はじめに
仕事が苦しくなると、つい仕事中にIT業界や他業界について調べてしまう私から
若手のうちは判断しづらいホントのところを若手に向けて書きます
注意
1年目~6年目の特にエンジニア向け
軸を受託Web業界においています(一番対象者が多そうだから)
やさしいIT業界の説明書と攻略法の後のつもりで書いています
非常に曖昧なテーマも扱うので、厳密には合っていない可能性もあります
話半分でお願いします
本題
IT業界はブラック企業が多い? → まぁまぁホント
ちゃんと理由があります
- プロジェクトというものが非常に難しいため
- 中小企業が多いため + 日本の中小企業はブラックになりやすいため
- 人材リソースの授受があるため
- 残業しやすい環境が整っているため
- 残業なしの裁量労働制や、みなし残業が多いため
- 労働集約的な業態が多いため
悪い経営者が多い!というよりは
単純に難易度がそこそこ高いのだと思います
もちろんホワイト企業もあって、IT業界の場合、中堅以上の企業はほとんどが**「まあまあのホワイト」**だと思っています
とは言え誰もが思い浮かぶような「ウハウハなホワイト企業」はかなり少ないと思います
結局スキル依存なので、その人や組織の練度次第になってしまうからです
データの集め方によって統計情報が入り乱れていますが
平均すると20〜40時間程度と見ていいと思います
(平均30時間という会社が多く、零細になると60時間くらいのところも見かけます)
他業界に比べれば「やや多い」くらいです
でも「残業が非常に多い」という声をよく聞くと思います
それはなぜかといえば
納期がある
実店舗が無いから閉店時間がない
24時間働ける
季節や天気や休日に関係なく仕事ができる
家にも仕事が持ち込みやすい
残業代が出ない会社が多い
というように、やろうと思えばいくらでも残業ができる環境が揃ってるため
局所的に激務が発生するからです
局所的に激務が発生する条件としては
- 納期前に炎上した
- プロジェクトを何とかする立場になった(SE、PL、PM)
- 最悪な上司に当たった
- 必要以上に頑張ってしまった
- 会社が零細すぎて頑張らないと潰れる
などなど
上限が無いのでヘタすると残業200時間と言うこともあります(※違法です)
しかし、そういう人を含めてもそこまで多くないという感じです
平均値が高く、中央値は低いという構造です
ネット上に溢れている声は大抵レアケースなので気をつけましょう
裁量労働制(の手当無し)、年俸制、みなし残業制を取る会社は他業界よりかなり多いです
とは言っても、IT業界でさえまだ半分以上の会社で残業代が出ます
(平成26年就労条件総合調査結果の概況:結果の概要(1 労働時間制度))
ただ印象として、Web系の新しい企業ほど出していない感じがあるので
Web業界に限って見れば半分以上の会社で出ていないかもしれません
求人サイトを見ると大体年俸制なんですよね
ちなみに「裁量労働制はエンジニアに合ってる」と言われていますが
個人的には反対派です
(エンジニアの成果が時間に依らないという点は疑問)
諸事情によって35歳で定年になってしまうのではないか説
たまに誤解を生みますが、「IT業界自体の定年説」じゃなくて
「コードを書き続ける仕事は35歳超えるとキツイよね」という話です
実際、これは特にSIerの製造工程を専門に請け負う会社の文脈が多分に含まれているので注意が必要だと思います
小規模プロジェクト主体のWeb系では純粋なSEというものがあまりおらず
設計もコードも両方やってるという人が多いと思います
なので前提がそもそも違います
じゃあweb系では35歳になっても安泰かといえば、それは全く分からないが答えだと思います
現在のWeb系の平均年齢はだいたい32歳くらいです
ほぼ未体験ゾーンなので予測ができません
ある意味プログラマー35歳定年説より怖いと思います
(不思議と問題になっていませんが)
普通です
平均より若干高めですが、難易度などを考えればやっぱり普通だと思います
何故そうなっているかといえば、ある程度の相場が発生するためです
- 業界の大部分が労働集約的で、工数でプロダクトの値段を決める(単価が先に決まる)
- スキル的な参入障壁はあるが、免許などは無いため業界が儲かるほど参画者が増える
