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システムエンジニアが入院した際のメモ

Last updated at Posted at 2021-12-09

Supershipグループ Advent Calendar 2021の10日目の記事になります。

昨年の11月より今年の3月まで入院し、多方面にご迷惑をおかけしたのですが、これを読んでいる皆さんも、急な病気で入院になることもあるかと思いますので、あらかじめ知っておいた方が良かったことや準備していて助かったこと、入院中のPC機器はどうしていたか?などを記録しておきますので、参考になれば幸いです。

ただ、病院によってさまざまなルールや状況なども違ってきますので、あくまでも一例として読んでいただきますようお願いします。
この記事は、都内の2つのそこそこ大きな病院と埼玉のローカルな小規模の病院での経験を元に作成しています。

知っておきたいこと

私はこれまで人生で、数回ほど入院したことがあります。その際に気になるのは、お金の問題。
とくに緊急入院になると、心の準備もリアルの準備もないので「どれくらいの入院費がかかるんだろう…」みたいな不安が、体の不安よりも大きくのしかかってきます。
ただ、数回目の入院の際に知った「高額療養費(高額医療費支給制度)」のことを知っているだけで、その不安はだいぶ軽減されました。

高額療養費(高額医療費支給制度)

これは、収入ごとに設定されている限度額以上の医療費の支払いが、病院の窓口で免除される制度で、利用には「限度額適用認定証」が必要です。
「限度額適用認定証」は、入院後、健康保険組合に申請して入手します。
入院した場合の医療費は月末締めで医療費を計算し、請求されることになります。ですので、入院がきまったらすぐに申請して「限度額適用認定証」をゲットしましょう(月末近辺で入院すると、認定証が間に合わなくて自己負担で全額払う必要がありますが、限度額超過分は、組合が計算して後日返金されます)。

手続きは、手書きで記入して郵送する必要があるので、私は、Slackで連絡して会社から病院に郵送してもらいました。

県民共済

長期入院になりましたので、傷病手当というのが出るのですが、支給は数ヶ月後になります。高額医療費支給制度があるとはいえ、対象にならないタオルや寝間着のレンタル代や病院食代など、なんだかんだで、私の場合、13万前後が毎月必要になりました。

貯蓄に余裕があればいいですが、どれくらいの入院になるかも不透明ですし、使わない部屋の家賃などもかかってしまいますので、すぐに対策をして安心したいところです。

私の場合は「埼玉県民共済」に加入していて、書類をそろえて提出すると、迅速に補償金が振り込まれます。国民共済や都民共済など各地域でいろいろあるようなので、あらかじめ加入しておくのがいいと思います。埼玉県民共済の場合は、月4000円程度の負担です。

入院保証金

今回入院した病院では、入院時に5万円の保証金が必要でした(都内の病院では不要でした)。最初はいろいろ必要なものを調達するため多少お金がかかるので、現金の補給ができない(ATMがない)環境での支出は痛かったです。だた、あとで考えると振り込みで対応してもらうこともできたのかな…って思います。入院保証金は、退院時に精算する費用と相殺されますので、実質の負担はないのですが…。

院内の環境

私の経験した病院での経験を元にしていますので、サンプルが少ないですし、年々状況が変わっていることもあり、PC等の使用の関しては、徐々にゆるくなってきている印象はあるのですが、あくまで参考事例ということでお願いします。
気になる人は、地域の病院のホームページなどで確認しておくといいかもしれません。

救急車の中では「どこか行きつけの病院ありますか?」などと質問があり、受け入れ可能かどうか?などを問い合わせてくれるので、環境のよい病院を調べておいて、一度受診して診察券などを持っておくといいでしょう。

病室でのパソコンの使用

病室でのパソコンなどの電子機器の使用ですが、最近は許可されていることが多いようです。ただ、明確に確認したわけではなく、スマホ => タブレット => ノートPC という感じで小出しに使ってみてなにも言われないな、ヨシ!的な感じで使用できていました(確認してしまうとNGになる可能性もあると思います)。

病室は多数の人の出入りがあるため、盗難等の被害にあう可能性がありますので、その点は自己責任で対処する必要があると思います。

スマホとタブレットは普段持ち歩いているため、緊急入院となった際も持っていたので、これらで最低限の連絡等は問題なくできたのですが、入院で先が長いな…(時期が見えない)となった場合、PC使いたい…という欲求がでてくると思います。

知人や親などに頼んで持ってきてもらう必要があります。普段の個人環境は、会社でも使っている、ノート+外部モニタの構成だったので、ノートと電源アダプタをはずして持ってきてもらうだけで済みました。デスクトップのPCでは無理だったと思いますので、これはラッキーでした。

今回は、高齢の父に頼んだので、イラストのメモを描いてもってきてもらいました。写真などを撮っておくのもいい手かもしれませんが、プリントアウト等で詰む可能性もあります。メールやビデオ会議で対応してもらえる相手だと、その点は楽ですね。

ネットワーク環境

Wifiでのネットワークアクセスを提供している病院もあるようですが、今回の入院先にはありませんでしたので、スマホのデザリングとポケットWifiで乗り切りました。

最初の数日間は、DMM.mobileの追加容量、一般病室に移ってからは、WiFiレンタルどっとこむでレンタルしたポケットWifiです。

DMM.mobileの追加容量は、期限ありの格安の追加容量が何回でも注文できるので、使い切るのがわかっている場合はコストパフォーマンスがよいです。とはいえ、今後何ヶ月もそのパターンで容量追加しているわけにもいかないので、WiFiレンタルどっとこむでポケットWifiルーターをレンタルしました。

