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Microsoft セキュリティ更新プログラムリリース情報 - 2025 年 4 月

Last updated at Posted at 2025-04-09

今月は業務都合で公開遅くなりました。

Note:
この記事は 2025年4月8日(太平洋標準時)に公開された Microsoft セキュリティ更新プログラムの概要をまとめたものです。
以下の製品群にフォーカスしたものとなっています。(主にデバイス管理者向け)
・各クライアントOS ( bitness は x64 対象 )
 Windows 11 (24H2/23H2/22H2)
 Windows 10 (22H2/1607LTSB)
・Microsoft Office (Microsoft 365 Apps for Enterprise)
・Microsoft Edge (Stable v135)
Microsoft がナレッジ内で言及している推奨手法(回避策)については"タメ語"で一部表現しておりますが、ご容赦ください。

Summary

・現時点一部の脆弱性修正を含んだ Windows 10向け更新プログラムは未リリースであるとの情報あり。(利用可能となったらセキュリティアップデートガイドにて通知があるとのこと。)
・.NET Framework系更新あり。
・悪用実績 1件 あり。(比較的穏やか?)

Windows Client 今月の献立

Version Build CU KB NetFx KB SSU KB Other
24H2 26100.3775 5055523 5054979 - -
23H2 22631.5189 5055528 5054980 - -
22H2 (Win11) 22621.5189 5055528 5054980 - (5012170)
22H2 (Win10) 19045.5737 5055518 5055683 (5031539) ※1 (5012170)
1607 14393.7969 5055521 5055170 5055661 (5012170)
(4589210) ※2

※1 単体SSUにおける最新。各種前提を適用できていない場合は 2022年5月のSSU(KB5014032) を先に適用してね。
※2 Intel マイクロコード更新。


24H2
2025-04 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 24H2 の累積更新プログラム (KB5055523)
2025-04 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 24H2 用) (KB5054979)

23H2
2025-04 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 23H2 の累積更新プログラム (KB5055528)
2025-04 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 23H2 用) (KB5054980)

22H2 (Win11)
2025-04 x64 ベース システム用 Windows 11 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5055528)
2025-04 .NET Framework 3.5 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム (x64 向け Windows 11, version 22H2 用) (KB5054980)

22H2 (Win10)
2025-04 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5055518)
2025-04 x64 (KB5055683) 向け Windows 10 Version 22H2 用 .NET Framework 3.5、4.8 および 4.8.1 の累積的な更新プログラム
2025-04 Windows 10 Version 1607 (x64 版) 用 .NET Framework 4.8 の累積的な更新プログラム (KB5055170)
# 先月以前からの継続
2023-10x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 サービス スタック更新プログラム (KB5031539)

1607
2025-03 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 の累積更新プログラム (KB5053594)
2025-04 Windows 10 Version 1607 (x64 版) 用 .NET Framework 4.8 の累積的な更新プログラム (KB5055170)
2025-04x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 サービス スタック更新プログラム (KB5055661)
# LCU では最新の SSU の適用を強く推奨するという表現。

Secure Boot DBX 更新プログラム(2022/12以降更新なし)
2022-08 x64 ベース システム用 Windows 11 22H2 のセキュリティ更新プログラム (KB5012170)
2022-12 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 22H2 のセキュリティ更新プログラム (KB5012170)

Intel マイクロコード更新 (2021/03リリース時点から更新なし)
2021-01 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1607 更新プログラム (KB4589210)

Edge (Stable Ver.135)
Microsoft Edge-x64 ベース エディション (ビルド 135.0.3179.54) の Stable チャネル バージョン 135 Update
Microsoft Edge-WebView2 Runtime バージョン 135 Update の x64 ベース エディション (ビルド 135.0.3179.54)

Windows Known issues (2025/4/9 15:00 JST)

Issues Status/WorkAround
特定の条件で Windows Hello が利用できない事象あり。
更新適用後、回復メニューからこのPCをリセット、またはプッシュボタンリセットを実施し、「個人用ファイルを保持」と「ローカルインストール」を選択した場合に、顔認証とPINの利用ができなくなる。
PINを使用するには Windows Hello (PIN/顔認証) を再設定してね。

