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エンジニア転職Advent Calendar 2023

Day 13

転職活動をはじめます。やりたいことを「考える時間」と「検証する時間」をつくる。

Last updated at Posted at 2023-12-12

この記事は「エンジニア転職」のアドベントカレンダー13日目の記事になります。

むしろ、この記事の内容がきっかけになってこのアドベントカレンダーを作ったと言っても過言ではないです。

次に何をやるかは決まっていないですが、何かの仕事はするので転職というタイトルにしました。
この記事はエンジニアの転職の事例紹介という文脈を借りた、お気持ち表明の記事です。

この記事の概要と結論

昨日、現職の最終出社日を迎えました。
現職の所属は今年いっぱいで、今日からは有給消化中になります。

現職はチャレンジしがいがある、面白い会社でした。
日本の医療課題を大きく解決できるポテンシャルのある1社だと思います!

自分のやりたいことが何かを考えたいと思い、時間を取ることにしました。
つまり、具体的に何をするかは決まっていませんので、結論はありません。

あるのはお気持ちだけ。

本編の前に

少し前に出した記事で失敗w

現職を辞めることをチラ見せしてしまうという、失敗をしていました!

失敗の経緯

現職で出社最終日の調整や情報の公開予定の調整はしていたのですが、記事自体は11月の終わりに書きました。アドベントカレンダーのどの日付の記事にするか予定が曖昧なまま書いて、あとから適当にこの日でいいかと自動公開の設定だけして、内容の再チェックをせずにタスク完了と安心してしまいました。。

まあ、過ぎてしまった話なので、この話はここまでで。

転職で重要なポイントの「やりたいこと」と「環境」の2つ

上記の記事でも書いたのですが、やりたいことをするための「環境を探す」というのはとても大事です。
環境を探すということについては、自分としては今までの経験もあって探し方のアイデアはあるので、これからリサーチもしようと考えていますが、これは仕事しながらでもできると考えてたことでした。

仕事を辞めてまで今回やりたかったことは、自分の「やりたいこと」を探ることでした。

転職活動開始の理由 - 本編

現職を辞める決断をする

ということで、昨日に最終出社を迎え、今月いっぱいで現職を辞めることになりました。
別に今の会社が嫌だから辞めるわけではありません。

様々なことにチャレンジさせてもらいましたし、直近でも専任での技術広報という、他社にもあまり無い役割をやらせてもらっていて、やりがいもありました。

じゃあ「なんで辞めるんや!」という話と「辞めてどうするの?」がこの記事の本編です。

まず「やりたいこと」を考えるときに、自分が「できること」を考えることも重要です。
これまでの経験をさっと書きます。

これまでの経験と現職で得た経験

これまでの経験

会社

◆SI系で社員100人に行かない会社を何社か経験
・SESで色々な開発現場に行く中で、ソシャゲ開発でtoC向け開発の現場で働くことも経験

◆Web系の自社開発のメガベンチャーで2社を経験
・メガベンチャーで括られて話されることが多いが、会社によって事業、組織、文化などの違いを感じる

◆スタートアップシリーズBからC(入社時100人から400人への成長)を経験
・スタートアップは社員数が増えてもカオスな部分が多数あることを実感
・誰かがつくるのではなく、自分が作る。自分の仕事の範囲を決めない。得意領域の周辺も含めて自分の仕事

肩書き

◆ SI時代
エンジニア、チームマネージャ、リードエンジニア

◆ Web系、メガベンチャー時代
エンジニア、技術責任者、開発責任者、子会社CTO、エンジニアリングマネージャ、テクニカルプログラムマネージャ

◆ 現職、スタートアップ
開発ディレクター (スクラムマスター)、エンジニアリングマネージャ、技術広報

現職で得た経験

◆ 開発ディレクター / スクラムマスター
◆ エンジニアリングマネージャ
◆ 技術広報

現職の良いところとまだまだこれからなところ

良いところ

事業への目線が凄い

会社になると金儲けのKPIになりがちですが、プロダクトを重視してユーザーに価値を届けるということに最大の価値を置いている会社だと思います。プロダクト・レッド・オーガニゼーションを地で行く会社だと思います。

プロダクト・レッド・オーガニゼーションについてはこちらを参照してください (PR)