DMM.mobileは楽天モバイルに吸収されて、新規受付は終了していますので、詳しくは書きません。現状、このような使い勝手のよい追加容量メニューのあるサービスがないようなので、しばらくは契約を続行するつもりです。

WiFiレンタルどっとこむでは、「WiMAX WX06 無制限」をレンタルしました。理由は、

  • 病院への配送も可能なこと
  • 制限が3日で15Gであること
  • 制限を超えた場合の制限の時間が18:00-2:00であること

でした。

3日で15Gに関しては、割と常に超えている状態でしたが、朝と昼間の時間に主に利用する(リハビリメニューが優秀で体力をきっちり使い切るようで、消灯時間後は、ぐっすり寝てしまう)ため、問題はありませんでした。

ネット通販での物資の調達

2週間の集中治療室ではなにをすることも無理だったのですが、リハビリメインになり、通常の病室に移動になったので、必要な物資をネット通販で調達し始めました。

限度額認定証や共済の申請などで、郵便物が自分に届くことは確認できてましたので、とりあえず、Amazonでリハビリ用の靴などを発注してみました。

結果、土日の到着分は、月曜の午後になってしまうなどの不便はありますが、ちゃんと病室まで届くことがわかり、いろいろと発注していくことになります。
入院中の物資の調達に関しては、病院によりさまざまなケースがあるかと思いますが、

  • 事務局で扱ってもらえるか?
  • 売店での受付はしていないか?
  • コンビニ受け取りで対応できないか?

などのポイントで判断すれば、かなりの場合なんとかなるのではないかと思います。

病室のテレビでマルチモニタ

病室には、個々にテレビがついていて、カードを挿して視聴するタイプのものでした(よくある奴ですね)。

PCやタブレットでYoutubeやKindleを見るので十分だったので、カードは買わず、テレビも利用していなかったのですが、なにげなく背面を見てみると、HDMIポートがありました。これに接続して外部モニタにできないか? 
と思ってしまい、Amazonでケーブル等を発注して、さっそく接続してみたのですが、ダメでした。
モニタの仕様で単に信号を入力しただけでは表示できないみたいです。

カード(10分100円)を購入すれば可能だとは思うのですが、そこまでマルチモニタが必要というわけでもないですし、ただ興味があってやってみただけだったので、そこで諦めました。

ネット通販で買ったもの

病院の事務局を経由するため、通常より若干時間がかかるものの、いろいろなものを通販しました。

日用品

まず、リハビリ時に履くシューズを買いました。あと寒い時期でしたので、上着のジャージ、プラスチックのハンガー、ベットサイドに掛ける小物入れ、蓋付きのコップ、旅行用のシェーバーなどを入れるケース、筆記具、基本レンタルの浴衣で過ごすので、必要なかったのですが、着替えのTシャツなども買いました。

養生テープ

予定表などを壁に貼っておくために買ったのですが、後に空きダンボールで杖ホルダーなどを制作したりとかなり役にたちました。

リングノート

これは、A4サイズの5mmマスでミシン目のついているものを買いました。言葉では伝わらないものをイラストで描いて説明したり、伝達用に渡したり、リハビリの自主練用のメニューをイラスト入りで描いて壁に貼ったりするのに便利です。

一般病棟に移動したあとも、麻痺があり、自力で歩くことはできず車椅子だったのですが、車椅子は最初病院のものを利用していました。ただ、数が足りないらしく、リハビリメインの一般病棟に移るとレンタルするか、購入するかという選択をすることに…。

まあ、数ヶ月レンタルして、回復しないようなら、買うしかないか…Amazonでも買えるし…と思っていたのですが、結局、車椅子は買うことはありませんでした。

車椅子の次は歩行器、その後杖という感じでリハビリが進んでいくのですが、どうやら杖は退院しても必要そうだということになり、病院から介護用品のカタログを渡されます。

カタログと同じものをAmazonで検索すると…見つかった上に安いのでAmazonで買いました。

フックのようなパーツもおすすめに出ていたので同時に購入。杖先のゴムなど、後に必要になりそうなものはリストに保存…。Amazonは本当になんでもあるな…とポチポチ。

要点リスト

というわけで、これまでのまとめとして、心の隅においておいてもらったらいいのでは?という項目をピックアップしてみます。

  • 高額医療費支給制度と限度額適用認定証について知っておく
  • 県民共済などを事前に検討・加入
  • 各種金融機関をスマホでの決済できるようにしておく(認証によるガードもきちんとする)
  • ノートPCの導入を事前に検討
  • Wifi(今後はホーム5Gという手もあるかもしれない)の情報を仕入れておく

これらに関して、いざ入院となった場合にサポートしてくれそうな人と酒の肴的な話題の一つとして、認識共有や脳内シミュレーションをしておくのも悪くないかもしれません。

おわりに

以上、入院時に経験したり考えたりしたことをメモとして書き留めてみました。

あらためて思うのは、Supershipの組織や業務環境にはかなり助けられました。

Slackでかんたんに連絡のつく企業文化や、迅速に動いてくれる総務・人事系の部署の方々、業務を引き継いで回してくれるチームの皆様があってこそ、それらの心配はなにもせずに治療に専念し、よりよい入院ライフを試行錯誤できたのだと思います。

後遺症などもあり、なかなか以前通りというわけにはいかない状況ですが、戻ってこれて嬉しいです。

最後に宣伝です。

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是非ともよろしくお願いします。

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