やめよう、歩くSPOF(なんだけど)
"旅先でも襲いかかってくる仕事という闇"この記載を見たときに、 「いや、旅先でも連絡が担当者に行くような、担当者がSPOFなのを是とすることがおかしい」と思った方は、正しい のです。
けれど色んな理由があって、
- 旅先でも仕事が不意に襲いかかってくるITエンジニアの諸兄・諸姉
- 不意の仕事が襲いかかってくるので旅に出たいけど出られないITエンジニアの諸兄・諸姉
に、 旅先での不意・不測な仕事の仕方がチョットワカル私 が、気にしていることを書いてみました。
💻PCから📶良好にインターネットにつなぐ
まずはこれです、 電波とPC 。インターネット接続なしには、急遽召喚されたWebの会議に出られませんし、急にパッチを書くにもライブラリが調べられないし、Gitにプッシュもできません。調べものして回答するだけでも、スマホは厳しい。PCも必要です。
必ず、 自分のスマートフォンをテザリングできる契約にし、スマホが電波を拾えばインターネットにアクセスできる状況を自前で用意ください。
まず、 移動の新幹線や高速バスで提供される Free Wi-Fi。あれは悲しいくらいあてになりません。 スマホのテザリングの方がずっとレイテンシが安定してインターネットに接続できます。
泊っている♨️旅館・🏨ホテルにWi-Fiがある、さて繋ごう……とすると、接続できないケースもそこそこありました。オフィスならともかく♨️旅館さんに、「Wi-Fi繋がらない」と言っても「ごめんなさいね。その分ゆっくりしてください」と言われるでしょう(これはこれで正しい)。生命線は自前で用意の心持ちです。
また、 携帯の電波が入るかどうかも、行ったことない&山の中の♨️旅館やリゾートホテル🏨なら調べておきます。 国立公園・国定公園の中は、携帯キャリアがアンテナを立てられないため、電波が入らない場合が2023年末でもあります。
あらかじめ、自分の使っているキャリアの電波の状況を調べておきましょう。私はauユーザーなので auエリアマップ で調べます。
これは十和田八幡平国立公園、十和田地域の例です。
国道なのに電波が入らないのは国立公園・国定公園内の可能性が高いです。薄い黄色4Gの域ならば携帯の電波が入るはずで、そうでないところ(この例だと谷地温泉さんや青荷温泉さんは)は入りません。
それと、携帯キャリアのエリアマップでは正しく書かれない事項として、地形的に
- 尾根筋にあるホテル・旅館は電波が入りやすい
- 谷筋にあるホテル・旅館は電波が入りにくい
という要素があります。
このあたりの判断で迷うときは、泊まりたいホテル・旅館にあらかじめ電話で聞いておきます。携帯キャリアを伝えれば答えてくれます。
それと、移動で確実に電波をつかめない&対応できない場所として、(国内線なら)JAL・ANAの一部のWiFiが使える便を除いた飛行機内があります。こればっかりはどうしようもないので、「私はこの時間、絶対連絡がつかないからね」と会社の掲示板に書くようにしています。
💺よい机と椅子を確保する
旅程を組んだら、
- 旅館やホテルにチェックインする前に、Web会議を入れられてしまった。Web会議を設定した人に聞いたら「ごめん見過ごしてた!お客様に連絡したからどうしてもお願い」と頼まれる。(※掲示板では休みと書いたのに)
- (上級者特有の判断)Web会議が09:00~15:00の間にセットされているが、ここを乗り切れば休みにできる。
といったケースで「旅先についてから、♨️旅館・🏨ホテルにチェックインするまでの」どこかでWeb会議に参加しなければいけない、という状況があります。
こういうときは
- 空港や新幹線が止まる駅にある、ステーションブース・ワークボックス
- 旅先の個室のあるワーキングスペース
を予約して使いましょう。ステーションブース・ワークボックスの有名どころはこのあたりでしょうか。
- JR東日本の STATION BOOTH - https://www.stationwork.jp/
- テレキューブ https://telecube.jp/
けれど、 個人的には「旅先の個室のあるワーキングスペース」をおすすめします。 理由の1つは、旅先の個室のあるワーキングスペース、それぞれ違った趣があって面白いことです。理由のもう1つは、ステーションブース・ワークボックスのあのカプセル状のもの、入っていると外を歩く人が気になったり、密室感が高いので「ここで私は何してるんだ?」と凹むことです。
これは、小倉の「コワーキングスペース秘密基地」 https://coworking802.com/ の飲み物や個室スペースです(利用者がいるので全景は取れなかった)。仕事をするにもいつもと何か違えば旅行の一環と 自分を誤魔化します いう気分になります。
旅先の個室のあるワーキングスペースを調べるには「(地名) ワーキングスペース ドロップイン」で検索します。 ドロップインはその場限りの利用、の意味です。ドロップインが可能なワーキングスペースを出発前に抑えておくとスムーズです。
もうひとつ注意点として、 新幹線や列車の中でのPC仕事は捗らないので基本避ける ということがあります。せいぜい急ぎのメールやチャットの応答くらいです。揺れるからです。机も大きくないので、マウスは使用不可です。
新しくできた路線の方が揺れが少ないので、マシなほうから並べると
- 九州新幹線・北陸新幹線・北海道新幹線
- 東北新幹線
- 山陽新幹線・上越新幹線
- 東海道新幹線
- 特急
- 振り子式の特急
です。下の写真は、九州、博多~大分間の振り子式特急ソニック号ですが、カーブでこんな風に傾くので、これで💻を使いメールを書いていると酔います。気をつけてください。
新幹線や列車の中で仕事せざるを得ないときは、これから書くもの(メール・設計など資料)の下書きを紙に書く方がいいかもです。
車窓を見ながら、
- 返信するメールを印刷しておき、回答要旨をペンで書いておく
- レビューのコメント入れる設計資料を印刷しておき、コメントする内容をペンで書いておく
というのは、頭がいつもと違う働き方をするのか、いい判断・アウトプットができると思います(個人的な経験ですが)。
というわけで、旅先でも襲いかかってくる仕事という闇への防衛術でした。なにか、その他ノウハウがあれば、コメントくださるとありがたいです。