16
13

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

海外進出を目指して、ProductHuntへ個人開発サービスを投稿するまでにやったこと&やった結果を全面的にシェアする

Last updated at Posted at 2021-09-29

初めて作った個人開発サービスで海外進出しようという無謀な挑戦

以下の記事の通り、9月頭に2goというサービスを作って公開しました。サービスの詳細は以下のURLから見てもらえればと思いますが、いくつかの理由から世界での公開を元から視野に入れていました。
https://qiita.com/nice2have/items/28449ae4ef45fef2c671
スクリーンショット 2021-09-26 16.27.05.png

  1. 英語圏のユーザーも含めたほうがサービスの規模感が大きくなる
  2. サービス内容が日本だけに留まらない共通の需要があると思った
  3. どこかで挑戦しなくてはならないのなら、ここで挑戦しようと思った(無謀)

こういった背景があり、全てのインターフェースは英語で作ってきました。そして、MVPが9月に完成したので、日本でのアナウンスをしました。海外を意識していたので、日本での進め方はあくまでフィードバックを貰えればくらいに思っていましたが、今思えばここからが既に問題なんだなと考えられます。
スクリーンショット 2021-09-07 3.13.35.png

私の経験をまとめましたので、自分への戒めと今後トライされる方の参考になれば。

日本でやったことと、その結果

日本でリリースしたときにやったことを書いていきます。

Twitterでの開発進捗の共有による露出

私のTwitterアカウントはコチラですが、元々は現在働いている会社のAwarenessを上げるために、自分自身の考えやnoteなどの記事を共有するために使っていたものでした。そのため、インフラやクラウドなどのトピックが中心のため、100強のフォロワーもそういった傾向がありました。ただし、インフラやクラウドもこれからはアプリケーションレイヤーがわかっていないと語れないなと思い、個人開発をすることで開発者の気持ちを理解していこうとしている途中でした。
https://twitter.com/jnakajima1982

Twitterでの取り組み内容

そのため、絶対数としてこういったアプリレイヤーに興味がある人が少ないということもあり、開発進捗を共有したとしても反応がほぼもらえないという状況が続きました。そこで、私は以下を取り組みました。

  1. 「#個人開発」や「#今日の積み上げ」といったハッシュタグを使った投稿を増やした
  2. 上記ハッシュタグにまつわる個人開発者を中心にフォローを増やした
  3. 自分自身で話題を作るより、フォローしている人のTweetに引用RTするようにした
     

結果と考察

「#個人開発」に関しては普段よりはインプレッションが増えましたが、反応が劇的に増えた感じはしませんでした。これには2つの原因があると考えています。「どんなサービスかわかりにくかった(プロフィールもわかりにくかった)」のと、「作っているサービスが英語」だったため、ハードルが高かったのだと思っています。それでも少しずつフォロワーは増え、最終的には今回の取り組みで50フォロワーくらい増えたので、コツコツやっていくことが重要で、指数関数的に上がることになるのではないかなと思っていますので、継続が必要です。

ただし、私のアカウントが公共分野(デジタル庁など)のインフラ・クラウドと、個人開発が混ざっているので、アカウントを分けるべきか非常に迷っています。フォロワー0から作り直すリスクと、複数アカウントを運用することの大変さに応えられるのかに解がないため、一旦は1つのアカウントとしています。

twitter (1).png

また、 「#今日の積み上げ」は、インプレッションが非常に増え、リアクションも同時に増えるのですが、フォロワーが増えません。これは個人開発に留まらないユーザーが大量に流入しているせいだと思いますが、どちらかと言うとお互いに励まし合おうというハッシュタグの位置づけになっていると思われるので、このような結果になっているのだと思います。自分自身の精神安定の観点で、たまに投稿して安心するくらいが丁度いいと思っています。

3については、私自身が有益なことをTweetすることができればいいのですが、いざTwitterの画面を開いてなにか書こうと思ったときに、思いつくことには限界があったんですよね。特に、何がウケるのかみたいなことを考えだしたのもいけなかったんだと思います。なので、フォローしている人は私が興味があってフォローしているわけで、その人が話題にしていることに対して引用RTすることにして、自分の意見を言っていこうと考えました。

これは意外と効果があります。Twitter上での表示のされ方も、元Tweetが強ければ同時に表示されることもあります。また、何より引用RTした相手からのコメントを頂ける確率も高く、それがインプレッションの増加に繋がる結果が多かったと思います。

