NEM#2の2日目です。今日からじっくりとNEMについて学んでいきましょう。あれ?そんな企画でした?
さて、最近よく話題に上がるブロックチェーン。
そのブロックチェーンへのアクセスは難しいと思っていませんか?
まずはノードを建てるためにサーバをレンタル。
coindとかいうものをインストールして同期で待つこと数時間。
意味不明な文字列を打ち込んで、やっと接続完了。。。。?
いいえ、NEMはブラウザでアクセスするだけでノードの情報が閲覧できます。
NEMノードへの問い合わせ結果はjsonというフォーマットで返ってきます。jsonを観察するにはFierFoxを利用しましょう。
まずは、zaifのアカウントを調べてみます。
URLはこちら http://alice2.nem.ninja:7890/account/get?address=NAGJG3QFWYZ37LMI7IQPSGQNYADGSJZGJRD2DIYA
NAGJG3QFWYZ37LMI7IQPSGQNYADGSJZGJRD2DIYAという部分がZaifのアカウントになります。
大きくmeta部分とaccount部に分かれます。もちろん秘密鍵は載ってません。
誰もが気になる残高はずばり balance ですね。
56015495502434
うん?いちじゅうひゃくせんまん...56兆XEM!?
違います。ITの世界では小数点を使うと誤差が発生するためすべて整数値で扱うことがよくあります。
XEMは小数点6ケタなので、
56015495.502434
となり、 5600万XEMとなります。
このアカウントはホットウォレットとよばれ常にネットワークにつながっているアカウントになります。
ネットワークから完全に分離された場所に保管されるコールドウォレットはこちら。
ものすごい額ですね。そもそもネットワークにつながっていないのでマルチシグの設定も行われていません。
マルチシグの情報はcosignatoriesで知ることができます(ホットウォレットは3つ、コールドウォレットは0)
どういった場所に保管されているのか非常に気になります。おそらく組織が解散するまで日の目を浴びることはないのでしょう。
ホットウォレットは multisigInfoが(cosignatoriesCount:3,minCosignatories:2)とあるので、
3人の署名者のうち、2人が署名すれば送金可能という設定です。
次にCCのアカウントを調べてみましょう。
おっと、マルチシグの指定がありませんね。大丈夫でしょうか?
つぎにコールドウォレットを見てみます。
なるほど、こちらに 2-of-4 のマルチシグがされていました。
おそらく、CCはXEM出金時にマルチシグフォーマットで出金されるのを嫌がったのだと思われます。
たとえばマルチシグ着金対応していない取引所に直接送金してしまった場合、XEMをGOXしてしまう可能性があります。
CCへの入金に対しては、費用をかけて開発したりサポート体制を整えればなんとかなりますが、
出金してしまったものに対しては、どうしようもありません。
その対策として窓口となるアカウントはシングルシグのウォレットとして利便性を高め、
盗難時のリスクを抑えるために、残高を低めにしておきその代りコールドウォレット(?)からいつでも引き出せるように
設計したのでしょう。
取引所によってホット・コールドウォレットの構成が真逆なのは興味深いですね。
次回は、今回取り上げたNEMアカウントを作ってみます。
JavaScriptの知識が必要になるので、勉強しておいてくださいね。