はじめに
ビジネスにおいて
・意見を持ち寄る
・情報を整理する
・振り返る
・目標をたてる
・意思決定する
という機会はたくさん訪れます。
そういったときに
・固定観念を取り除く
・パターン化する
・情報を共有する
・自分と周りの関係性を見直す
為の思考法を共有していれば、より成功は近づきスムーズな意思決定が可能になります。
今回は思考を図解するための方法(シンキングツール)を紹介します。
一覧として記載していますので、各手法の詳細は興味があれば調べてください。
ブレインストーミング
創造的なアイデア創出法。
- 自由にアイデアを述べてもらう。
- 他人のアイデアに便乗する。
- 時間を決める。
- 整理、判断、批判は後回し。
あとで整理するため付箋などを利用し、発表者は付箋に書いて発表しましょう。
KJ法
情報をカードに記して分類、情報を俯瞰的にとらえ思考を整理する。
-
カードを作成
1つのカードには1つの情報だけ書き込む -
カードのグループ化
カードをグループ毎に分けてまとめておく -
整理
順番をきめたりグループの関係性を探る
シックスハット法
会議のメンバーの思考を集中させる議論の仕方。
全員が同じ帽子をかぶる、(あるいは別の帽子をかぶる)ことによって
・視点を変える
・議論を深める
・いろんな意見を引き出す
・発言の指向性を与えて促す
・意識の統一を図る
帽子の色 | 意見や意識すること |
---|---|
白 | 客観的な情報、データ |
赤 | 感情的な意見 |
黄色 | 楽観的な意見 |
黒 | 悲観的な意見 |
緑 | 可能性、将来的な事 |
青 | 会議のプロセスの検証 |
なぜなぜ分析
問題に対して問いを繰り返すことで問題の真因を探り、問題対処の妥当性を検証する。
例)
なぜコンビニでおでんを買うのか → レジ横にあって目を引くから → なぜレジ横にあって目を引くと売れるのか → 店員が勧めやすい → なぜ
What-If分析
もし~ならという問いを立てることで仮設したサービスが魅力的なものかを検証する。
サービスの将来像を検証や世の中の変化への対応策を探る。
例)
もしシステムの自動運転が確立したらシステム開発サービスはどのようなものになるとおもいますか
KPT法
プロジェクトを振り返り、以下の3つについて分析する。
Keep
うまくいったこと、続けたいこと
Problem
うまくいかなかったこと、問題点
Try
次にすること
SWOT分析
目標達成における内部の要因(個人や組織の強み、弱み)と、外部の要因を洗い出し、それぞれに対してどのように対処するかを決定する。
内的要因 | 外的要因 |
---|---|
強み (Strengths) | 機会 (Opportunities) |
弱み (Weaknesses) | 脅威 (Threats) |
3C分析
- Customer(顧客)
- Competitor(競合)
- Company(自社)
顧客のニーズに対して競合他社と自社がどのように応えているか(又は応えていないか)を比較し、自身の事業の問題点や今後の方針について決定する。
例)
XXXを取り巻く環境は・・主要顧客は・・・
STP分析
自社が誰に対してどのような価値を提供するのかを明確にするための要素や組織の強みを明確にし、顧客の特定や戦略に役立てる。
セグメンテーション(segmentation)
セグメント化、取り巻く環境や市場における顧客のニーズごとにグループ化する。
ターゲティング(targeting)
セグメント化した結果、競争優位を得られる可能性が高い、自社の参入すべきセグメントを選定する。
ポジショニング(positioning)
セグメントにターゲットに向けてどのようたちいちで臨むか。
5forces分析
業界の構造を5つの要因から分析し事業の参入や意思決定に役立てる。
内的要因
「供給企業の交渉力」供給側の多さや力の強さ
「買い手の交渉力」買い手の多さ、品質に対する厳しさ
「競争企業間の敵対関係」競争の激しさ
外的要因
「新規参入業者の脅威」 参入障壁が高いか低いか
「代替品の脅威」代替可能なものが多いか少ないか
例)
この言語(技術)は、はやるのかすたるか...(学習する価値があるか)
スマホアプリに参入可能か...
日本のIT市場は...
ステークホルダーマップ
ステークホルダー(利害関係者)をリストアップし、それぞれの関係を分析する。
ステークホルダーをより深く理解する。
問題点のある可能性を探す。
ステークホルダーとその利害関係をリストアップ
関係者同士の関係をまとめる
ステークホルダーやその関係性について問題点や改善点を探る
カスタマージャーニーマップ
顧客の行動を分析して競合するサービスとの比較や分析、サービスの品質やユーザエクスペリエンス向上を狙う。
製品やサービスについて、想定されるタイプの顧客別に、認知、検討時、購入前、購入後などに
・どのようにして情報に触れたか
・情報に触れてどう行動したか
などを分析する。
おわりに
思考を分解する事や何かの枠に当てはめるということで
・アイデア創造
・洞察を生む
・新たな発見
・思考の共有
という効果が得られます。
目標設定やプロジェクトの意思決定にお役立てください。