと思われます。

Windows Client 今月の献立

Version Build CU KB NetFx KB SSU KB Other
22H2 (Win11) 22621.2283 5030219 5031217 - (5012170)
22H2 (Win10) 19045.3448 5030211 5030180 - (5012170)
21H2 (Win10) 19044.3448 5030211 5030179 (5014032) ※1 (5012170)
1607 14393.6252 5030213 5029924 5030504 (5012170)

※1 単体SSUにおける最新。各種前提を適用できていない場合は 2022年5月のSSU(KB5014032) を先に適用してね。
※2 Intel マイクロコード更新。


22H2 (Win11)
2023-09 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5030219)
2023-09 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 22H2 用) (KB5031217)

22H2 (Win10)
2023-09 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5030211)
2023-09 x64 (KB5030180) 向け Windows 10 Version 22H2 用 .NET Framework 3.5、4.8 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム

21H2 (Win10)
2023-09 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 21H2 の累積更新プログラム (KB5030211)
2023-09 x64 (KB5030179) 向け Windows 10 Version 21H2 用 .NET Framework 3.5、4.8 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム

1607
2023-09 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB5030213)
2023-09 Windows 10 Version 1607 (x64 版) 用 .NET Framework 4.8 の累積的な更新プログラム (KB5029924)
2023-09x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 サービス スタック更新プログラム (KB5030504)
# LCU では最新の SSU の適用を強く推奨するという表現。

Secure Boot DBX 更新プログラム(2022/12以降更新なし)
2022-08 x64 ベース システム用 Windows 11 22H2 のセキュリティ更新プログラム (KB5012170)
2022-12 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 のセキュリティ更新プログラム (KB5012170)
2022-08 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 21H2 のセキュリティ更新プログラム (KB5012170)
2022-08 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 20H2 のセキュリティ更新プログラム (KB5012170)

Intel マイクロコード更新 (2021/03リリース時点から更新なし)
2021-01 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 20H2 更新プログラム (KB4589212)
2021-01 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 更新プログラム (KB4589210)

Edge (Stable Ver.116)
Microsoft Edge-x64 ベース エディション (ビルド 116.0.1938.76) の Stable チャネル バージョン 116 Update
Microsoft Edge-WebView2 Runtime バージョン 116 Update の x64 ベース エディション (ビルド 116.0.1938.76)

Windows Known Issues (2023/08/09 12:00 JST)

バージョン共通

Issues Status/WorkAround
7Cリリース以降の品質更新を適用後、WVC1 コーデック (VC-1) を使用すると、一部のアプリでビデオの再生、録画、またはキャプチャに失敗する場合があり。既定で WVC1 コーデック を使用している場合、一部のカメラまたは Web カメラも機能しない可能性があり。 KIRあり。
Win11(22H2)
Win10(2xH2)
解決済み判定のため、今回でクローズ。
11Bリリース以降の累積更新適用後、DirectX利用しているアプリにて apphelp.dllエラーが発生する可能性あり。
・Intelグラフィックスドライバーの 26.20.100.7463 ~ 30.0.101.1190 がインストールされているデバイスが対象。
・DirectX または Direct3D を使用してコンテンツのレンダリングをしているアプリが対象。
Intelグラフィックスドライバーにて 30.0.101.1190 より新しいものをインストールしてね。
今年4Cリリースで修正されていたとのこと。

22H2(Win11) (新規なし)

Issues Status/WorkAround
プロビジョニングパッケージを使用すると、期待通りに動作しない可能性あり。
OOBEが終了しない、予期せぬ再起動の発生、Windowsが部分的にしか構成されない可能性あり。(Autopilot除く)
22H2にアップグレードする前にデバイスをプロビジョニングしてね。
昨年11Cリリース以降で修正されていたとのこと。

22H2/21H2(Win10) (新規なし)

1607(LTSB) (新規なし)

SecureBootDBX更新プログラム(KB5012170) (新規なし)

Vulnerability

以下の基準でピックアップしたものです。(脆弱性全ての一覧ではありません。)
・ゼロデイ(一般公開/悪用実績あり)
・CVSSスコアが高い (9.0以上)
・その他話題になっているもの