反省と今後

いずれにしても、Twitterでの認知度向上は一朝一夕ではいきませんので継続した活動が必要ということが身に沁みました。後ほど触れますが、ProductHuntなどは、このようなフォロワーの数が少ない開発者を掘り出して世に出すためのサービスという大前提があるのですが、現実問題として規模の戦いは存在すると実感しましたので、Twitter等のSNSでコミュニティを形成する必要を感じさせられました。

特に英語圏での情報発信を考えると、英語用Twitterアカウントを作ったのですが、日本語用Twitterアカウントだけでも苦労しているのに、英語で書いて運用していくというのはとても大変なことです。そのため、英語用Twitterアカウントはほとんど活動ができていません。


運営者ギルドへの参加

Twitterを徘徊していると、運営者ギルドという存在を知りました。まさに私が陥っているような状況が冒頭に書かれていました。
https://qiita.com/organizations/admin-guild

作ったWebサービス、全然使われない……
どうやってマネタイズしよう
どこまで作り込んでからリリースすればいいんだろう
デザイン難しすぎ
利用規約はどうすれば?
この先どうやってサービスを伸ばしていけばいいのか……
Slackでの運営形態になっており、中の活動が全く見えなかったので、入れていただくかを非常に悩んだのですが、何事もチャレンジだと思ったので、連絡させて頂き、無事入らせて頂きました。

image (28).png


結果と考察

結果から言うと、個人開発をしている人は入ったほうが良いです。下手な質問をしたら、ぶっ飛ばされるのではないかとビクビクしていましたが、そんな事は全くありませんでした。唯一あるとするならば、自分自身で発信したことには多くの意見がもらえてモチベーションに繋がりますが、自分自身で発信しない方はここで何をしていいかわからなくなってしまうと思います。

私は、実運用ではどのようにしているかなどは、こういった限定されたユーザーだけが参加するコミュニティだからこそ聞ける生の声が本当に貴重だと思いました。また、今回のProductHuntのチャレンジなどを好意的に捉えてくださるだけでなく、普段の自分自身の開発の進捗にコメントいただける方もいらっしゃり、個人開発の課題となりがちなモチベーション維持にもなりました。

だからこそ、私自身がコミュニティの一部として、他の方が同様な状況にいる場合には、積極的に自分の経験を還元する必要があると思い、いろいろな方のチャンネルに入るようにしました。


技術コミュニティメディアへのサービス開発記事の投稿

Twitterや運営者ギルド以外では、とにかくサービスを知ってもらえるチャネルを増やそうとしていました。そこで以下の技術コミュニティメディアに記事を投稿してみました。
・Zenn:https://zenn.dev/nice2have/articles/aa15eccd13a23c
・Qiita:https://qiita.com/nice2have/items/28449ae4ef45fef2c671
・Crieit: https://crieit.net/posts/Github-Issues-2go
・ツクログ:https://creators.eightbit.jp/service/item4309.html

以下にそれぞれのメディアの現時点での結果をまとめます(Google Analytics調べ)。Zennは正直きちんと取れているのかわかりません。ツクログは投稿して間もないのと、どこからデータが取れるのかわからずなので、外しています。

メディア 記事閲覧数 サービス流入数 LGTM
Zenn 34 10 4
Qiita 1468 261 7
Crieit 1198 66 1

結果と考察

いずれにせよ、どのメディアにも投稿することは確実に認知度とサービス流入に繋がっていると言えますので、サービスローンチのタイミングだけでなく、書く内容がある限り、投稿し続けると良いと思います、、、が、やっぱり書くのって大変なんですよね。さらに、メディアによってトレンドがあるから、書く内容を変えたほうがよいというのを見たのですが、全く同じ記事を上げているのが現状です。まずは続けることが大事なので、しばらくはそれを継続しようと思っています。


ダイレクトアプローチ

lp_issues.png

追加でした作業についても記録しておきます。2goというサービスの特性上、Github Issueを利用している/利用見込みのユーザーがターゲットになります。そのため、メディア上にGithub Issueについて記事を書いている人へ直接連絡して実際に利用していただくことで、フィードバックを受けて改善に生かしていこうと思いました。

