CloudFuseとは?
オブジェクトストレージを通常のファイルシステムのように扱えるようにしてくれるやつ(雑)
内部的にはcURLライブラリを利用しているようだ
前提条件
- ConoHaのオブジェクトストレージを契約していること
(ConoHaでなくても、OpenStack Swiftなオブジェクトストレージであれば対応できるかもしれない)
目的
- ConoHaオブジェクトストレージをLinux(Fedora)にマウントして、普通のドライブとして扱いたい。
手順
1. CloudFuseのインストール
$ sudo yum -y install fuse libxml2-devel json-c-devel libcurl-devel fuse-devel
$ git clone https://github.com/redbo/cloudfuse.git
$ cd cloudfuse
$ ./configure
$ make
$ sudo make install
検証環境では /usr/local/bin/cloudfuse
にインストールされた。
2. ConoHa側の準備
ConoHaコントロールパネルから設定する
- 「オブジェクトストレージ」メニューより、オブジェクトストレージの容量を増やしておく
- 「API」メニューより、APIユーザーを作っておく(後で使用するのでパスワードを控えておく)
- 「API」メニューにて、下記情報を控えておく
- 「テナント情報」より、テナントID、テナント名
- 「エンドポイント」より、リージョンに応じた Identity Service の URI
- 「APIユーザー」より、ユーザー名 (と、先ほど作成したパスワード)
3. マウントできるかテスト
設定ファイルを作る
$ vim .cloudfuse
.cloudfuse
tenant=(テナント名)
password=(APIユーザーのパスワード)
authurl=(Identiry ServiceのURI)
verify_ssl=True
マウントポイントを作ってマウント
$ mkdir ~/conoha
$ cloudfuse ~/conoha
Failed to authenticate.
と表示された場合は、.cloudfuse
に書いた情報に誤りがあるのでチェック。
マウントされているか確認
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
(中略)
cloudfuse 8.0T 5.3G 8.0T 1% /home/kumasun/conoha
$
アンマウント
$ umount ~/conoha
(場合によって sudo
しないといけないかもしれない)
4. fstabに書いて起動時に自動マウント
ちゃんとしたマウントポイントを作っておいて、そこに自動マウントしてみたい
$ sudo mkdir /mnt/conoha
$ sudo vim /etc/fstab
/etc/fstab
(前略)
/usr/local/bin/cloudfuse /mnt/conoha fuse auto,_netdev,allow_other,gid=1001,umask=017,username=(APIユーザー名),tenant=(テナント名),password=(APIユーザーのパスワード),verify_ssl=True,authurl=(Identiry ServiceのURI) 0 0
オプション | 重要度 | 意味 |
---|---|---|
auto | 任意 | 起動時に自動マウント |
_netdev | 必須 | ネットワーク接続を待つ |
allow_other | 任意 | 他のユーザーによるマウントを許可する |
gid | 任意 | グループID |
umask | 任意 | パーミッションマスク |
username | 必須 | ConoHaのAPIユーザー名 |
tenant | 必須 | ConoHaのテナント名 |
password | 必須 | ConoHaのAPIユーザーのパスワード |
verify_ssl | 任意 | ピアとホストの証明書を検証する |
auth_url | 必須 | ConoHaのIdentiry ServiceのURI |
その他はお好みで
特に_netdev
を書き忘れないように注意
ネットワークが有効になっていない状態でマウントしようとして失敗し、最悪の場合セーフモードでしか立ち上がらなくなり詰む場合がある。
マウントできるかテスト
$ sudo mount -a
$ df -h
(中略)
cloudfuse 8.0T 5.3G 8.0T 1% /mnt/conoha
$
あとがき
- 自分用にメモした手順です。必要に応じて読み替えてください。
- こうしたほうがいいよ的なアドバイスを頂けると大変助かります
以上