Tumblerやpixivなどのサービスが充実し、二次創作屋の人間が自作HPを持つのをやめ、HTMLタグなど触りもしなくなってきた昨今。あえてこの時代の潮流をクロールで逆走し、pixivに投げてきたWeb小説をマイHPに取りまとめたくなりまして、プレインテキスト状態で保持している小説を簡単にHTML文書化できるサクラエディタ用キーボードマクロをいくつか作ってみました。
改行タグ<BR>自動挿入
addBRtag.mac
// HTML文書用改行タグ追加マクロ
S_ReplaceAll('\r\n', '<br>\r\n'); // すべて置換
S_ReDraw(0); // 再描画
使用例
引用元:田中芳樹『銀河英雄伝説1 黎明篇』(らいとすたっふ文庫、2014)
pixiv → HTML ルビ変換
replaceRuby.mac
// pixiv形式ルビをHTMLルビに変換するマクロ
S_ReplaceAll('\\[\\[rb:(.+) > (.+)\\]\\]', '<ruby><rb>$1</rb><rp>(</rp><rt>$2</rt><rp>)</rp></ruby>', 36); // すべて置換
S_ReDraw(0); // 再描画
使用例
選択範囲にルビタグを付加
注:クリップボード領域とコピー&ペーストを使用します。ルビをふりたい範囲をあらかじめ選択してからマクロを使用してください。
addRuby.mac
// HTML文書用ルビふりマクロ
// 先にルビをふりたい文字列が選択されていることを想定
S_Cut(0); // 切り取り
S_InsText('<ruby><rb>'); // テキストを貼り付け
S_Paste(0); // 貼り付け
S_InsText('</rb><rp>(</rp><rt>ふりがな</rt><rp>)</rp></ruby>'); // テキストを貼り付け
マクロ起動後、テキスト上で「ふりがな」と書かれた部分をお好みのルビに書き換えてください。
使用例
使い方
- お使いになるマクロをメモ帳か何かにコピーして保存し、拡張子「.mac」に変更する
- サクラエディタのマクロフォルダにマクロファイルを移動する(デフォルトでは多分"C:\Users\【ユーザー名】\AppData\Roaming\sakura")
- サクラエディタの[ツール(T)]>[キーマクロの読み込み(A)]を選択
- 先ほど保存したマクロファイルを選ぶ
- Shift+Ctrl+Lでマクロ実行
サクラエディタの共通設定からマクロ登録すれば、[ツール(T)]>[登録済みマクロ(B)]からいつでも呼び出せるようになります。
おわりに
マクロ初心者が趣味のついでに作ったものなので、もっと良い方法があるかもしれません。その際は、ご教授頂ければ幸いです。
銀英はいいぞ。最高だ。