iOSおよびAndroid用にGoogleが開発しているGoogle VR SDK(旧CardBoard SDK)ですが、順調なアップデートと、それに伴う破壊的変更が多いため、どのバージョンを選ぶべきかの選択が大変です。
とりあえず触ったことのあるバージョンと、簡単な特徴をまとめます。
凄く大雑把に進化の歴史に関する個人の感想をまとめておくと
旧Cardboard(-0.6)→audio周りに手が入り、ネイティブプラグインに機能を委譲(0.8)→プログラマが変更できる余地が段々狭まる(0.81-1.10)→Daydreamと両対応(1.x)→UnityネイティブVRサポートと統合(1.40)→下位互換ほぼ切り捨ててDaydream keyboardが追加(1.50)
という流れです。
0.8
戻るボタンの左向き矢印を消せる最後のバージョン
(0.81から消せなくなっています)
左向き矢印を消したい、という方はこのバージョンにしましょう。
1.0.3
Unity5.5.0p3と組み合わせてCardBoardとして使うなら比較的安定しています。
http://greety.sakura.ne.jp/redo/2017/01/20170103cardboardunity550p3-google-vr-sdk-v103.html
1.30.0
dynamic library loading前の最後のバージョン
iOS+Unity5.6で使うときにクラッシュする不具合があるためiOS+Unity5.6を使うなら1.40推奨
https://github.com/googlevr/gvr-unity-sdk/issues/504
1.40.0
Legacy扱いでGvrMainやGvrHeadなどのprefabが使える最後のバージョン。
例の"You must enable dynamic library loading in VrCore to get the latest C++ GVR Updates"
がこのバージョンから必要になります。
UnityのネイティブVRサポートに対応しているはずですが、Unityバージョンの組み合わせが大変そうです。
Unity5.5以下のバージョンであれば1.40.0が最後のリリースです。
1.50.0
Unity5.6以降のみ対応。UnityネイティブVRサポート対応(旧形式サポートは完全切り捨て)。旧バージョンのprefabやscript類を削除、などドラスティックな変化があります。
また、2017/5/18時点では公式のドキュメントが追従していないため、ちょっと試すには勇気が必要です。