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@ngyuki

Wercker を使ってみた

More than 5 years have passed since last update.

Wercker - automation driven development

プライベートリポジトリが無料で使える上、独自の実行環境を作って使うこともできる CI サービス。
LXC と Docker の2種類のインフラストラクチャが使用可能で、ビルドの後にデプロイを実行したりもできる。
なお、今後は Docker の方が奨励されるらしく、後述の LXC を使う方法は役に立ちません。

独自の Box を作る

LXC の場合、ビルドを実行する環境は Wercker の Registry から Box というものを探して使用します。Registry に自分で作成した Box を登録することもできます。

試しに PHP 7 が使える Box を作ってみます。次のように wercker に Applications を登録します。

  • wercker-box.yml というファイルが含まれたリポジトリを GitHub に作る
  • リポジトリを Wercker の Applications に登録する
    • 作成途中で Docker か? みたいなことを聞かれますが、No です
    • リポジトリに wercker.yml がないよー みたいに言われるかもしれないけど無視する
    • Box を Registry に登録するためには Application が Public である必要がある
  • Application の設定画面を開いて Targets に wercker directory を登録する
    • Targets というのはデプロイの設定のこと
    • どの Git のブランチがデプロイされるかを設定できる
    • ターゲット名はただの飾り

wercker-box.yml は次のような内容です。

name: example
version: 0.0.4
type: main
platform: ubuntu@12.04
description: example
keywords:
  - php
  - php7
packages:
  - php@7
script: |
  sudo apt-get update
  sudo apt-get install -y wget curl tar make gcc autoconf re2c bison libxml2-dev python-pip
  sudo apt-get clean

  sudo pip install awscli

  cd /tmp/
  wget --content-disposition https://github.com/php/php-src/archive/master.tar.gz
  tar xzf php-src-master.tar.gz

  cd php-src-master/
  ./buildconf
  ./configure
  make
  sudo make install
  sudo cp php.ini-development /usr/local/lib/php.ini

  cd
  sudo rm -fr /tmp/*

  php -v

Application の登録が完了したらビルドを実行します。ビルドを実行すると空のビルドが走ります。wercker.yml がリポジトリに含まれていないためです。本来は wercker.yml にビルドの手続きを書いているのですが、このリポジトリは Box の作成のためのものなので wercker.yml がありません。

ビルドが成功すると(空なので必ず成功するはずですが)、デプロイが実行されます。

wercker directory のデプロイは wercker-box.yml に書かれた手続きを実行したあと、デプロイで使用した環境そのものを Registry に登録します。

  • platform でベースとなるプラットフォームを指定しますが ubuntu@12.04 しか選べないらしいです
    • LXC のホストのことだと思います
  • inherits かなにかで Registry に登録されている Box をベースにできたと思います
  • 同じ version を重複してデプロイできません
    • 上書きされたりもしないのでデプロイの都度 version はインクリメントが必要です

独自の Box を使ってみる

↑で作成した PHP 7 の Box を使ってみます。

  • wercker.yml というファイルが含まれたリポジトリを GitHub につくる
  • このリポジトリを Wercker の Applications に登録する
    • 作成途中で Docker か? みたいなことを聞かれますが、No です

wercker.yml は次のような内容です。

box: ngyuki/example
build:
  steps:
    - script:
        code: |-
          uname -a
          php -v

Wercker で手動でビルドするか、GitHub のリポジトリに Push すればビルドが実行されます。

ビルドとデプロイの連携

ビルドやデプロイの実行時には次のように環境変数が設定されています。また、カレントディレクトリは /pipeline/build です。

export WERCKER_ROOT="/pipeline/build"
export WERCKER_SOURCE_DIR="/pipeline/build"
export WERCKER_OUTPUT_DIR="/pipeline/output"

ビルドで $WERCKER_OUTPUT_DIR になにかが出力されていれば、デプロイではそのディレクトリの内容が $WERCKER_SOURCE_DIR にコピーされます。もし、ビルドで $WERCKER_OUTPUT_DIR が空っぽなら、ビルドの $WERCKER_SOURCE_DIR がデプロイの $WERCKER_SOURCE_DIR にコピーされます。

