TextBoxのフォーカスを解除する備忘録

エンターキーが押されたらフォーカスを解除する等の処理の実装時、少しハマったので書いておく。
コントロールにcontrol.UnFocus()的なメソッドがあればよいのだが、残念ながらそのようなものはなかった。
まず、これを実装するために初めに思いつくのはKeyboard.ClearFocus()を使うことだが、これだとコントロールのLostFocusが呼ばれない。
では、どうするのかというと答えは単純である。
別のコントロールにフォーカスを当てればよい。
ただ、プログラムごとに特定のコントロールにフォーカスを当てる処理を書くのは個人的にスマートではないので、一般化しておく。
コード例を以下に示す。

Sample.cs

// コントロールのフォーカスを解除する
public void BreakFocus(Control control){
   DependencyObject ancestor = control.Parent; 
   while (ancestor != null)
   {
      // フォーカスできるか
      if (ancestor is UIElement element && element.Focusable)
      {
            element.Focus(); // フォーカスを当てる
            break;
      }
      ancestor = VisualTreeHelper.GetParent(ancestor);
   }
}

非常に単純である。フォーカス可能なコントロールが見つかるまでさかのぼって、当ててやるだけである。
これでコントロールのアンフォーカスが実装できた。