はじめに
本記事は、SAR干渉画像の入手方法をまとめた記事です。
この画像が欲しい方にとって役立つ記事だと思います。
SAR干渉画像の見方
以下の記事を参照ください。
SAR干渉画像の入手方法
最終的に以下のサイトから得ることにしました。
INSAR Browser
国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)が運営するサイトであり、「SIGMA-SAR」を使った解析結果と衛星データがダウンロード出来ます。ただし、PALSARでのものしかないので最近のデータは入手できない難点があります。
TelluSAR
さくらインターネットが運営する衛星画像閲覧サービスです。PALSAR/PALSAR2/ASNARO-2に対応しており、干渉画像の他にも散乱強度のデータも見ることができます。
使い方は以下の記事を参照ください。
COMET-LiCS Sentinel-1 InSAR portal
Sentinel-1のSAR干渉画像のデータベースです。世界中の干渉画像を見ることができます。
SAR干渉画像の活用例
以上のデータを使い、簡単に地図を作ってみました。
富士山における地表面変動の検出
上のSAR干渉画像は富士山の地表面変動を解析したものです。(Sentinel-1、南方軌道右)
上の地図を見ると中心に渦ができていることがわかります。先ほどの、SAR干渉画像の見方のサイトを参照すると富士山はおよそ50cm衛星から西向きの変動、もしくは沈降が見られると考えられます。
まとめ
以上、SAR干渉画像の入手方法をまとめました。研究などに使う際は自己責任でお願いします。
なお、本記事は「Nihon University Advent Calendar 2023」に寄せた記事となります。