バージョン共通

Issues Status/WorkAround
OpenSSHサービスの起動ができず、SSH接続が行えない。 2Cリリースにて修正済。
PowerShellにて以下のフォルダーに SYSTEM および Administrators グループにフルコントロール、
Authenticated Users に読み取り専用アクセスを許可してね。
C:\ProgramData\ssh 
C:\ProgramData\ssh\logs
特定のCitrixコンポーネントがインストールされているデバイスで25年1月のセキュリティ更新プログラムをインストールが完了しない可能性あり。
Citrix Session Recording Agent (SRA) バージョン 2411にて確認。
MSとCitrix社間で調査中。
Citrix社のナレッジに回避策あり
Active Directory グループポリシーのローカルポリシーで、ログオン/ログオフイベントの監査が有効になっていて、正常に動作している場合でもデバイス上では有効として表示されない場合あり。
#ローカル監査ポリシーにて、セキュリティ設定が"監査なし"となっている
レジストリキー設定とコマンド実行にて回避可能
★レジストリキー
HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Audit\SystemPolicy\LogonLogoff\AccessRights
上記キーのアクセス許可として所有者を Administrators に変更。
"サブコンテナとオブジェクトの所有者を置き換える"を有効として、適用する。
Administratorsに対して古コントロール権限を付与する。
★GUIDキー変更
以下コマンドの実行
auditpol /set /subcategory:{0CCE924B-69AE-11D9-BED3-505054503030} /success:enable /failure:enable
問題解消にむけて調査中。

24H2

Issues Status/WorkAround
ARMデバイスにて、Microsoftストアを介して"Roblox"(ゲーム)がダウンロード・実行できない問題あり (回避策)Robloxの公式サイトからDL可能。

23H2/22H2(Win11)

単独では情報なし

22H2/21H2(Win10)

Issues Status/WorkAround
1Bリリース更新適用後、イベントビューワーに SgrmBroker.exe に関連するエラーが表示される可能性あり。(システム イベントID:7023) 本事象において特に実影響はないため、SgrmBrokerサービスを無効化してね。または、レジストリとして以下を登録してね
HKLM\System\CurrentControlSet\Services\SgrmBroker
値名(REG_DWORD):Start
値のデータ:4

1607 (Win10 / Windows Server 2016)

単独では情報なし

Vulnerability

以下の基準でピックアップしたものです。(脆弱性全ての一覧ではありません。)
・ゼロデイ(一般公開/悪用実績あり)
・CVSSスコアが高い (9.0以上)
・その他話題になっているもの

CVE# タイトル 深刻度 一般公開 悪用実績 悪用可能性指標 CVSSスコア関連                   備考
CVE-2025-29824 Windows 共通ログ ファイル システム ドライバーの特権の昇格の脆弱性 重要 なし あり 悪用の事実を確認済み スコア : 7.8
攻撃経路:LOCAL
条件複雑:低
必要特権 :低
ユーザー関与:不要
スコープ:変更なし
機密性:高
完全性:高
可用性:高
今月のゼロデイ
攻撃者は当該ドライバー(CFS)のUse-After-Freeエラーを利用してSYSTEM権限を取得する可能性あり。

M365Apps 今月の献立

Channel Build Remarks
Current Version 2503 (Build 18623.20178)
Monthly Enterprise Version 2502 (Build 18526.20264)
Version 2501 (Build 18429.20216)
Semi-Annual Enterprise Preview Version 2502 (Build 18526.20264)
Semi-Annual Enterprise Version 2408 (Build 17928.20512)
Version 2402 (Build 17328.20770)
Perpetual Enterprise (Office 2019 Standard) Version 1808 (Build 10417.20007)

Office Known Issues (2025/4/9 18:30 JST)

