自己紹介
株式会社KANGEN Holdingsのniikuraです。
主にネットワーク案件のPM/PL、プリセールスでの提案活動を主として従事しております。
株式会社KANGEN Holdingsでは、
ITソリューション事業をベースとし、クライアント企業様のニーズや課題に合わせてWEB系や業務系、官公庁向けシステムなど幅広い分野のシステム・ソフトウェア開発のご支援を行っております。
システム・ソフトウェア開発のご依頼やお困りごと等、ぜひお気軽にお問い合わせください。
はじめに
自身がクライアントへの提案時にクラウドとオンプレミス(以降オンプレとも記載)どちらが適しているのだろうか。迷うことが多々あります。どちらを選ぶかでコスト、運用方法、拡張性に影響があり、どちらも「一長一短があるため、ニーズに合った選択が必要」だと考えています。
今回は、自身への備忘も含めて、クラウドとオンプレの違いや、それぞれのメリット・デメリットを記載し、実務で役立つ記事に出来ればいいなと思っています。
※本記事はあくまで参考程度に留めてください。選択の際は、他ドキュメントや専門家の意見、事例なども参考にして、より適切な判断を行うことをおすすめします。
目次
クラウドとは?オンプレミスとは?
クラウドとは?
クラウドとは、インターネット経由で利用できるリモートのコンピュータ資源やサービスを指します。ユーザーは自社でサーバーやハードウェアを所有せず、必要なときに必要な分だけ利用できる仕組みです。
クラウドサービスの具体例
-
AWS(Amazon Web Services)
世界中で利用されている最も人気のあるクラウドプラットフォーム。EC2(仮想サーバー)、S3(ストレージ)、RDS(データベース)など、多様なサービスを提供する -
Microsoft Azure
マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム。Windowsとの親和性が高く、企業の業務システムと統合しやすい -
Google Cloud Platform(GCP)
データ解析やAIに強みを持つクラウドプラットフォーム。BigQuery(データウェアハウス)やTensorFlowとの連携が可能である
オンプレミスとは?
オンプレミスとは、企業や組織が自社内にハードウェアやサーバーを設置し、完全に自社管理で運用する形態を指します。外部プロバイダーに依存せず、システムを自由にカスタマイズ可能です。
オンプレミスの具体例
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社内データセンター
サーバーを専用ルームに設置し、IT部門が運用・管理する -
プライベートクラウド
企業内のオンプレ環境でクラウド技術を活用する形態(例: VMware)
クラウドの特徴とメリット・デメリット
メリット
-
初期投資が少ない
ハードウェアの購入が不要で、使った分だけ支払うモデルである(従量課金制) -
拡張性が高い
リソースを簡単に拡張・縮小が可能である(例: トラフィック急増時に対応できる) -
柔軟性に富んでいる
インターネット接続があれば、どこからでもアクセス可能である -
メンテナンスが不要
サーバーの管理やアップデートはクラウドプロバイダーが担当する
デメリット
-
ランニングコストが高い
長期間運用するとコストがオンプレより高くなる場合がある -
カスタマイズ性が低い
一部のクラウドサービスは細かいカスタマイズが難しい -
依存リスクが高い
クラウドプロバイダーの障害やサービス変更に影響を受ける可能性がある
オンプレミスの特徴とメリット・デメリット
メリット
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制御性が高い
ハードウェアやソフトウェアを自社で管理できるため、カスタマイズが自由である -
コストの固定化
初期投資が大きいが、その後の運用コストが一定になる -
高セキュリティ
データが完全に社内にあるため、高いセキュリティを構築できる ※ただし、運用次第
デメリット
-
初期コストが高い
サーバー購入、設置、ライセンス費用などが必要となる -
運用負担が大きい
メンテナンスや障害対応が自社の責任となる -
拡張性が低い
リソースの追加には物理的な作業とコストが必要となる
比較表
上記の表はクラウドとオンプレの主要な違いをまとめたものです。それぞれの特徴を比較することで、どちらがニーズに合うかの判断材料になります。
どちらを選ぶべきか?(状況ごとに記載)
コスト
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初期投資を抑えたい → クラウド
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長期的な安定運用を目指す → オンプレ
データセキュリティ
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高度なセキュリティが必要 → オンプレ
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通常のセキュリティで十分 → クラウド
柔軟性
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需要変動が予想される → クラウド
-
一定の負荷で安定運用する → オンプレ
運用リソース
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IT部門が充実している → オンプレ
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専門人材が不足している → クラウド
まとめ
クラウドとオンプレのどちらが良いかは、業務内容や目指すゴールによって異なります。ただし、どちらか一方に固執するのではなく、柔軟に両方を組み合わせたハイブリッド構成にすることで、ビジネスの効率性や安定性を高められる可能性があります。ニーズに合わせてベストな選択をしてください!今回は初心者向けに簡単な記載まででしたが、次回以降でより詳細に纏められれば良いなと思っています。
読んでくださりありがとうございました。