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採用マーケティングチームとして初めてオフラインイベントにスポンサード参加したときの話

Last updated at Posted at 2023-12-11

この記事は 技術カンファレンス Advent Calendar 2023 の12日目の記事になります。

記事の概要

弊社の採用マーケティングチームがエンジニアのオフラインイベントにスポンサードして参加しました。その時の様子とイベント参加に至るまでのチームとしての気づきをお伝えします。

皆さんのエンジニアに向けた広報活動に少しでも役に立てたらと思っています。

採用マーケティングチーム

採用マーケティングチームは2023年2月に組成され、最初は全員兼務から始まり、徐々に引き継ぎが進んで秋頃には専任として入れるメンバーも増えました。
専任として入れるようになったことで、設計が深いイベント参加ができるようになって行きました。

チームメンバー構成

マーケティング 1名
人事 2名
エンジニア 1名

という、エンジニアの採用に関わるマーケティングを推進していくために必要なスキルをチームで全て持っている体制でした。

チームの目標

技術を広報するだけでなく、あくまで採用することをゴールとしながらマーケティングすることです。

採用広報ではなく採用マーケティングなのは、広報は発信が主ですが、マーケティングは獲得まで設計する必要があることです。

技術広報と採用広報は非常に近い距離にあることは理解できますが、どちらを軸に置くかによって手段と目的が入れ替わるため、全く価値観が変わります。
それぞれの会社での定義がありますが、一番忘れてはいけないのはエンジニアへのリスペクトだと思います。

採用という目的はありますが、エンジニアのリスペクトを忘れてはいけません。

普通の採用チームとの違い

広報活動は直ぐに結果が出るものでは有りません。
しかし、短期的な採用プールの拡大ばかり目指しても、シュリンクするばかりです。
結果として中長期的な認知のアップこそが根本的な採用効果の最大化になると考えています。

普通のマーケティングチームとの違い

一番の違いはエンジニアの生態系や価値観の違いです。
マーケティングは製品を売るための活動ですが、今回はエンジニア自身に弊社に興味を持ってもらうことが大事です。
製品を売るのと会社自体を売るのでは狙いが違います。

自社のエンジニア組織そのものをブランディングすると言っても良いかも知れません。
製品販売のマーケティングを使えるところもあれば、全く逆効果に感じるマーケティング方法もあると考えます。

それらを取捨選択する必要があります。

エンジニアの文化の違い

エンジニアの文化の違いを理解してもらうのは大変でした。
イベントの主旨から違いますし、発信内容も違います。
コミュニティが非常に発達していますし、SNSを使いこなしている人も非常に多いため、発信設計も違います。

特にOSS活動やリスペクトなどを理解してもらうことが難しく思います。

特にスポンサードとなると、お金払ったんだからちゃんとして欲しい!みたいな態度になりやすいと思うのですが、エンジニアイベントの多くはコミュニティ活動でボランティアによって成り立っているものも多くあります。
そして、参加者もただの顧客ではなく、技術を愛する共感者です。
仕事だけのドライな関係ではなく、個人の中にある熱量で形になっているのです。

チーム組成以前の自分の考えと今の違い

PyConにスポンサーで参加した

およそ半年のチーム活動を歴て、チームとして初めてオフラインイベントのスポンサードをしました!
半年の活動の1つの大きな成果が出たイベントと感じたため、ここで紹介したいと思います。

開催前

登壇者候補

社内からの公募で集めました!
Pythonは弊社のメイン言語のため、あっさり決まりました!

ブース出展

ブースを出すための準備です

  • テーブルクロス
  • 壁紙のクロス
  • のぼり
  • ノベルティ
  • アンケート

必要なものを洗い出し、アイデアを出し合いながら内容を決めていく必要があります。
ノベルティのアイデアとブース対応のメンバー選出のため、社内から公募しました!

イベント前後の発信の設計

このイベントの機会に合わせていくつかの発信の設計をしました

事前発信

  • PyConスポンサード告知
  • カケハシテックブログのPython記事のまとめ
  • PyCon登壇告知

事後発信

  • PyCon登壇セッションの追加情報
  • エンジニア観点から見たPyConの参加記事
  • 運営周りのの知見共有の参加記事

開催中

ブース対応

ブース対応の方法ですが、マーケティングメンバーの経験が非常に活きた場面だと感じました。ブースで対応するメンバーは目標やオペレーションを確認しました。ただ、エンジニアに悪印象を持たれたら意味がありません。

不必要に押し付けにならない程度に、会社のことを知ってもらう活動を積極的にするための数値目標と対応のガイドとなるような手順を設計しておいて、チーム全員で確認しておくことは非常に良かったと思います。

個人的なエンジニアイベントへのリスペクトの考え方。マーケティングイベントとは違う

エンジニアのイベントは、マーケティングで参加する普通の企業主催の出展ブースばかりではありません。
PyConはあくまでコミュニティー主催のエンジニア同士の交流会と考えています。
スポンサードしたとしても、コミュニティーへのリスペクトを忘れてはいけないと思っています。

あくまで私個人の考えですが、ここで手に入れたメールアドレスに採用や勧誘をするのは全く主旨に反すると考えてます。
スポンサーした立場から考えればマーケティングの道具として使いたい気持ちは理解できますが、エンジニア個人の気持ちでは別の方法で設計するべきと考えています。

話が少し逸れましたが、マーケティング的な目標を持って活動しますが、あくまでエンジニアひとりひとりに面白そうな会社だと知ってもらうことが大事だと考えています。

当日の発信

実は当日の発信担当を決めておらず、SNSなどでの発信が全くできていませんでした。
事前事後の発信は頑張って設計しただけに、ここもちゃんと考えておけると良かったと感じています。

当日はハッシュタグなどを付けて盛り上がっている様子を伝えるイベント参加の会社さんを多く見ました。

興味深いアンケート結果

弊社は発信は積極的であり、ビジネスメンバーは知っている人も多いと感じていますが、エンジニアには届ききっていないのではと感じていました。

自分の会社がエンジニアにどのくらい知られているのか?
まず、その前に弊社としての知名度は日本で誰もが知っているというところには遠いですが、一部の領域では名前を知っているという結果が出ていました。

薬剤時の認知率は8割

forbesの日本の起業家ランキング 8位

他にも色々な発信をしています!

しかし、PyConでエンジニアに認知度のアンケートをした結果は厳しい数値でした。

image.png

様々な発信はエンジニアには届いておらず、PyConでのアンケートによる認知率は7割という結果。
体感値としては、知っていた人の職種はエンジニアではなく、スタートアップなどの情報アンテナに強いプロダクトマネージャや採用関連の職種の方がほとんどで、エンジニアの認知率は実際は8-9割ではないかというのが実情でした。

エンジニアに合わせた発信の必要性を再確認し、これからもエンジニアという仕事にリスペクトを持ちながら発信ができればと思っています!

少し前に『ノベルティはいらない』という投稿が技術広報界隈で少し話題になっていたタイミングがあったのですが、こちらもアンケートで直接エンジニアからの意見をもらいました!

image.png

細かな数値は下記の記事を参照ください。

まとめ

本当に学びの多かったイベント参加で、運営として参加してくれたみんなの力があってこそここまで出来ました!

弊社のテックブログでもPyConのレポート記事がありますので、興味がありましたらテックブログも見ていただければと思います!

これからもエンジニアに向けた発信を強化して行きたいと思いますので、よろしくお願いします!
イベントのお誘いなどがあれば連絡をいただければと思います!

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