→結果、需要と供給バランスにより「それなりの相場」になる
ただWeb系は中小企業が多いため基本ちょっと安いと思います
日本は給料の額が企業規模にかなり影響されます
(国税庁 企業規模別の平均給与 賞与に注目)
たまに上場企業だけの平均を取ってWeb系は高い!とか言ってるサイトが有りますがそんなの当たり前です
相対関係はざっくりこんなイメージです
高い↑
他業界のよく話題に上る有名企業
IT業界 大手企業
全大企業(平均年齢40代半ば)
全企業
IT業界 中小企業(平均年齢30代半ば)
全中小企業安い↓
高からず、低からずですね
IT業界高いよね!って言う主張はだいたい大手だけ例に挙げてます
IT業界安いよ! って言う主張はだいたい大抵IT中小企業を例に挙げてます
ちなみにIT業界で「他業界大手の最高域」を超えるのは極一部のITベンチャーと極一部のフリーランスくらいじゃないでしょうか(1400〜1500万)
## Web系は若い → ホントきちんとした統計は出ていませんが
平均32歳くらいですよね
SIerは平均37歳くらいじゃないかと思います
(あくまで、求人サイトをひたすら眺めてた感想です)
会社によっては平均20代というところもあります
少し怖いですね
若いのはメリットとデメリットがあります
会社を見る際には、「なぜ若いのか」「シニアの退職が多いのではないか」「若くてちゃんと回ってるのか」あたりを見るのをオススメします
1,2割?
別の部署にごっそり固まって居たりします
最近Googleで女性が少ないことが問題になりましたね
「勉強」というのを業務外の自学自習と捉えるとウソではないかと思っています
エンジニアは業務中、常に勉強が求められます
1日10時間働いたら、そのうち5時間は勉強しているようなものです(しかも実践で)
そのくらいできていれば、帰ってから改めて勉強する機会は目立って多いというわけではないと思います
もちろん今の業務と来年やっている業務が全く別である場合は勉強が必要になりますが
そんな大量の勉強時間を確保できる人は稀だと思います
大抵はどうにか導入だけ頑張って覚えて、実務に潜り込んでから本格的な勉強をすることになるでしょう
この方法はIT業界特有だと思います
他の業界ではそもそも潜り込めないか、修行扱いになったりします
じゃあ何で「常に勉強が必要」と言われているかといえば
- 一度覚えたらあとは安泰な他業界と比較したから
- 他業界よりは数年に一度のスイッチングにコストがかかるから
- 業務中には確かに勉強が必要だから
などのせいだと思います
そもそも技術習得を勉強だと思わないとか、苦じゃない人ならそこまでキツイとは思えません
逆に苦痛な人は、すぐに音を上げると思います
(業務=勉強だと考えればそうなりますよね)
使い潰しってそもそも何でしょうか?
- なんか悪い経営者が、甘い汁を吸うため若者を薄給で使う
- 会社に貢献した若者を途中で使い捨てる
- 育成してくれない
- 何も知らない若者ばかりを薄給で使う
多分こういう感じだと思いますが、誤解が多くあると思います
悪い経営者が、若者を薄給で使い潰して甘い汁を吸っている → ほぼウソ
とにかく会社を大きくするため採用などに金をかけているパターンと
そもそも経営がうまく行っていないパターンが多いと思います
結果的には変わらないんですが、悪の権化みたいな人は意外と少ない印象です
どちらかというと下手なだけです
会社に貢献した若者を途中で使い捨てる → ホントだが誤解がある
スキルが基準の業界なので貢献度とかあまり意味をなしません
そしてスキルが上がってもその受け皿となる仕事が会社に無いと上手く活用できません
他の業界とはちょっと価値観が違うので注意が必要です
育成してくれない → 育成できない
育成できない → 経験者だけ採ろう
育成できない → 若者の方が勝手に育ってくれるし、無能でも給料安いから痛くないよね
この2つのパターンがあると思います
若者が遭遇するのは後者ですよね
何も知らない若者ばかりを薄給で使う → ホント
ベテランが少しでも儲けようとしたら年金システムのようなピラミッド構造にするのが理想です(すぐ破綻しますが)
そういった会社は「労働力を安くたくさん仕入れて、高く売る」みたいな商売をしているわけです
