##見積り
案件が受注可能かの判断などに必要なのが見積りですね。
開発するにあたりどの程度の工数がかかるのかを、見積ります。
見積りは、開発側からユーザ側に提示する数字がある種の「正解」となってしまうので
「10人月ほしい」なのか、「実際おそらく8人月」なのか、できるかぎり根拠を提示していきたいところです。
##あるはずもはい根拠の作り方
詐欺師みたいなタイトルになったぜ。。
###1. 過去実績から出したいがそんなものはない場合
過去実績がない新規システムなら、絶対あてにならないけど
・一般的に~
・ステップ数的に~
でやってもよいし、わたしがよくやるのは
機能ごとに、規模感でサイズをつけて、概算する
って方法です。
まぁ結局は勘やフィーリングになっちゃうんですけどね。。
例.
====まずサイズの定義========================
担当者の経験や、自分自身の経験として判定。
要件定義~試験終了まで
わりと軽いぞ→Sサイズ→15人日程度とする
まぁ重たいな→Mサイズ→30人日程度とする
でかいぞこれ→Lサイズ→50人日程度とする
===========================================
10機能必要だとして...
Sサイズ:3機能→45人日
Mサイズ:5機能→150人日
Lサイズ:2機能→100人日
計:295人日 = 約15人月
###2. 過去実績から出せるのでちゃんと数式つかう
以下を基準に、単位あたりの工数を、過去実績から計算しておけばよい。
単位にする数 | 備考 | 対応する過去の工数 |
---|---|---|
要件定義でのの機能数 | ユーザ目線のやつ | 要件定義の工数 |
画面的/バッチ的な機能数 | システム目線のやつ | 要件定義/設計工数、製造工数 |
試験数 | 粒度違うと困るね。。 | 試験工数 |
問合せ対応の件数とか、会議とかの数 | - | 管理工数 |
成果物作成数 | 粒度がそろっていないことがほとんどなのであんま役に立たないが一応 | 全般 |
例.
過去のもので
>要件として3機能、要件定義に5人日かかった
→5÷3で1.7
→1機能あたり、要件定義に1.7人日かかる。
1Qでは>要件として3機能、要件定義に5人日かかった
→1機能あたり、要件定義に1.7人日かかる。
2Qでは>要件として2機能、要件定義に4人日かかった
→1機能あたり、要件定義に2人日かかる。
→→1.7と2を平均して、1.9人日なので
→→★1機能あたり、要件定義に1.9人日かかる。