試しになにか適当なファイルをビルドで作って、デプロイで S3 にアップロードしてみます。

  • Application の設定画面の Targets で custom deploy を追加します
    • ターゲット名はただの飾りです
  • AWS_ACCESS_KEY_ID AWS_SECRET_ACCESS_KEY AWS_S3_BUCKET のような環境変数をそれっぽく設定します
    • Protected を ON にすれば画面やビルドのログに表示されなくなります
  • SSH 鍵なんかも登録できるようです
    • rsync でデプロイとかも簡単そうです

デプロイの設定ができたら、リポジトリの wercker.yml を次のように修正してプッシュします。

box: ngyuki/example
build:
  steps:
    - script:
        name: php information
        code: |-
          uname -a
          php -v
          php -i > $WERCKER_OUTPUT_DIR/wercker-output.txt
deploy:
  steps:
    - script:
        name: upload s3
        code: |-
          aws s3 cp wercker-output.txt s3://$AWS_S3_BUCKET/

自動的にビルドが実行され、さらにデプロイで S3 へのアップロードも行われます。

Docker を使ってみる

インフラストラクチャに Docker を使う場合は Wercker の Registry のようなものではなく普通に Docker Hub が使えるので、独自のビルド環境が欲しければ Docker Hub にイメージを登録すれば OK です。

ビルドの wercker.yml も、下記のように box のところを Docker のイメージの名前にするだけです。

box: docker.io/centos:7
build:
  steps:
    - script:
        name: uname
        code: |-
          uname -a

wercker CLI

wercker CLI というものが提供されていて、wercker のサイトと同じ環境でビルドのテストとかができます(インフラが Docker の場合だけです)。

インストールします。

curl https://s3.amazonaws.com/downloads.wercker.com/cli/stable/linux_amd64/wercker \
  -o $HOME/bin/wercker
chmod +x $HOME/bin/wercker
wercker --version

例えば wercker.yml をこんな感じにして wercker dev すると、カレントディレクトリを監視して変更があると自動的にコマンドが実行される(cifs だとダメ)。

box: docker.io/centos:7
dev:
  steps:
    - internal/watch:
        code: bash app.sh
        reload: true

wercker.yml をこんな感じにすると、wercker dev でコンテナの中に入ることができる。

box: docker.io/centos:7
dev:
  steps:
    - internal/shell:
      cmd: /bin/bash
      code: |
        cd /var/log

wercker.yml をこんな感じにして wercker dev --attach-on-error とすれば、コマンドがコケた時だけコンテナの中に入ります。

box: docker.io/centos:7
dev:
  steps:
    - script:
      code: |-
        bash app.sh

他にも wercker build であたかも wercker のサイトでビルドしたかのようにローカルでビルドできたり、wercker pull で wercker サイトからコンテナを持ってきたり、ビルド結果のコンテナを持ってきたりすることができるっぽい。

Steps

ここでは全く使いませんでしたが、wercker.ymlsteps は複数指定することができ、また、script 以外にも作成済のものがいろいろ使えます。

例えば、wercker/step-npm-installnpm install を実行する Step で、下記のように使えます。

build:
  steps:
    - npm-install
    - script:
      code: npm test

他にも、S3 にアプロードする Step などいろいろ便利なものがあります。

deploy:
  steps:
    - s3sync:
        key-id: $KEY
        key-secret: $SECRET
        bucket-url: $BUCKET
        source-dir: $SOURCE
        opts: --acl-private

Step も Box と同じように、自分で独自のものをつくることができます。

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ngyuki
テック系男子。 ただのやってみた系の記事ははてなブログに、それ以外の技術系のネタは Qiita に投稿します。
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中規模~大規模の安定した基幹システム・大規模サイトの分析・要件定義・設計・開発を得意とする、総合的な開発会社です。

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