Google検索からたどり着いた5件にコメントをしてコミュニケーションを図ってみたのですが、どこからも未だ返事がない状況です。Twitter上でキーワード検索してアプローチしたこともありましたが、ちょっと利用用途が異なったようで、試してもらうまでに至りませんでした。

以上のアプローチで、面白いですとか、良いサービスですねなど言われるものの、今思えば、やはり利用されるだけの魅力やユースケースが見出してもらえなかったのだと思いました。


まとめ:日本での取り組み

海外進出を前提に置いていたため、以下の2点の理由で、Githubアカウントでログインしてまで試してくれた人は、2桁にすら行きませんでした。

  • 日本での取り組みを正直本気で取り組んだとは言えない
  • 英語のインターフェースのため、伝わりづらかった

そこで、Githubアカウントでログインすることのハードルが高いと思い、ログイン不要で誰にでも触れるサンプルを追加開発して提供してみたのですが、こちらも時たま試す人が現れるくらいで、試すことすらしてもらえないのかと打ちひしがれましたorz

ほとんどのユーザーアクティビティ(サービス登録/ログイン/公開設定)が発生すると、Slackに通知が飛んでくるようにしていたのですが、たまにしか飛んでこず、こちらも現時点では自分のログイン動作だけが通知される閑古鳥が鳴いている状態です。

海外編:Product Hunt

つらつらと書いてきましたが、これからが本編です。当時、海外進出しか見えていなかった私は、海外での認知度を上げるための方策を調査していました。調べていくと以下の2つのサービスがマッチすると思いました。

  1. Product Hunt : https://www.producthunt.com/
  2. Indie Hackers : https://www.indiehackers.com/

これらのサービスでは、個人開発者やスタートアップが自分の作ったプロダクトを投稿して、認知度を上げることが毎日のように行われています。ただ、Indie Hackersの方は招待制でしか入れず、Redditなどを徘徊してもInvitation Codeを求める人はいるものの、なかなか何もない状態でそれがもらえる人は見られなかったので、一旦Product Huntにフォーカスすることに決めました。


Product Huntへの投稿を決心

まずは経験者のまとめを読み漁りました。具体的には以下の記事を読みました。この中でも、本当に有効だったこと、今では有効ではないこと、役に立たないことがあるので、それを自分なりに整理していきました。とにかくやれることはやりきらないと、次につながらないと思い計画していきました。

https://crieit.net/posts/7
https://jp.taishikato.com/posts/i-want-to-prove-that-japanese-can-compete-in-english-speaking-countries
https://blog.notsobad.jp/entry/2019/12/23/232807
https://blog.notsobad.jp/entry/bungo-search-product-hunt


Product Hunt攻略計画

先述の記事を読んで私が立てた当日の計画は以下のとおりです。

  1. 太平洋時間 0:01(日本時間 16:01)からその日のランキングレース開始。
  2. 1時間くらい様子をみて、Google や Facebook からのプロダクトなどのビッグサービスが投稿されていないのを確認してから投稿。
  3. Twitter で Product Hunt への投稿を英語でアナウンス。 @ProductHuntをメンションする。
  4. Product Hunt 上の紹介ページ URL が取得できるので、それを基に Product Hunt Card 作成(Medium の場合は URL を貼り付けるだけで OK)し、Medium 投稿。
  5. ProductHunt の URL を使って Landing Page に反映し、導線を作る。
  6. Medium の記事を、Product Hunt 上のプロダクト紹介ページに関連記事として貼り付け。
  7. Medium の記事を、Hacker News に投稿(Show HN:をタイトルにつけて投稿)
  8. Reddit に投稿
  9. コメントが入ったらそれに返信していく。

また、投稿当日までの計画は以下のとおりです。

  1. 投稿用のランディングページを作る
  2. 投稿用の動画(英語)を作る
  3. Medium/HackersNews/Redditの記事を準備する
  4. Product Huntのupcoming Productに登録する
  5. Product Hunt投稿内容の準備をする
  6. 最低限必要な機能の整備(退会機能・規約)
  7. 著名なProduct HuntersにReview Requestをして、認知してもらう

簡単に言ってしまうと、以下の2点に集約されます。すごくシンプルです。
・ ProductHuntの投稿を魅力的なものにする
・ ProductHuntのupvoteを得るための導線をできるだけ多く作る


