間借りでGPU
自書の宣伝を兼ねて流行りのAIツールが試せるAIスタジオなるサイトを作成しようと画策しております。
1番必要なのは
GPU
であり、これが無料で使えればいいのですがそういうわけにもいきません。
ただせいぜい1~3日くらいしか使わないので、数日間GPU環境をレンタルできるサイトを探しましたので紹介します。(勝手に"間借りGPU"と名付けます)
もちろん完全に網羅しているわけではないことはご了承下さい。(できれば更新します)
また次の分類も私が勝手に付けたものですので、よそで使うと恥をかくのでご注意下さい。
料金は最新のものをご確認ください。
また実際に利用する際は別途の費用が発生する場合もあります。
デモサイト系
最初にデモサイト一体型のサービスを紹介します。
これらは主にオープンソースAIのデモのためにGPUが利用できるもので、便利ではあるのですが、Pythonで試行錯誤しながら使いたいという方は不向きになります。
①HuggingFace Spaces
SpacesはAI好きな方は一度は尋ねたことがあるだろうHuggingFaceのデモサービスです。
HuggingFaceは🤗こんな感じの絵文字みたいなマークの謎の企業ですが、AIコミュニティという位置付けで、Gradioなどでデモ環境が簡単に作ることができます。(CPUなら無料プランあり)
料金は一番安いNvidia T4が1時間0.6ドル。ハイスペックとなるA100が4.13ドル。
(スペックがわかりづらいですが、T4はGoogleColabで無料で利用できるやつです)
簡単に構築できる分、後述のサービスと比べると比較的高くなっています。
②Replicate
Replicateはさらにデモに特化、というかもうAIのデモのためのサービスです。
HuggingFaceはPythonを使うしかなかったですが、こちらはNode.jsなど様々な言語でデモ環境が構築できるようです。
またReplicate独自UIから利用できるので見た目もかなり綺麗になっています。
料金はT4で0.81ドル、A100で4.14ドルとややHuggingFaceより高いようです。
※同じGPU名でも各社若干条件が異なるので詳細はサイトで確認してください
Replicateは難点として、利用する際にGitHubアカウントが必要となります。
これは通りすがりの人に利用してもらうにはかなりハードルが上がるので(GitHubアカウントを持っている人は多いと言えない)一般公開したい方はご注意下さい。
格安サービス系
これから紹介するのが本命となる格安GPUです。(GPU利用としては格安という意味です)
先ほどはデモ用に環境が整備されていましたがそうではなく、基本的にただサーバを渡されるだけです。 部屋だけ与えられた状態のようなもので、家具調度は自分で何とかしなくてはなりません。
Linuxの操作が必要になるなど環境構築のハードルが上がります。ただその分自由度が高いので、ただひたすらPythonをいじくることも可能となります。
※ほとんどが環境を削除するまで料金が発生するタイプです。環境を残しておくことができないので注意してください。
①Lambda Labs
Lambdaと検索するとAWS Lambdaが出てきますが全く関係ありません。
クラウドサービス以外にもハードウェアを販売している会社でこの後出てくる会社よりは知名度があり、利用方法の記事を書いてる方もいます。
こちらの通りSSHで接続しなくてはならないなど、利用までに色々大変になります。
料金はNVIDIA A10で1時間0.75ドル、A100で1時間1.29ドルです。(T4はなし)
HuggingFaceと比べると安いことがわかります。
②Cudo Compute
こちらは完全なるクラウドサービスの会社。サイトもシンプルです。使い方はLambdaと同じくSSHで接続して利用するようです。
料金はA100で1時間1.67 ドルです。Lambdaより若干高いですが、1時間0.3ドルなど安いモデルから揃っているようです。※上位モデルは予約しないと使えないかもしれません。
あとこれはどうでもいいことかもしれませんが、公式SNSのフォロワーが少ないです。
公式がフォローされてないとなんかちょっと怪しく思っちゃいますよね…
(こちらは次回勇気を出して試してみたいと思います)
③RunPod
RunPodは上記2つよりかサービス精神があるサイトです。テンプレートが存在し、手ぶらでもStable Diffusion WebUIが動かせたりします。
料金はA100で1時間1.89ドルですが、こちらも安いモデルなどが多く用意されています。
④Oblivus
①②とほとんど変わらなそうです。料金はA100で1時間2.6ドルで、GPUの種類はあまりないようです。
⑤Modal
Modalは①~④と違いPythonが使えれば、環境を自分で作らずにGPUが利用できるようです。トークンを発行し、独自のパッケージから操作を行います。
ただこれはこれで結構面倒な気がしますね…
一度パッケージの使い方を覚えれば楽なのかもしれませんが、それまでが大変そうです。(使ってないので、適当なことは言えないですが…)
料金はA100で1時間3.73ドルで若干高いようです。
3大クラウド(参考)
わかりやすい価格一覧はありませんが、参考に乗せておきます。
AWS
Microsoft Azure
Google Cloud
A100より劣るV100で1時間3ドル程度なので、やはりどれも高いです。
ただ継続的にサービスを提供する場合は、こちらのようなしっかりとした環境を選ぶことになると思います。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
の記事のように色々と並べてしまいました。
今後もこのようなサービスは増えると思いますのでチェックしようと思います。
次回CudoComputeを試した内容を記事にしたいと思います。
ありがとうございました。以下は参考にしたサイト記事です。
GPU料金一覧
※最新のものに更新されていないようです
見つけたGigazinさんの記事