CVE# タイトル   深刻度 一般公開 悪用実績 悪用可能性指標 CVSSスコア関連                   備考
CVE-2023-36802 Microsoft Stream Services サービスのプロキシの特権の昇格の脆弱性 重要 なし あり 悪用の事実を確認済み スコア : 7.8
攻撃経路:LOCAL
条件複雑:低
必要特権 : 低
ユーザー関与:不要
スコープ:変更なし
機密性:高
完全性:高
可用性:高
今月のゼロデイ。攻撃者がStream Services のプロキシ内の境界エラーを利用してローカルユーザーとしてメモリ破損を引き起こし、SYSTEM権限を獲得する可能性あり。
CVE-2023-36761 Microsoft Word の情報漏えいの脆弱性 重要 あり あり 悪用の事実を確認済み スコア : 6.2
攻撃経路:LOCAL
条件複雑:低
必要特権 : なし
ユーザー関与:不要
スコープ:変更なし
機密性:高
完全性:なし
可用性:なし
今月のゼロデイ。攻撃者は特別に細工されたファイルを開かせたり、プレビューさせたりして、被害者ユーザーアカウントのNTLMハッシュを取得する可能性あり。

M365Apps 今月の献立

Channel Build
Current Version 2308 (Build 16731.20234)
Monthly Enterprise Version 2307 (Build 16626.20208)
Version 2306 (Build 16529.20254)
Semi-Annual Enterprise Preview Version 2308 (Build 16731.20234)
Semi-Annual Enterprise Version 2302 (Build 16130.20766)
Version 2208 (Build 15601.20772)
Perpetual Enterprise (Office 2019 Standard) Version 1808 (Build 10402.20023)

Office Known Issues (2023/09/13 12:00 JST)

先月時点から更新情報なし。

Apps Issues Status/WorkAround
PowerPoint 32bitアプリでは秘密度ラベルの自動適用・推奨機能が利用できない。 32bitアプリでは当機能がサポートできていないため。対応中。
Outlook Outlookの起動が遅く、スプラッシュ画面で長時間スタックする。
内部的にはRESTからMAPIへの切り替え時に問題が発生する。
※開くことをキャンセルして再試行すると解消することがある。
調査中。回避策は2点。
・下記レジストリを設定して、RESTを強制化する。
HKCU:\Software\Policies\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Options\Calendar
RestUpdatesForCalendar (REG_DWORD) 1
・設定から共有予定表の機能強化を無効化する。
Outlook 予測入力変換が機能せず、設定上も「入力中にテキスト予測を表示する」オプションが表示されない。 修正展開中(対象はベータと最新チャネル。)
Outlook タッチモードで各アプリ(ToDo)が機能しない。 調査中。
回避策→マウス使ってね。
Outlook クイック操作にて新規に"新しい電子メールの宛先"を作成する際、オートコンプリート機能を利用して連絡先を選択して完了すると、内容が保存できない。 調査中。
回避策は、アドレス帳で連絡先を検索するボタンを利用するか、レジストリ(※)を追加してね。
HKCU:\software\policies\Microsoft\office\16.0\outlook
DoNotIncludeNickNameCacheInSearch (REG_DWORD) Value: 1
Outlook 会議出席者が、代理人によって変更された添付ファイルを含む会議の更新またはその一部を取得できない可能性あり。 調査中。
共有予定表の機能強化を無効にすることで回避可能。(アカウント設定)
Outlook 共有予定表で終日イベントを拡張すると予期せぬ伸縮が起きる可能性あり。 調査中。
共有予定表の機能強化を無効にすることで回避可能。(アカウント設定)
Outlook オンラインモードでメールボックスにアクセスし、メッセージの転送や分類、フラグを設定しようとすると"操作に失敗しました"というエラーが表示される場合あり。 調査中。
回避策:キャッシュモードで利用するか、Web版を利用してね。
Outlook 起動時に想定されない形で"前回のセッションのアイテムを再開しますか?"とポップアップウィンドウが表示される可能性あり。 調査中。緩和策としては、Outlook設定>全般>起動時のオプションでウィンドウの無効化をすることで非表示となる。

参考(英語情報)

Windows 11 Update History
Windows 10 Update History

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