投稿当日までの準備と結果

順番は前後しますが、投稿当日までの計画について共有します。

ランディングページ

ランディングページはたいして手間もかからなかったのですが、当日投稿しなければ、貼るURLがわからないため、ボタンだけ作ってVueの機能で表示しない状態で準備しておきました。実際のトップページの見えるところにボタンを置いた程度でした。はっきり言ってダサいですね。
image (27).png

改めて投稿後にいろいろ研究してみましたが、以下のような形で誘導するのはとても有効だと感じました。後にわかりますが、こんなレベルの問題ではないことがわかります。
image (26).png


投稿用の動画

ProductHuntの投稿にYoutube動画を付けると、Product紹介の一番最初に表示され、自動的に再生される仕組みになっています。そのため、インパクトがあると思ったのと、これをやらねばやらなかったときの効果が今後わからなくなると思い、動画制作に手を付け始めました。しかしながら、以下の問題にぶつかります。

  • 動画編集に知見がない
  • 動画ナレーションは英語の必要性がある

動画編集に知見がないので、いろいろ調べたところ、ダビンチリゾルブという動画編集ソフトが良さそうで試してみたところ、操作が全くわからず、説明記事をウロウロしていたのですが、わからなすぎて挫折しそうになっていました。ところが、原点に戻って動画のことは動画で、と思ってYoutubeの解説動画を探しました。

そして以下の動画を10分で見たら、一気に進み、こんな私でも動画編集ができるようになりました。基本操作と、動画編集に最低限必要そうな動画を紹介しておきます。

https://youtu.be/duxtN8ixpLo
https://www.youtube.com/watch?v=0J7lqAnP_64&t=194s

ただ、計画もなしに動画編集するとうまく行かなったので、Figmaで整理してみました。ただし、これで一旦動画を作ったのですが、文字だらけでなかなか理解しにくいものになってしまいました。
image (25).png

ここあら紆余曲折があって、ようやく完成した最終版はコチラです。
https://youtu.be/YvcyiAccCBo

先にナレーションの英文を考えて、Google Text to Speechに喋らせて、それに合わせて映像を作成するという手順を踏みました。しかしながら、結果的に動画以前の問題であることも発覚します。
image (24).png


Medium/HackersNews/Redditの記事を準備する

ここから導線となる記事の準備についてお話しいたします。

Medium
https://medium.com/@nice2have/2go-road-to-my-first-webservice-5b38666a7dd8
image (23).png

  • 特に制限もないので、自由に書きましたが、タグについては迷いましたね。サービスの特性上、割り当てるべき適切なタグかどれか未だにわかっていません。
  • しかしながら現時点でもView数は2です。そのため、こちらもMediumのフォロワーを増やしておくか、単なるプロダクト説明の置き場と割り切るかのどちらかが今後の戦略となりそうです。
    image (22).png

HackersNews
image (21).png

  • Show HNを付けるというルールを守って投稿
  • 付けるURLはMediumのページか、サービス自体のURLかは迷いましたが、サービスにProductHuntへの誘導を用意していたので、後者を選択しました。
  • しかし残念ながら、GoogleAnalytics上は、HackersNewsからの流入は0でしたので、もう少し工夫が必要か、流れるのが早すぎて流入が期待できないかもしれません。

Reddit
image (20).png

  • Karmaというポイントがないと記事が投稿できないという話を見たので、事前に記事投稿やコメントで参加してみました。特にGithub Issueの必要性などを投稿したりして、反応を窺うなどもトライしましたが、慣れていないせいもあって反応も薄かったです。
  • どのSubredditに投稿するかは検討しました。ProductHunt / Github / webdev / SaaS / startups / indieHackers / indieDevelopers等、色々調査しました。ProductHuntのSubredditが最も適切かと思いましたが、あまり活況がないのが心配でした。ただ、それ以外のところでは厳しい反応も予想されたので、シンプルにProductHuntのSubredditを投稿先と決定しました。
  • その他細かいことですが、RedditのProfileなどもきちんと整備しました。
  • しかしながら、RedditのSpamFilterに引っかかって削除されてしまったみたいです…

Product Huntのupcoming Product

あまり認知されていませんが、以下のようにサービスローンチ前にユーザーとコミュニケーションができるPre-Postサイトを作ることが出来ます。ただここからSubsriberは1人も登録されませんでした。おそらくProductHuntの著名なユーザーが、次期サービスを立ち上げる前にユーザーとコミュニケーションするためのプラットフォームだと感じましたので、私には当分必要ないと思いました。
https://www.producthunt.com/upcoming/2go