人が凄い

特に最近に入ってきてくれる人たちは凄い人が増えています。

今年になって入った人には、

  • 元アカツキVPoE、EMFMのMC。
  • 楽天EM、CircleCIでエンジニア。
  • 元ナビタイムVPoE。
  • 元iCARE CTO、コーヒー屋。
  • アジャイル界隈でよく登壇していたりする人が社員として入ってくれていたり、業務委託として参画してくれたり。
  • SmallTalk書籍を書いている人が業務委託として参加してくれたり。

こういう人たちが、偉いポジションじゃなくて、現場にいる。

じゃあ、実績があってめちゃ凄い人しか入れないのかというと、そうでもないです。
技術が強い若手のメンバーも増えつつあります。技術に前向きな若手の勢いも感じます。

アジャイルな組織

上記の2つがほとんど表しているのですが、アジャイルな組織になっています。
価値にフォーカスし、全力で進む組織になっています。
実践的なスクラムなどの知識を持った人も居ます。

まだまだなところ

アジャイルな組織

良いところにも書いたのに、まだまだなところにもある。
会社としてアジャイルさを目指しているし、できることをフラットにやっていますが、全ての人がアジャイルに詳しいわけではありません。新しい人もどんどん入ってくるので詳しい人と詳しくない人のギャップがありますし、これからも浸透する取り組みをし続ける必要があります。

組織体制

組織としては整っていないことが山ほどあります。

ですが、自分で変える力を持ち、変える気持ちがあれば、周りには優秀な人が多く居て、大いに成長できる機会がたくさんある環境だと思います。

上手くこなすことではなく、課題がある箇所は自分で解決する責任も権限もあると考えて動く必要があります。

エンジニアへ届けること

エンジニア界隈で、あまり知られていないことです。つまり技術広報です。
開発環境はチャレンジングでありながら、個人の能力を最大化するためにチームで動いています。
面白い環境だとは思いますが、エンジニアに届く情報としてアプローチしきれていません。
ただ、徐々に良い発信が出来てきていると感じます。

気になる方はこちらを参照。

今年から専任の採用に関わる広報チームも立ち上がって、大きめの予算も付いています。スタートアップの中では非常にチャレンジングにやっていると感じます。

技術的負債と新規の開発を同時に実現する必要がある

スタートアップなので立ち上げフェーズに全ての技術的土台を綺麗に作って成長してきたわけではありません。また、事業フェーズが変わり、機能が追加されるだけでなく、必要な機能自体が変わることも繰り返して越えてきました。それらの技術的負債と同時にまだまだ新規の開発も必要です。

この開発の難しさを超えるには、真に技術を使いこなして設計と実装を進めながらリードできるエンジニアが必要です。

現職で成長したと感じること

この会社で経験したことをふりかえって考えてみて、成長したかなと感じることです。

  • マネージャとしての自覚
  • 組織を変えること
  • 言語化レベル
  • あらゆる採用手段
  • ハイレベルエンジニアの採用
  • 技術発信

色々なことを経験させてもらったのですが、
今回はこの6つについて書いてみようと思います。

マネージャとしての自覚

前職のメルペイなどでもエンジニアリングマネージャをやらせてもらっていたが、マネジメントとは何か?を自分で自覚しないままに目の前のことに取り組んでしまっていた。
今回は書籍やブログなどでのマネジメント知識のインプットが自分の実践で活きて、身体で理解したように思いました。

組織を変えること

組織を作ることと組織を変えることが必要でした。
事業フェーズが大きく変わったことで、開発の目線も変える必要があった。
それを変えるのがマネージャの仕事の1つだった。
しかし、それはマネージャだけの仕事ではなかった。

ようは、リーダーシップというものをちゃんと理解していなかったということだった。
自然にやっていたことだけど、もっと上手くできるようになってきたと感じる。

言語化レベル

文章の構造は相変わらず苦手だし、客観的目線での指摘も苦手。
だけれど、開発に関わることの言語化はいくぶんマシになったと感じる。

言語化がうまいと言ってくれる人もいるけれど、現職のプロダクトマネージャー陣に比べると足りないところだらけだなと感じる日々。と、同時にめちゃくちゃ勉強になると感じる。

最近に入社した強い人達も言語化能力が高い。
理解→構造化→言語化のステップがスムーズ。

つまり、基礎的スキルが強いということだと思った。
センスでできる人もいるけれど、これはトレーニングしているか、していないかもあるのだろう。

自分はスタートアップのこの会社で変化の大きい不確実な状況を繰り返して、不器用ながらもトレーニングできた。

あらゆる採用手段

とにかくエンジニアが足りなかったので、思いつく採用チャネルへのアクションは様々行った。
リファラル、エージェント、ダイレクトスカウト、採用サイト、技術広報など。それぞれにいくつものメディアと特性があるので、それに合わせた戦略とアプローチを行った。