そうではない、中途ばっかりの会社もありますが
若者が入るのはもちろん前者が多いでしょう
まとめると
悪い経営者が居るというよりは
「会社が潰れないように経営したら自ずとそうなった」みたいな事が多いです
もちろん使い潰す側の道義的責任が無いといえば嘘になりますが
理想を求めて会社を運営した結果会社が潰れてしまったら元も子もないですし、たとえ上手く行っても規模を大きくすることは難しいはずです
痛し痒しですね
他の業界よりは圧倒的に多いですが
情報系の学科なんかよりは少ない印象です
色んな経路で色んな人が来ているため、濃度がだいぶ薄まっています
とは言えアニメ漫画ゲームは最大の共通話題として出てくるので
好きなアニメなどがあるとコミュニケーションが捗ります
オタクじゃない人も周りから勧められて何かしら見てるケースが多いです
若干意外なのはスポーツ経験者もかなり居るしリア充もそこそこいるということです(会社が選別しているのかもしれませんが)
とは言え全体で見れば大人しめですし
隣の人ともチャットで会話するみたいな雰囲気が多いですが
個人的にウソと言いたいです
学生が想像するコミュニケーション力とは別物だと思います
無口で暗くて挨拶すらしないエンジニアがそこそこ居ますが、仕事はできるという人も居ます
あくまでチームプレイをきちんとできるかどうかという話で
コミュニケーション力と言うよりは仕事をこなす力の方がしっくり来ます
(複数人で一つのものを作り上げる経験って学生のうちには中々積めませんよね)
コミュニケーション云々についても、少しSIerの文脈が入ってるのだと思います
SIerは一つのモノを複数の会社で作ることが多いので折衝能力がかなり求められてきます
一方でweb系に多い小規模案件だと、いかにして作るかの方がウェイトが大きいので事情が変わります
ちなみにお客さんと話すようになってくると、さすがに誰もが想像するコミュニケーション力が必要になります
程度と役割の問題ですね
チャラいのはメガベンチャーの一部の人と、意識高いアーリーベンチャーの人と、非エンジニアの一部あたりで
残りの大多数は大人しい人が多いです
たまに金髪がいますが
エンジニアというよりIT業界全体です
論理的じゃないと詰みます
でも自分がどれだけ論理的かって自分で客観視するのが難しいんですよね
まるでコーディングするかのように言葉を扱えるとスムーズに仕事ができると思います
ITは、近代ではビジネスのために使われてきました
ビジネスが無くならない限りIT業界の仕事は無くなりません(技術的特異点でもない限り)
今まで通りの仕事は無くなるでしょうけど、それってIT業界にいれば当たり前ですよね
仕事が奪われる!と言っている人達は、局所最適に陥ってしまった人たちだと思います
## フルスタックエンジニアしか生き残れなくなる → ほぼウソフルスタックの定義がいまいちバラバラに語られてるのでこれも非常に誤解が多い気がします
前提が何にせよ、人月単価で報酬が決定される限り、エンジニア全員のスキルの平均によって相場が動きます
なのでこの主張は「エンジニアの多くがフルスタック化されて、取り残された人は生き残れない」という意味になりますが
それは言いすぎですよね
できないものはできませんし、やりたくないものはやりません
(例:エンジニアの誰もがデザインもできるようになる)
ただ、サービスの進化により、誰でもできることはちょっと増えるので
「エンジニアの多くがセミスタック化される」のは確かでしょう
(例:エンジニアの誰もが有料アイコンを探すことができる)
とは言え単価に与える影響は軽微なはずですし
労働集約産業の単価が動かなければ、その他の業態でも動かないはずです
人は普通、1ヶ月に1人月しか働けません
なので2領域を極めていても、2倍働くことはできません
次に、ベンチャー企業などで「各フェーズによって使うスキルを次々と変えていける人が重用される」説ですが
サービス開発という重要な局面でそんな中途半端な人を使うかといえば怪しいですし
4人でやるところを1人にやらせるような会社に重用されてもメリットが有るか怪しいです
しかもサービス開発ではひたすらバージョンアップしていく作業が伴うので、「各フェーズによって」という発想が意味をなしません
もちろん、知らない技術でもさっと覚えて最低限の成果を出してくれる人とか