Product Hunt投稿内容の準備をする

image (19).png
Product Huntの投稿ページは入力したものが記録されるようになっているので、Submitボタンの直前までを入力しておいて事前に準備しておくことが可能です。今回の画像は、動画作成時に作っていたFigmaデータを画像データに変換して利用することとしました。特に動画は視覚的に、画像は落ち着いて読むように文字を入れるようにしました。
スクリーンショット 2021-09-26 16.20.56.png
スクリーンショット 2021-09-26 16.03.43.png
スクリーンショット 2021-09-26 16.04.35.png
スクリーンショット 2021-09-26 16.04.11.png

ここで用意しにくいのは、投稿ロゴとして利用できるGIFファイルだと思います。動画や画像イメージは比較的簡単に用意できますが、GIFファイルはどんなものにするところから微妙に悩ましい位置づけです。私は今回動画ファイルを作って出力した後、MovファイルからGIFに変換して利用しました。
titleGIF.gif

目立たせるために、アニメーションというよりは、全体の色が大きく変わることで目につくように意識して作りました。


著名なProduct HuntersにReview Request

先程の記事の中には著名なProductHunterにお願いして、彼らに周知してProductHuntで彼らをフォローしているユーザーに通知されるようにしたほうが良いという記述がありました。一方で、その機能はなくなったのでやる必要ないよというのも見受けられました。ということは、やってみるしかありません。まずは以下のサイトからTop Huntersを探しました。

それぞれがどういった方なのかまで抑えられなかったので、上から順番にTwitterを見て、直接DMを送れる人にていねいな英文を書いて送りました。…が、結果的に1人からも返信は返ってきませんでした。おそらく、こういった依頼が定常的に来るので、そもそもDMを開いていない可能性が高いです。既読にすらなりませんでしたので。

では、このアプローチは不要なんでしょうか。その答えは、私のProductHuntの通知ページにありました。以下のようにフォローしているHunterがUpvoteすると、その通知がフォロワーには届きます。つまり、TopHuntersにUpvoteされると知られる確率が高くなるという理解をしています。ただ、彼らからUpvoteされるためにどうしたらよいかは未だにわかりません。Twitterでフォローされるわけもないので、ProductHuntでDiscussionに参加するなどして自分自身の露出が必要なのかもしれません。

tophunters.png

その他に可能性があるとすると、以下は検討してみてもよいかと思いました。開発者のクローズドなコミュニティがあり、そこで繋がりが作れるかもしれません。なぜなら、$2,000/yearの有料会員制だからです。だからこそ、人数が爆発的に多いわけでもないですし、コミュニケーションが活発なのかもしれません。ただし、個人開発者がここに投資するのは、英語とお金が必要なので、ハードルが高いとは思います。


投稿当日の結果

改めて、投稿当日の計画を振り返る前に、投稿曜日を検討していました。最初は準備ができた翌日に投稿しようかと思っていましたが、ちょうど週末でした。週末がどう影響するかがわからず、Active User数が減少するのではないかと推測して候補から外しました。また、週明けの月曜日も同様の理由で除外し、現地時間火曜日0時に投稿することとしました。

  1. 太平洋時間 0:01(日本時間 16:01)からその日のランキングレース開始。
  2. 1時間くらい様子をみて、Google や Facebook からのプロダクトなどのビッグサービスが投稿されていないのを確認してから投稿。
  3. Twitter で Product Hunt への投稿を英語でアナウンス。 @ProductHuntをメンションする。
  4. Product Hunt 上の紹介ページ URL が取得できるので、それを基に Product Hunt Card 作成(Medium の場合は URL を貼り付けるだけで OK)し、Medium 投稿。
  5. ProductHunt の URL を使って Landing Page に反映し、導線を作る。
  6. Medium の記事を、Product Hunt 上のプロダクト紹介ページに関連記事として貼り付け。
  7. Medium の記事を、Hacker News に投稿(Show HN:をタイトルにつけて投稿)
  8. Reddit に投稿
  9. コメントが入ったらそれに返信していく

まず、予約投稿機能があるので、試してみましたが、正常に動作しませんでした。もしかすると私の現地時間の入力時間が間違っているかもしれませんが、念の為日本時間16時にはPCの前にいたほうがいいかもしれません。


