方法
失くしたものを見つけたときに、ものの名前と見つけた場所をメモっておく。
なぜこの方法で良いのか
失くしたとき急にネットで情報を調べて知識を集めてもうまくいきません。
これは、試験を数分だけのテクニックでくぐり抜けようとするもので、不可能です。
少しの準備を積み重ねておくことが必要となります。半年くらいすると、失くしやすい場所の候補が認識でき、見つかりやすくなります。また見つかりにくい要因や解き方が分かってきてパズルを解く感覚になります。
自分だと、頻出回答は「ベッドの足元」で、よくある解法は「ベッドの下を探す」ですね。
ちょっと理論篇(読まなくて大丈夫)
失くしたものを見つける問題には、
- 逆問題
- 自分が第一人者であること
という2つの難しさがあります。
逆問題
逆問題とは、「答えを見つけるのは難しいが、答えの候補があったときにそれが答えかどうか見つけるのは簡単な問題」のことを言います。
今回も、失くしたものの場所(答え)を見つけるのは難しいですが、各場所を見て探したものがあるか確認するのは容易ですよね。逆問題です。
すると、確認するという簡単な方へ思考が引きずられます。既に無いと確認した場所を何度も探したり、すぐそこの探してない場所が思いつかなくなったりします。
自分が第一人者であること
失くしたものを探すのに、自分より詳しい人間や情報が存在しません。
「愚者も自分の家の中では、他人の家における賢者より物知りなり。」
ということわざがあるくらいです([1] p.38, l.7)。
この頼れるものがないという状況を、失くしたものを見つけた自分の記録によって乗り越えています。
参考文献
[1] ショウペンハウエル(1960)『読書について』(斎藤忍随訳)岩波書店