各方面に経験を持っていて、その総合力を活かす天才ゼネラリストは魅力的ですが、意味合いがちょっと違いますよね
唯一求められるシーンがあるとしたら、ベンチャーや事業会社で全く新規のサービスを立ち上げるシーン。あるいはそれを個人のフリーランスとして受注するシーンです
ですがもちろん機会はかなり少人です
作業量の単位として人月が使えるというのはやさしいIT業界の説明書と攻略法で書きましたが
人月に単価をつけるのは、作業の難易度を無視していてよくない
みたいな説が大昔からあります
凄い難しい作業1時間と、凄い簡単な作業1時間が同じ額とはけしからん
みたいな話ですが、単価は変えられるはずなので実はおかしな批判です
実際のところ本当に問題となるのは人月単価じゃなくて労働集約産業の過当競争なのですが
ちょっと話が込み入るのでここでは書きません
ITフリーランスは、他の業界のフリーランスよりは安定して儲かります
理由は
- 仲介業者であるエージェントが充実している
- お仕事がいっぱいある(2016年現在)
- プロジェクトの期間的に参画しやすい(数週間〜数年)
- 持ち帰りではなく時間単位で働くことが多いため、安定しやすい
ググると大抵「フリーランスはヤバイ!」という他業界の声が出てきますが
ITの場合はぶっちゃけ「高時給フリーター」みたいなものです
ですがもちろんリスクも有ります
- 実力主義
- 正社員の恩恵が得られない(社会的信用)
- 不景気になると真っ先に切られる
- 単価が結構変わる
- 保険料などが高い
喩えるなら「ゲームでハードモード選ぶとスコアが上がるよね」みたいなもので
「美味しい」とはまた違うと思います
お仕事の供給が安定しないので、営業費が嵩み、結果給料が安くなります
また新規のお客さんほど、慣れていないため納期が安定しません(客側の慣れ、客の事情の慣れ、人間関係の慣れ、技術的な慣れ等)
結果残業も多くなります
安定の代わりにやりがいとスキルを得ている感じです
とは言え長期的に見ればやりがいやスキルは重要ですよね
結局トレードオフです
一見えげつないように見えますが
考えてみればどんな仕事でも労働力を対価にお金を得ているわけで特別に変というわけでもありません
むしろフワッとした人間性よりも、このスキルでこの単価!と言われたほうが分かりやすく、会社依存も低いというメリットも有ります
もちろん、偽装請負などもありますが、それはただの犯罪者なので論外だと思います
冷静な線引が必要です
現在のITはほとんどビジネスのためにあります
昔は効率化がメインで導入すること自体に意味がありましたが、今は競合に勝たなければなりません
そのためスピードに対する要求は上がっていて
IT側が「もうまぢムリ、これ以上速くならない」という限界ギリギリを求められます
そんな限界ギリギリの中、実際に納期が短くなっているのは「前よりも今はもっと速くできる」という環境が整ってきているからです
ただ、技術側が高速化している一方で、人間や組織は変わっていません
なので大変さは徐々に上がっていきます
喩えるならスポーツのハウツー本のようなものです
役に立たない!と言ってる人は
- 役に立たないくらいにオリジナル手法でやってしまっている
- ハウツー本が役に立たないくらい上手い
- ハウツー本が理解できない
- その人の業務と合ってない
- 何となく仕事がこなせているから必要性を感じていない
みたいな感じだと思います
若手のうちは信じないほうが良いです
ただ、そこらのベンダーがやってる資格は物によります
金になるからやってる場合もあるので注意してください
「勉強」は重要ですが、実際に資格が効力を発揮することは少ないです
IT業界の資格は免許ではなく、あくまで「知識の目安」となります
(※ただしモノによります DB関係などは特に)
IT業界ではむしろ、プロジェクトを達成した経験と実績を重視します
(医者に例えれば「医師免許を持ってる」より「どの病気を何人治した」が重要ということ)
そのため資格が一番効力を発揮するのは経験が浅い時になります
(つまり若手のうちほど役に立ちます)
それはコードとか書かないシステムエンジニアのことを言ってるんだと思います
向き不向きで言えば理系のほうが向いてます
特にWeb業界は色んな経歴の人が居ます