採用の大事さを感じた。

結局採用は最速で半年後に入る社員を計画するもので、事業計画、開発計画、開発組織計画、個々のペルソナ、候補者からの視線、自社の魅力、などを全て組み合わせたもので、半年から1年先の組織を実現する手段だということ。

採用だけの狭い視野に目を奪われてはスタートアップでは採用ができない。
思いつくことは色々試せたことは良かった。

ハイレベルエンジニアの採用

人は足りないと言いながら、数をこなすのではなく、絶対に質を重視していたことは良かった。
前項の現職でやったことの中でも書きましたが、強みを持った人でないと活躍しにくいフェーズでした。

エンジニア採用というだけでかなりの激戦の時期で、ハイレベルエンジニアは相当難しいです。
前職や前々職は知名度が国内トップクラスだったですが、エンジニア知名度の低い会社という中で違う戦い方を考える必要がありました。
自分がやれることを考えて、実行し切ることが出来ました。

技術発信

技術発信を主体的に行ってきたなかで、現職を辞める半年くらいは技術広報に専門として専念させてもらいました。
これは前の項で肩書きとしての技術広報の方で書いたので省略しますが、これをやりきってから辞めても良いのではと迷うほどにありがたい経験でした。

もらった気持ち

およそ1ヶ月前に退職を全体に周知して、最終出社日までの期間に自由に1on1を設定してもらったのですが、30人近い人に1on1を設定してもらって話したり、3-4回くらい送別会を開いてもらったりして、非常にありがたいなと思いました。感謝!

なぜやめようと思ったか?

良いことを一杯書いているけど、まあ、なんで辞めるのか?ですね。
本編の中の本編です。

自分の働きがいは何なのか? 働きやすさはトッププライオリティではない。

最近見たPIVOTの動画に「働きがい」と「働きやすさ」みたいな比較があったのですが、これを見て自分は圧倒的に「働きがい」人間なんだと感じました。

image.png

今の会社はもの凄く「働きがい」があります。入社したときと比べてもそれは変わりません。
「働きがい」or「働きやすさ」という話でもありません。 「働きがい」こそトッププライオリティで、安定して力を発揮するために「働きやすさ」があると思います。

前職は入社の時よりも「働きがい」も「働きやすさ」も高まっているとも言えます。

働きがいは、現実として目指すビジョンが個別薬局の改善ではなく、日本全体の医療課題の改善の実現に近づいてきていて、「意義のやりがい」は拡大していて、それに伴い必要な組織も大きくなっていて「組織のづくりのやりがい」も拡大しています。そこに必要になる「開発のやりがい」もまだまだたくさんあります。

働きやすさも、何も揃っていない状況から、制度やメンバーが揃ってきていますし、やることが多くて人の採用は間に合っていませんが、人の層は厚くなってきていると感じているので、荒れ地という訳ではありません。

じゃあなんで辞めるのかというと、
「それって、自分の1番やりたいやりがいなの?」 ということをもう一度考えてみたいと思ったからです。

第三者の評価での期待されることではなく、自分がやりたい自分軸はあるのか?という話です。

仕事の選び方が「できること」中心になっていない?

技術広報の取り組みは非常に楽しかったのです。アドテクでマーケティング知識もいくらかあり、技術的な知識興味があり、エンジニアコミュニティへの参加が好きで、エンジニアリングマネージャとして組織活動を推進できて、今の組織が良い開発組織だと発信したいと考えていました。まさに自分の経験にぴったりだと自分でも思っていました!

組織の中に入っていると期待に応えるために、自分の「やりたいこと」ではなく、「できること」を中心に考えてしまいがちだと考えました。

ですが、今の会社の中でできる「やりたいこと」に制限をしてしまっていないか?を感じました。

なぜ今なのか?

たくさん優秀な人が入ってきていて、一緒に働くことが面白そう。
会社としてもまだまだ成長をしていて、チャレンジは面白そう。
自分にできることもたくさんありそうだし、技術広報の仕事も面白そう。

なぜ今なのか?

