re:Invent 2022で発表されたデータベース関連のアップデートをまとめました
Amazon Aurora Zero ETL integration to Redshift
- Aurora で扱うペタバイト規模のトランザクションデータに対して Amazon Redshift を使用し、ほぼリアルタイムの分析や機械学習 (ML) を実現
- Aurora に書き込まれたトランザクションデータは、数秒以内に Amazon Redshift で利用可能
- 複雑なデータパイプラインを構築および維持して抽出、変換、ロード (ETL) 処理を行う必要なし
- 米国東部 (バージニア北部) リージョンで、MySQL 8.0 と互換性のある Amazon Aurora MySQL 3 の限定プレビューとして利用可能
Amazon RDS Optimized Reads および Optimized Writes
Optimized Reads
- MySQL によって生成された一時テーブルを、ホストサーバーに物理的に接続されている NVMe ベースの SSD ブロックストレージに配置することで、クエリ処理を高速化
- ソート、ハッシュ集計、高負荷結合、共通テーブル式 (CTE) などの一時テーブルを使用するクエリは、Optimized Reads を使用することで最大 50% 速く実行
- 利用条件
- DBインスタンスタイプ [r5d, m5d, r6gd, m6gd]
- MySQL エンジンのバージョン 8.0.28 以降
- 対象となるデータベースインスタンスタイプが利用可能なすべての AWS リージョンで利用可能
Optimized Writes
- Torn Write Prevention (TWP) の技術を利用
- MySQLの二重書き込みバッファを使用せず、TWPでデータの完全性を維持
- 追加料金なしで、かつ、同じレベルのプロビジョンド IOPS で、書き込みトランザクションのスループットを最大で 2 倍に向上
- 利用条件
- MySQL エンジンのバージョン 8.0.30 以降
- DBインスタンスタイプ [db.r5b, db.r6i]
- 米国東部 (オハイオ、バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (シンガポール、東京)、欧州 (フランクフルト、アイルランド、パリ) で利用可能
Amazon RDS Blue/Green Deployment
- 数ステップで、本番環境を反映した、同期されたフルマネージド型のステージング環境を個別に作成可能
- ステージング環境では、本番環境のプライマリデータベースとリージョン内リードレプリカのクローンを作成
- Blue/Green Deployments は、論理レプリケーションを使用して、これら 2 つの環境を同期
- 本番環境のワークロードに影響を与えることなく、ステージング環境で以下を実施可能
- メジャーバージョンとマイナーバージョンのアップグレード
- スキーマの変更
- オペレーティングシステムやメンテナンスの更新など
- 対象バージョン
- Amazon Aurora(MySQL互換)バージョン5.6以降
- AmazonRDS for MySQL 5.7以降
- Amazon RDS for MariaDB 10.2以降
- 中国を除くすべての AWS 商用リージョンと AWS GovCloud リージョンで利用可能
Trusted Language Extensions for PostgreSQL
- PostgreSQL 拡張機能を構築するための新しいオープンソース開発キット
- 拡張機能をインストールできるユーザーとそれらを実行するためのアクセス許可モデルをデータベース管理者が制御できるようにするため、アプリケーション開発者は、拡張機能がニーズを満たしていると判断したらすぐに新しい機能を提供可能となる
- JavaScript、Perl、PL/pgSQL などの信頼できる言語を使用できます
- Amazon Aurora(PostgreSQL 互換 と AmazonRDS for PostgreSQL のバージョン 14.5 以降で利用可能
AWS DMS でスキーマ変換機能が利用可能に
- スキーマの評価と変換を AWS DMS 内で利用できるようにすることで、データベースの移行を効率化
- AWS SCT をダウンロードして実行しなくても、AWS マネジメントコンソールで DMS Schema Conversion の機能にアクセス
- サポートされる移行元DB
- Microsoft SQL Server バージョン 2008 R2 以降
- Oracle バージョン 10.2 以降、11g~12.2、18c、19c
- サポートされる移行先DB
- Amazon RDS for MySQL バージョン 8.x
- Amazon RDS for PostgreSQL バージョン 14.x
- 米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、および欧州 (ストックホルム) リージョンで利用可能
re:Capのご案内
2023/1/21(土) JAWS-UG横浜 #53 AWS re:Invent 2022 Recap Database でキャッチアップを行いますのでぜひぜひご参加ください!