まったく異業種からやってきて2年くらいで一気に活躍できる人材になる場合もあります
とは言え適性と努力が必要なのでなんとも言えません
文系であれ理系であれ合わない人は合わないです
適性検査みたいなものは世の中にいっぱいあるので参考にできると思います
## 上司もフランクに「〜さん」呼び → 上司って何だっけ?Web系に近づけば近づくほど若くなり、組織はフラットに、雰囲気は大学っぽくなっていきます
そうなると役職呼びは非常に鬱陶しくなっていきます
そろそろ「無くて当たり前」くらいです
「アットホームであること以外に売りがない会社」がヤバイというだけです
チーム内のコミュニケーションが円滑なのはいいことです
(馴れ合いは良くありませんが)
ウソというか誤解です
人手不足と聞くと「必要な人材が居なくて仕事が回らないよぅ」というイメージですが
実際は「もっと人が居れば居るほどシステムが作れて会社が儲かるのになぁ」です
大昔の農業をイメージしてもらえるといいと思います
農地が余ってる!もっと小作人が居ればいいのに!みたいな感じです
小作人が農地を耕したところで小作人はそれほど儲からないので
単価が異常に上がらないかぎり小作人は増えません
困るのは企業とシステムを使うユーザーですが
「経年劣化で使えなくなって多くのユーザーが困る」みたいなことが起こるほどの人材不足ではないので
結果大して誰も困っていません
ちなみに小作人が「より多く耕そう」とはあまりなりません
彼らは時間給で働いているので、無理せずそれなりに頑張るだけです
こっちはホントです
理由は業界が単純に若いせいというのがあると思います
ナレッジや人材も成長途上だし
「人を見る目」もまだまだ養われていないので、優秀な人を上手く採れない事情があると思います
チーム全員がとんでもない稼働率になるというのは意外と少ない印象です
少ないですが、数年働いてればたまに遭遇する程度で、全く無いほどではないです
なおWeb系だとデスマーチと言っても半月程度のプチデスマーチが多いのではないでしょうか
数ヶ月に及び健康に悪影響を及ぼすレベルは大規模プロジェクトじゃないと起こりえないと思います(そもそものプロジェクト期間を考えると)
もちろん個人単位で見れば1年中1人でデスマってる人は居ますし
会社によっては年中炎上というところもあるでしょう
そういう場合は積極的に逃げましょう
その会社と役割について大体理解できるまでに約5000時間掛かる
が一番近いと思います
ゲームに例えれば「5000時間プレイすればジョブの経験値がカンストする」みたいなものです
カンストしなきゃ得られないスキルとかもあるので、特別な理由がなければ途中で離脱するのはもったいないです
もちろん、他にもっとやりたいことができたなら5000時間もいる必要が無いですし
一向に経験値が得られないような状況も回避したほうが良いです
超絶ブラックなら以ての外なので裸足で逃げましょう
あくまで5000時間(約3年)集中して経験値を積めることが前提です
他業界よりは確かにスキル依存ですが
そのスキルは数年ですぐに使い物にならなくなるスキルです
その考えでIT業界に来るのはちょっと疑問です
「企業依存から脱却できる」ならホントです
## IT業界は成果主義 → ちょっとウソ成果主義ではなく能力主義だと思います
成果主義というのは「1ヶ月でこれだけ成果を出した」ですが
能力主義だと「この人は1ヶ月でこれだけ成果を出すだろう」で支払われます
しかもIT業界は給与改定がおろそかなパターンや、その人の能力を正しく評価できる機能がないパターンが多いので
ずっと”だろう”で支払われます
これは裁量労働制の時に問題を生みます
能力主義だと
スキルレベル100の人が、月160時間働く → 50万円得る 翌月も50万
スキルレベル50の人が、月300時間働く → 25万得る 翌月も25万
のようなことが起きます
作業量を勘定していないので感覚値とのズレが生じるわけです
おわりに
IT業界はツライようでツラくない、ちょっとツライ業界だと思います
適性があれば噂より意外とキツくない!
でも体験してみるとやっぱりちょっとキツイ!
でも他業界も大差ないし他業界よりもいい面もある!
でも将来どうなるかさっぱりわからない!
そんな感じです
##関連