これは2つの理由があり、「仕事の区切りのタイミング」と「自分の年齢」を考えたものです。

会社に迷惑が掛かる部分が小さいタイミングで、次の仕事を本格的に動かしていくと引き継ぐものが増えてしまったり、始めたものをやり切るまで辞めづらいと感じると考えました。

エンジニアとしてコードを書くこともしたいし、良い開発組織をつくることもしたいし、良いプロダクトをつくることもしたいし、開発組織を知ってもらうための技術的発信もしたいですし、やりたいことがたくさんあります。

年齢的にチャレンジのチャンスは限られてきていると感じました。
方向性が見えるまでに2-3年、更にグロースさせようとすると数年は掛かる。
そうしたときに、次が最後のつもりでやるとして、自分の1番やりたいことが何なのかを探す時間が欲しいと考えました。

それは、1-2年後で今関わり始めたものの成果が出るタイミングでも、会社の上場などの区切りのタイミングでもなく、今が最善だという風に考えました。

自己のやりたいことの検証

チームの立ち上げでまだまだやりたいことがたくさんある中で、自分のことを思考するという時間を取ることは今の自分には難しかったため、思い切って仕事をやめて、思考の制限を外すことにしました。

会社の中での最適化を選んでしまうという 「思考的な制約」 と時間を言い訳にして自分のやりたいことが進められない 「時間的制約」 の2つの制約をゼロにしたときに、自分はどのようなことに興味を持って活動するのかという実験です。

よくあるのが、3連休前には、色々なやりたいことを思い浮かべます。
「あの技術が興味があるから触ってみたい」、「あの積読本を読もう」、「あの考えをまとめてブログに書こう」、とか、3連休でたくさんできるぞ!と考えるわけです。

でも、実際に3連休が過ぎ去ると、ほとんど寝てた。ネトフリしか見てオワッタ。とか、になったりするわけですよ。

つまり、「時間的制約」はやりたいことの制限ではなく、やりたいことへの「モチベーション」 の強さの方が課題の可能性があるわけです。

自分のやりたいことが 「本気でやりたいことなのかの実験」 をします。

実際に時間を作って制限があるという言い訳をなくします。
その上で、コードを書き始めるのか、課題解決の志向を巡らせるのか、色々なエンジニアコミュニティイベントに行くのか、はたまた何もしないのか。

誰からの指示もなく、制約もなく、自分自身がやりたいと思ったことをやり始めることを大事にしたいと考えました。

辞めたあとに何をするのか?

仕事をしない期間は休憩やバカンスではない

自分のやりたいことの検証の期間であるため、自分の消費活動の時間ではないです。自分の世の中に提供できる価値は何なのか?を検証するために、1日の活動の予定や計画を立てて、ふりかえりをして、本当にやりたいことなのか?優先したいことは他にないのか? これの生み出す価値は何か? 完成するまでにどれくらい掛かりそうか? など、インスピレーションとロジカルなプロダクトマネジメントのような価値検証を自由に活動したいと思います。

でも、ちょっとだけはバカンスするかもw
色々とチーム立ち上げや推進で忙しかったですし。

短時間の業務委託は機会があれば考えたい

短時間の業務委託などは検討したいと思っています。組織づくりやエンジニア採用に経験があるので、開発組織の課題がある方々へ協力できることがあればやりたいと考えています。

色々な開発組織をもっと見て、様々な開発環境を知っていきたいと思っています。
とはいえ、この期間の1番大時なことは自分の時間を作ることなので、多くの案件を受けようとは思っていません。

期限が来た時は?

一応、この自分検証期間は2ヶ月位を想定しています。色々、貯金の都合とかもあるので・・・。
期限が過ぎてももう少し自分検証期間を延長したいなと思ったときには、フルタイムに近い業務委託の活動なども考えようと思っています。

他にも、会社を選ぶときに最初から正社員じゃなくても業務委託とかで体験できるのであれば、そういうのもありかなと思いました。

おわりに

最後まで読んでいただいてありがとうおざいました。
自分でもどんな結果が待っているのか分かりませんが、誰かの転職の参考になればと思います。

時期のよって目の前のことを一生懸命やって成果を出し、成長することは大事です。
ただ、成長をし続けると当初見えていた景色とは違うものが見えるようになっているはずです。
ある程度の期間を置いて、自分自身を見つめ直す時間を取ることも大事だと思います。

この記事を読んだ方はこの機会に、自分のできることを棚卸しして、自分のやりたいことを深掘りしてみてください。

エンジニア転職に関わる知識は、色々とQiitaで書いていますので、転職を考えている人は私のページの記事一覧も覗いて貰えればと思います。

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