はじめに
Informaticaはデータマネジメントクラウドを提供しています。その中で、重要な要素の1つとして、データ連携(Cloud Data Integration、略してCDI)があらゆるデータにアクセスし、連携することが可能です。バッチ連携だけでなく、リアルタイム連携にも対応しています。
本日は、Salesforceへのリアルタイム連携シナリオをご紹介したいと思います。
シナリオ
今回のシナリオはSalesforceのデータが変わりましたら、そのデータをリアルタイムでOracleに転送します。
上記を実現するため、次のステップが必要です。
1.CDIでマッピングタスクを作成
2.SalesforceにOutboundメッセージを設定
3.SFDC側にデータを変更してテストを行う
1.CDIでマッピングタスクを作成
CDIでマッピングを作って、Salesforceにある変更対象のオブジェクトをソースにして、転送先のOracleをターゲットにします。
マッピングを作りましたら、これを基づいてマッピングタスクを作成します。次は重要なポイントとなり、スケジュールの設定に「Salesforceからの送信メッセージの受信時にリアルタイムで実行します」を指定します。URLをコピーして、後ほどSalesforce側の設定に使われます。
2.SalesforceにOutboundメッセージを設定
Salesforceにログインして、右上の歯車アイコンをクリックして、設定画面を開きます。
左のクイック検索ボックスに「アウトバウンドメッセージ」を入力して、アウトバウントメッセージの設定画面を開きます。ここに、メッセージ詳細を設定します。
名前: アウトバウンドメッセージの名前を入れます。
エンドポイントURL: 前のステップにコピーされたIDMCのマッピングタスクのエンドポイントURLをここに貼り付けます。
送信する項目: SFDCからIDMCに送る項目を選んでください。IDMCが選ばれた項目の値しか取れないため、転送したい項目を全部右に移してください。
3.SFDC側にデータを変更してテストを行う
上記の設定が終わりましたら、Salesforceのデータを変更して、IDMC側にジョブの実行状況を確認しましょう。
そうすると、IDMCのモニター画面に、新しいのジョブが開始されました。
インスタンス名をクリックして、詳細を確認すると、1レコードがOracleに成功で転送されました。
まとめ
いかがでしょう。とても簡単ではないでしょうか。
Salesforceをご利用頂いてる方はリアルタイム連携したい際に、そしてデータの加工変換処理が必要となってCDIをご利用する必要がある場合、Outboundメッセージを活用して、IDMCのCDIジョブをキックしましょう。