Apps Status Issues Remarks/WorkAround
Outlook 調査中 複数の予定表を選択表示中に、特定の時間帯をクリックしても間違った時間帯が選択される。
(カレンダー内でクリックした2~3行上の指定となってしまう)
条件
・3つの他の予定表を開き、デュアルディスプレイ環境に発生。
・クラシックOutlookのみ
調査中。Outlookウィンドウ変更するか、予定表をクリックする前に上下にスクロールしておくと回避できる可能性あり。
Outlook 調査中 複数のカレンダー表示ビューにおいて、一部空白のセクションがレンダリングされる可能性あり。
最新チャネル・月次エンタープライズチャネル2501、半期エンタープライズチャネル2408にて事象を確認。
現在調査中。
回避策
予定表ビューで上下にスクロールするか、ズーム設定を100%未満にすることで空白セクションが治る
Outlook 調査中 Windows 11 24H2へのアップデート後、Outlookのタスクバー通知がフォアグラウンドで表示されない可能性あり。
他のアプリ(PowerPoint、Word、Teams等)をアクティブで開いている際に発生し、タスクバーのOutlookアイコンは5回点滅する
現在 Windows チームにて調査中。
Outlook 回避策提示済 Outlookのスタートメニューアイコンが"Outlook (classic)に更新されない" 回避策はAppDataフォルダー内の古いOutlookアイコンを削除すること(%AppData%\Microsoft\Windows\スタート メニュー\プログラム)
Outlook 回避策提示済 Office 2016(MSIインストール)にて、検索結果の送信者欄が表示されなくなり、検索結果も未読となる。 回避策
Server Assisted Search を一時的に無効にします (従来の Windows デスクトップ サーチにフォールバック)
HKEY_CURRENT_USER\software\policies\Microsoft\office\16.0\outlook\search
DWORD: DisableServerAssistedSearch
値: 1
Outlook 調査中 新しい Outlook で従来の差し込み印刷を開始すると、Wordの初期化時にハングする可能性あり。 現在調査中。
クラシックのOutlookを利用するか、COMアドインを無効化してね。
Outlook 調査中 メール管理者は Outlook Classic に対して OnlineMeetingsByDefaultEnabled の設定値を適用させることができない 現在調査中。
Outlook 修正済 更新適用後に、Outlook、Word、その他のOfficeアプリケーションを起動すると、「コンピューターに msls70.dll がないため、プログラムを開始できません。この問題を解決するには、プログラムを再インストールしてみてください。」というようなエラーが表示される。 Version 2504 にて修正済。(最新チャネルとしても来月以降想定)
Outlook 調査中 自分または共有カレンダーで会議を更新するときにエラーが発生する可能性あり。(「アイテムは別のユーザーによって、または別のウィンドウで変更されたため、保存できません」等) サポートに問い合わせてね。
Outlook 回避策提示済 Outlookにて予定表を追加した後、開くことができない。
2024/7/15~17の間にてWindows版Outlookのオンラインモードにて発生。(EX814289)
7/17にサービス側を修正済みだが、事象が発生する場合は、予定表の一覧をキャプチャーやメモ等で保管しておき、ファイル名指定して実行にて"Outlook.exe /resetnavpane"を実行し、Outlookを起動後に再度カレンダーを追加してね。
Outlook 調査中 Outlookデスクトップアプリ(Ver2309以上)を起動した際、予期したプロフィール画像の代わりにサインインボタンが表示され、資格情報を入力して認証しようとしても、「この電子メールアドレスはすでに追加されています」というエラーダイアログが表示されてしまう 調査中。現時点正式リリースの見通し無し。
Outlook 調査中 タッチモードで各アプリ(ToDo)が機能しない。 回避策→マウス使ってね。
Outlook 回避策提示済 クイック操作にて新規に"新しい電子メールの宛先"を作成する際、オートコンプリート機能を利用して連絡先を選択して完了すると、内容が保存できない。 回避策は、アドレス帳で連絡先を検索するボタンを利用するか、以下のレジストリを追加してね。
HKCU:\software\policies\Microsoft\office\16.0\outlook
DoNotIncludeNickNameCacheInSearch (REG_DWORD) Value: 1
Outlook 調査中 Outlook(Classic)で一部の出席者に会議のキャンセルが予期せず送信される。 共有カレンダーの改善を有効にする機能をオフにして再起動してね
Outlook 調査中 会議出席者が、代理人によって変更された添付ファイルを含む会議の更新またはその一部を取得できない可能性あり。 可能な限り添付ファイルを SharePoint か OneDrive に保存し、リンクを使用して共有することを推奨。
Outlook 回避策提示済 オンラインモードでメールボックスにアクセスし、メッセージの転送や分類、フラグを設定しようとすると"操作に失敗しました"というエラーが表示される場合あり。 回避策
キャッシュモードで利用するか、Web版を利用してね。
PowerPoint 調査中 32bitアプリでは秘密度ラベルの自動適用・推奨機能が利用できない。(US英語環境を除く) 32bitアプリでは当機能がサポートできていないため
PowerPoint 修正済(中) PowerPoint 2019(Version 1808,ビルド 10409.20028)において、ボリュームライセンスインストールにおいてはファイル破損やデータ損失の可能性があるため、一部機能の無効化を実施中。(オブジェクトの挿入→アイコンとして表示、形式を指定して貼り付けメニューからの図の貼り付け等) ファイル破損の一部解決があり、ビルド10412.20006にて対応。以下2機能の無効化は継続中。
・[形式を指定して貼り付け] ダイアログ ボックスから [図 (Windows メタファイル)] として貼り付け。
・Shapes.PasteSpecial メソッドと View.PasteSpecialメソッド から ppPasteMetafilePicture として貼り付け。

参考(英語情報)

Windows 11 Update History
Windows 10 Update History

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