Etherpad-liteは共同編集が可能なエディタとして知られていますが、一人でメモ帳の代わりに使うだけでも充分にメリットがあります。
- すべての編集履歴が日時も含めて残ります。したがって、無限にアンドゥできます。編集履歴を残しつつ、過去のリビジョンに戻すこともできます(要プラグイン)。
- 明示的に保存操作を行う必要がなく、編集内容は自動的に保存されます。
- プラグインにより機能をカスタマイズできます。
本記事では、Etherpad-liteを自分で一年くらい運用してきた経験を元に、おすすめのプラグインを8つ紹介します。
1. ep_adminpads (オススメ度: ★★★)
管理画面にPadの管理機能を追加します。Padを削除する時にはこのプラグインを使います。
2. ep_cristo_restore_revision (オススメ度: ★★★)
Padの内容を、タイムスライダーで指定した過去のリビジョンに戻すことができます。
3. ep_headings2 (オススメ度: ★★★)
文字のスタイルにヘッダ(HTMLのH1~H6に相当)などを使えるようにします。他にも文字スタイル系のプラグインはいろいろありますが、特にこのプラグインは文書作成に不可欠なものです。
作者はEtnerpad-liteのメイン開発者であるJohn McLearなので、安心して使えます。(彼のプラグインでもイマイチな場合もありますが)
4. ep_historicalsearch (オススメ度: ★★★)
タイムスライダー上で、過去のリビジョンの中の文字列検索ができます。たとえばPadにToDoリストを書いて、実施済みのアイテムは消すという使い方をした場合に、後から実施済みのアイテムを検索することができます。
5. ep_padlist (オススメ度: ★★☆)
Padの一覧を表示します。
6. ep_simpletextsearch (オススメ度: ★★☆)
すべてのPadを対象に文字列検索ができます。各Padの現時点のテキストだけが対象なので、ep_historicalsearchのように過去にさかのぼって検索することはできません。
7. ep_tables2 (オススメ度: ★★)
Padに表を挿入できます。構造が決まっている情報を記録する場合にはやはり表形式が便利です。
動作は若干不安定で、編集中にテーブルが壊れてしまうことが稀にあります。したがって、多人数で使う環境ではおすすめできませんが、一人や少人数の環境に限っておすすめします。
もしテーブルが壊れてしまった時には、上記のep_cristo_restore_revisionを使って元に戻せます。
8. ep_comments_page (オススメ度: ★★)
Pad上のテキストを選択して、コメントを付けることができます。一人で使う場合にはあまり必要ありませんが、複数の人でコミュニケーションしながら編集する場合には有効です。コメントをアイコン化する機能を使うには、ep_page_viewも入れる必要があります。
同じ場所にコメントすると上書きされてしまうとか(同じ場所にコメントしたい場合には既存のコメントにリプライすれば大丈夫です)、コメントがエクスポートや履歴に含まれないないとか、まだ若干こなれていないところがあります。なので、コメントは一時的なメモ程度に利用して、ちゃんと残したい情報は本文に書くのが良いと思います。
最後に
他にもEtherpad-liteのプラグインは多数あります。
これらを含めたプラグインの一覧はこちらになります。
https://github.com/ether/etherpad-lite/wiki/Plugin,-a-list