投稿後の動きの感想
  • 現地時間0時のタイミングでは、少しでもUpvoteを稼いだProductが上位に行きやすいです。そのため、初速を確保する知り合いやコミュニティへの事前声掛けは重要だと思いました(ただし、Upvoteを直接的に促してはいけません)
  • 必要初速Upvoteは10くらいだと思います。トップページに表示できるProductにも限りがあり、そこに載れなければ閲覧数も獲得できないです。
  • 必ずUpvote順にソートされるわけではありませんでした。コメントなどの他の要素も見ていると思われます。コメントはUpvote同様に初速に影響する可能性があるので、できれば事前に確保しておきたいところです。ただし、日本人のコミュニティにおいて、Upvoteはしてくれても、コメントまでしてくれる人を確保するのは至難の業だと思います。
  • コメントがないと盛り上がりに欠けるのか、追加のコメントが得られにくいと思います。私はただの1つもコメントを最後まで得られませんでした。他のProductは、共同開発者などがコメントし合うことで盛り上がりを演出している印象を受けました。
  • コメントが来たら返信しながら、投稿スレッドを盛り上げる準備をして待っていましたが、杞憂に終わってしまいました。

結果と感想

74934dd4ad26684204b3a8d132c39ae6615486b229512.png

最終的な結果はUpvote x15となりました。結果をまとめていきます。

  • Upvote x15(しかし、運営者ギルドから半数くらいはUpvoteしてくれた方がいたと思います)
  • 流入トラフィック x5(ほとんど流入が見込めませんでした)
  • 新規登録ユーザー数 x0(残念ながら一人も使ってくれませんでした)
  • サンプルを試したユーザー数 x2(流入トラフィックの割に確率が高かった)

・ とにかく初速Upvoteを増やして、トップページに載らないと何も始まらない
・ 流入さえしてくれれば試してもらえる率はそこそこある
・ 投稿内容(文章・動画・画像)の良し悪しが影響するのかはわからなかった
・ 導線はほとんど影響しなかった(影響するように仕立て上げるには継続的な活動が必要)
・ TopHuntersに認知される方法があれば、Upvoteを得るための近道になるかも。


ProductHuntへの挑戦は惨敗

多くの方にご協力を頂きましたが、残念ながら私の個人開発サービスのProductHunt挑戦は惨敗に終わったと言って良いでしょう。ただし、考えうる限りのことはやり切ったので、次に繋がる敗戦だと考えています。

海外進出のサービスの難しさを以下の点で痛感しています。

  • 海外でウケるサービスとかユースケースが、真の意味で理解できない可能性
  • 海外で求められるデザインやマーケティング・言い回しが適切かどうかわからない
  • 海外でのコミュニティ参加は更に負荷がかかるため、労力に見合うかが不安
  • 番外編)ユーザーに提供する規約の英文精査が難しい

英語で開発すれば、非常に多くのユーザーに対する市場へのアプローチが可能ですが、このような深刻な悩みがついてまわることになります。いくつかの記事にもありましたが、英語圏の感覚を持つ人にヘルプしてもらわないと難しいかもしれません。

最後に…

想像してよりもずっとずっと個人開発は難しいです。プログラミングの世界だけでなく、デザイン・マーケティングまで1人で取り組まなければならず、かつアイデアの捻出とその中からの選定も全部自分の責任です。だからこそ楽しみがあるわけですが、大変さも同時に存在しています。

企業よりも個人開発が気楽な分、企業よりもマーケティングや作業分担にお金がかけられません。特に個人開発はサービスが知られることがなければ、提供するユースケースが知られていないから失敗しているのか、知られていても失敗しているのか判断が難しくなります。

そこでやはり重要となってくるのが、コミュニティだと思います。自分の作るプロダクトに意見を言ってくれる、試してみてくれる、拡散して届けてくれる人たちとともに歩まねば成功はあり得ません。そしてそれは継続的な努力によってのみ得られるものだと感じました。

私にとって今回の開発は本当に作りたいものに対する準備の意味合いも兼ねていますが、コミュニティとともにモチベーションを維持し、成功の模索をしていきたいと思います。

ということで、ぜひ気になる方はTwitterのフォローと、2goの利用をしてみて、フィードバックをいただければと思いますので、最後にリンクを貼って終わりにさせていただきます。

https://twitter.com/jnakajima1982
https://2go.plus/

ありがとうございました!

16
13
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
16
13

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?