Solana Agent Kit x Light Protocolで作るエアドロップボット：zk圧縮を使った大量配布設計

Solana Agent Kit v2（以下 SAK）を使えば、ZK Compression 対応のエアドロップを簡潔に実装できます。これは従来のループ送金より圧倒的に安価かつ高速で、最大 1000 件の一括送金にも対応可能です。本記事では、sendCompressedAirdrop アクションを使ったエアドロップボットの設計を解説します。

なぜ ZK Compression なのか？

通常の SPL トークン送信では 1 件ごとにトランザクションが必要です。しかし Light Protocol の ZK 圧縮を用いることで、1 件あたり 300 lamports 程度までコストを圧縮できます。これにより、大量配布（例：キャンペーン報酬、ファンギフト）が実用的になります。

セットアップ

npm install @solana-agent-kit/plugin-token

import TokenPlugin from '@solana-agent-kit/plugin-token';

const agent = new SolanaAgentKit(wallet, RPC_URL).use(TokenPlugin);

コア関数の実行

await agent.methods.sendCompressedAirdrop(
  new PublicKey('token-mint-address'), // 例：BONKやJUP
  42, // 送付量
  6, // トークンのdecimals
  recipients, // PublicKey[] 形式
  30000, // Priority fee（任意）
  true // ログ表示
);

補足事項

• 最大受信者数：1000 件まで
• 分割処理：15 件ごとに 1 トランザクションでバッチ化されます
• 推奨 RPC：Helius（圧縮対応）

費用の目安

const cost = getAirdropCostEstimate(recipients.length, 30000);
console.log(`見積コスト: ${cost / 1e9} SOL`);

1,000 人に送っても 0.05〜0.2 SOL 程度です。

よくある用途

• Discord コミュニティへの感謝還元
• NFT ミント参加者へのトークン報酬
• フォロー＆RT キャンペーン報酬配布
• 政治ポジション表明者へのインセンティブ設計（例：思想 NFT と連動）

まとめ

sendCompressedAirdrop を活用すれば、高速・低コスト・安全なエアドロップが誰でも実装可能です。トークン配布を通じたオンチェーンの社会的行動設計にも応用できます。AI やスケジューラと組み合わせれば、定期的な自動送金エージェントにも拡張できます。