OCIの課金情報をUsage2ADWで可視化する
クラウドの課金管理は重要です、課金状態を可視化したいニーズは高いので、ここではUsage2ADWというコストを可視化するツールを使ってコストを可視化してみます。
設定手順
Usage2ADWはマーケットプレイスにあります。
OCIコンソール > マーケットプレイス > アプリケーション
と移動して cost で検索すると
OCI Cost Governance and Performance Monitoring Solution
と
Usage2ADW Usage and Cost Reports to Autonomous Database with APEX Reporting
の2種類が見えますが、今回は後者の Usage2ADWを使ってみます。
Usage2ADW > スタックの起動
同意のチェックボックスをチェックして、「スタックの起動」を押します。
また、動作Regionはこの画像ではFrankfurtになっていますが、そのアカウントのHome Regionで起動させる必要があります、複数のRegionが使えるようになっている場合は、注意しましょう。
このアカウントのHome RegionはFrankfrutです。
スタックの作成
この部分では、特に変更不要、「次」へ
変数の構成
※ 新規環境での構築での想定で
STACK COMPARTMENT : (デプロイ先、任意)
IDENTITY OPTIONS : New IAM Dynamic Group and Policy will be created
NETWORKING OPTIONS : New networking components will be created
NETWORK PREFIX NAME : (任意)
VIRTUAL NETWORK CIDR : 10.0.0.0/16
APPLICATION SUBNET CIDR : 10.0.1.0/24
AUTONOMOUS DATABASE NAME : (任意)
DB_PASSWORD : (databaseのパスワード形式、記号なし12桁以上で)
DATABASE LICENSE : LICENSE_INCLUDED か BRING_YOUR_OWN_LICENSE
AVAILABILITY DOMAIN : (任意)
INSTANCE NAME : (任意)
COMPUTE SHAPE : VM.Standard2.1
SSH PUBLIC KEY : (セットする)
EXTRACT ISAGE FROM DATE : 2020-08 (分析開始したい年月を入力)
「次」
確認
「作成」で起動
起動
インスタンスが立ち上がるので 「使用手順の表示」 をクリックして参考リンクを選んで"Installation Guide"のPDFをダウンロードして、後々の参考にします。
またコンソールの下の方にログが表示されており、その中に、
ADWC_Service_Console_URL = (省略)
APEX_Admin_Workspace_URL = (省略)
APEX_Application_Login_URL = (省略)
と表示されているので、控えておきます。
ここで実際のアプリケーションの画面に行くには
APEX_Application_Login_URL を選択してloginします
Login
Loginするには、構成時に入力したパスワードを使います
アプリケーションへの接続
するとOCI Usage and Cost Report のアプリケーションに接続できます。
Current State タブに移動すると現在の使用量が Region毎で表示できます。
これ以外にも、 "Usage Over Time" "Cost Analysis" など、多様な角度でコスト分析できます。
まとめ
- コスト分析が日ごとでできるので、開発などのコスト変動が大きいプロジェクトでは有用かもしれません。
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- このツール自体は無料、しかしコスト最適化のためにADWを立てて動かすことに幾分の本末転倒な感はあります。
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- このサービスは社員が個人的に開発したオープンソースで、製品サポートはないので、実業務に使用する場合は注意が要ります。
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- Always freeでも動作可能なサービス構成です、コスト分析のためのツールなので、そこで動かしてもあまりメリットはありませんが、動かすことはできます。
Links
コードは下記で公開されています、APEXとADWを使っています。