2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

Linuxの基本とコマンド

Posted at

Linuxとは

リーナス・トーバルズが開発したオープンソースのUNIX系OSです。
Linuxは本来カーネルを指していたが、Linuxカーネルを含むシステム全体の総称となっている。

Linuxといえば情報リテラシーが高いエンジニアだけが触るOSというイメージがあったが、
現在はWindowsでLinuxの実行環境を容易に導入できることもあり、身近なOSになってきた感があります。

ディストリビューション

Linuxカーネルに様々なソフトウェアやファイルを追加したもので、Linuxシステムを利用できる状態で提供されたソフトウェアたち。
流派としては「Red Hat系」「Slackware系」「Debian系」に分類されており、各流派の中には様々なディストリビューションが存在します。

Linuxディストリビューション

Linux環境の準備(Windows編)

WSLの導入手順はMicrosoftが公開していますので、下記を参考にインストールしましょう。

WSL を使用して Windows に Linux をインストールする

ついでにWindows Terminalも導入しましょう。
ターミナル画面を1つのウィンドウで管理できて便利です。

Windows Terminal

基本コマンドについて

利用頻度が高そうなコマンドについて内容と書式をまとめました。
オプションは一部コマンドのみ記載としており、manコマンドで適宜確認をお願いいたします。

man

オンラインマニュアルで使い方を確認する。
コマンドの意味やオプションを知りたい場合は、まずはmanで確認する。

man コマンド名

cd

ディレクトリを変更する。
ディレクトリ名を指定しない場合はホームディレクトリに変更されます。

cd [ディレクトリ名]

pwd

現在のディレクトリを表示する。

pwd

ls

ファイルやディレクトリ情報の一覧を取得する。
ディレクトリを指定することで、ディレクトリ配下の情報一覧を取得する。

ls [オプション] [ファイル]

mkdir

ディレクトリを作成する。

mkdir ディレクトリ名

rmdir

空ディレクトリを削除する。
ディレクトリにファイルがあるとエラーが表示され、削除は行われません。

rmdir ディレクトリ名

cat

ファイルの内容を表示する。

cat ファイル名

less

ファイルの内容を表示する。
catとは違う点として、ページングしながら確認できる。

less ファイル名

head

ファイルの行頭を表示する。
デフォルト表示数は10行だが、オプションで表示数の変更可。

head [オプション] ファイル名

tail

ファイルの行末を表示する。
デフォルト表示数は10行だが、オプションで表示数の変更可。

tail [オプション] ファイル名

touch

ファイルのタイムスタンプ(更新日時)を変更する。
ファイルが存在しない場合はファイルを新規作成する。

touch [オプション] ファイル名

rm

ファイルを削除する。
勢いで削除して事故を起こさないためにも、オプションに-iをつけて確認すると良さそう。

rm [オプション] ファイル名
オプション 内容
-i ファイル削除前に確認する
-r ディレクトリとそれらの内容を再帰的に削除
-e ファイル削除後にメッセージ表示
-f 存在しないファイルを無視

mv

ファイル移動。ファイル名の変更も行える。

mv [オプション] 移動元ファイル 移動先ファイル

移動先の同名ファイル上書き等の事故防止のため、積極的にオプションを使った方がよさそうです。

オプション 内容
-b 移動先に同名ファイルがあれば、バックアップ取得後に上書き
-i 移動先に同名ファイルがあれば、上書きしていいか確認する
-n 移動先に同名ファイルがあれば、上書きしない

cp

ファイルを複製し、複製したファイルのファイル名を指定できる。

cp [オプション] コピー元 コピー先

ln

ハードリンクまたはシンボリックリンクを作る。
よく使うファイルをホームディレクトリにおいてあるように扱える。

ハードリンク
  • ファイルの実体を直接示して共有する
  • ハードリンクを削除しても元ファイルは削除されない
  • 別ファイルシステムには作成できない
シンボリックリンク
  • 元ファイルが保管されたパスを示すファイルを作成
  • シンボリックリンクを消しても元ファイルに影響なし
  • Windowsのショートカットのようなもの
#ハードリンク
ln 元ファイル名 リンク名

#シンボリックリンク
ln -s 元ファイル名 リンク名

find

ファイルがどこのディレクトリに存在するか検索する。

find パス -name ファイル名

chmod

ファイルのアクセス権を変更する。
アクセス権とは以下の3つがあります。

  • 読み込み権
  • 書き込み権
  • 実行権

付与する権限のパターンについては以下の通りです。

数値 記号 読取 書込 実行
7 rwx
6 rw-
5 r-x
4 r--
3 -wx
2 -w-
1 --x
0 ---
chmod モード ディレクトリ
chmod モード ファイル
chmod 8進数表記のモード ディレクトリ
chmod 8進数表記のモード ファイル

chown/chgrp

ファイルの所有者(ユーザ・グループ)を変更する。

#所有者の変更
chown ユーザ ディレクトリ
chown ユーザ ファイル
#所有グループの変更
chgrp グループ ディレクトリ
chgrp グループ ファイル

ps

OS内部で実行されているプロセス一覧を表示します。
プロセスID、CPU使用時間、コマンド名、端末番号などを確認できる。

ps [オプション]

ps uでプロセス一覧を表示した例です。
CPUやメモリの使用に関する項目があることがわかります。

$ ps u
USER         PID %CPU %MEM    VSZ   RSS TTY      STAT START   TIME COMMAND
xxx          348  0.0  0.0   6828  5808 pts/0    Ss   12:24   0:00 -bash
xxx          412  0.0  0.0   6120  4912 pts/1    S+   12:24   0:00 -bash
xxx         2178  0.0  0.0   7480  3196 pts/0    R+   14:44   0:00 ps u

kill

指定したプロセスIDのプロセスを終了させる。

kill [オプション] プロセスID

killコマンドのオプションで使用するシグナルは以下です。
シグナルを誤ると意図しない動作が起きるのでご注意ください。

番号 シグナル名 動作
1 SIGHUP 再起動
6 SIGABRT 中断
9 SIGKILL 強制終了
15 SIGTERM 終了
17 SIGSTOP 停止
18 SIGCONT 再開

参考

2
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?