ファイルシステム全てに高速アクセスするための fish shell 専用のプラグイン。
事前に収集したパス情報(以降、DB とする)を基にしてアクセスをする。
操作性は Vim の Unite を意識した。
Ubuntu 16.04 および Ubuntu 18.04 環境で動作確認済み。
GitHub - nekochango/fishingz
特徴
デモ(1)
デモ(2)
デモ(3)
インストール手順
セットアップ手順
高度な設定
DB を使った高速アクセス
+ DB をオープンして目的のパスを選択する。
+ - アクセスの度にパスの洗い出し(findコマンド実施)はしない
+ 選択したパスの種類に応じて以下のように処理が自動的に実行される。
+ -「ディレクトリ」であれば、cd を実行する
+ - HTML であれば Web ブラウザで開く
+ - Text であれば お気に入りのエディタで開く
DB からパスのみ取得する
+ Ctrl-e とすることで, カーソル下のパスを clipboard にコピーしてくれる
+ コピー後はコマンドラインに戻るので Shift-Insert などでペーストができる
+ - これにより取得したパスを grep, cp, mv, diff, ls などの引数にできる
初回の DB 構築は高速化対応を施した
+ DB 初回作成時のみマシンスペックを最大限に使って
2回目以降の DB 更新は自動的に行われる
+ 一定回数だけ fishingz を使えば DB の自動更新が行われる
+ - DB 更新までの閾値は自由に設定可能である
+ - DB 再構築時はバックグラウンドでマシン負荷を減らして行われる (負荷変更も可能)
+ - 更新契機が簡単なため、cron, at 等のスケジューラ登録が不要である
)
/etc/apache2/sites-enabled ディレクトリに移動する
1 DB を開く
- コマンドラインから C-u C-u と入力することで DB をオープンする。(キーは変更可能)
2 パスを選択する
- fzf により /etcapac2site として絞り込みを行う。
- 目標の [d] /etc/apache2/sites-enabled を選択する。
- 以上の操作で cd /etc/apache2/sites-enabled が実行された。
)
/home/neko/.local/share/fish/generate_completions/fzf-tmux.fish を nvim-qt で開く
1 ファイル用の DB を開く
- コマンドラインから C-u C-f と入力することで ファイル用 DB をオープンする。(キーは変更可能)
2 パスを選択する
- fzf により fishfzf.fish として絞り込みを行う。
- 目標の /home/neko/.local/share/fish/generate_completions/fzf-tmux.fish を選択する。
)
Ctrl-e で DB からパス情報のみコピーする
1 ファイル用の DB を開く
- コマンドラインから C-u C-i と入力することで ディレクトリ用 DB をオープンする。(キーは変更可能)
2 パスを選択する
- /etc/systemd にカーソルを合わせる
- Ctrl-e を押下して、 /etc/systemd をクリップボードにコピーする
- Shift-Insert によりコンソールにペーストする
必要なソフトウェア
+ fish (推奨 2.7 以上。 2.2 は不可)
+ fzf
+ xclip もしくは xsel
1. fishingz のインストールをする
git clone https://github.com/nekochango/fishingz
cp -p ./fishingz/fishingz.fish $HOME/.config/fish/function/.
source $HOME/.config/fish/functions/fishingz.fish
2. fzf のインストールをする
git clone --depth 1 https://github.com/junegunn/fzf.git ~/.fzf
~/.fzf/install
3. xclip のインストールをする
管理者権限が無い場合は、コンパイルをして xclip を作成する。
git clone https://github.com/astrand/xclip
autoreconf # create configuration files
./configure # create the Makefile
make # build the binary
管理者権限がある場合は apt-get install でインストールする。
apt-get install -y xclip
1. fishingz を呼び出すためのキーバインディングをする
| キー | 対応コマンド | 処理内容 |
|---|---|---|
| C-u C-u | fishingz | 「ディレクトリ」「ファイル」「シンボリックリンク」「履歴」全てを含む DB を使用する。 |
| C-u C-i | fishingz --find-dir | 「ディレクトリ」のみを含む DB を使用する。 |
| C-u C-f | fishingz --find-file | 「ファイル」のみを含む DB を使用する。 |
| C-u C-l | fishingz --find-link | 「シンボリックリンクファイル」のみを含む DB を使用する。 |
| C-u C-m | fishingz --find-mru | 「履歴」のみを含む DB を使用する。 |
上表の設定をする場合は以下のように記述すること。
$HOME/.config/fish/functions/fish_user_key_bindings.fish
function fish_user_key_bindings
### fishingz ###
+ bind \cu\cu 'fishingz ; commandline -f repaint'
+ bind \cu\ci 'fishingz --find-dir ; commandline -f repaint'
+ bind \cu\cf 'fishingz --find-file ; commandline -f repaint'
+ bind \cu\cl 'fishingz --find-link ; commandline -f repaint'
+ bind \cu\cm 'fishingz --find-mru ; commandline -f repaint'
fzf_key_bindings
### fzf ###
if test "$FZF_LEGACY_KEYBINDINGS" -eq 1
bind \ct '__fzf_find_file'
bind \cr '__fzf_reverse_isearch'
bind \ec '__fzf_cd'
bind \eC '__fzf_cd --hidden'
(-- snip --)
2. DB を構築する
fishingz -i
なお、初期設定では下記ファイルシステムは探索対象外としている。
/lost+found /snap /proc /sbin /media /root /opt
/srv /cdrom /lib64 /mnt /run /tmp /lib /dev
以上で fishingz が使用可能になった。
以下は必要に応じて行えば良い。
1. fishingz の設定をする
設定ファイルは $HOME/.fishingz/init.fish である。
| 変数 | 処理内容 | デフォルト値 |
|---|---|---|
| FISHINGZ_F_CMD | テキストファイルの場合に使用したいアプリケーション | nano |
| FISHINGZ_F_HTML_CMD | HTMLの場合に使用したいアプリケーション | firefox |
| FISHINGZ_DB_REBUILD_THLD | DB 再構築までに必要とする fishingz の使用回数 | 50 |
| FISHINGZ_TOGGLE_USE_SUDO | 読み取り専用の場合に sudo を使うか？(0:使わない、1:使う) | 0:使わない |
| FISHINGZ_NPROC_ON_REBUILD | DB 再構築時に使用する CPU の個数 | 1個 |
| FISHINGZ_COLOR_D | DB オープン時のディレクトリの表示色 | 32m (green) |
| FISHINGZ_COLOR_F | DB オープン時のファイルの表示色 | 36m (cyan) |
| FISHINGZ_COLOR_L | DB オープン時のシンボリックリンクの表示色 | 35m (purple) |
| FISHINGZ_COLOR_M | DB オープン時の MRU の表示色 | 33m (yellow) |
| FISHINGZ_FZF_COLOR | fzfモード時の色設定 |
上表の設定をする場合は以下のように記述すること。
$HOME/.fishingz/init.fish
# Command to execute in case of [f]
set -g FISHINGZ_F_CMD "vim"
set -g FISHINGZ_F_HTML_CMD "google-chrome"
# It represents how many times fishingz is updated when it is updated
set -g FISHINGZ_DB_REBUILD_THLD 50 # 50 <default>
# use sudo, when you can not writ file (1:use sudo, 0: not use <default> )
set -g FISHINGZ_TOGGLE_USE_SUDO 1
# execute it, if it have +x permission (1:execute, 0: not execute <default> )
set -g FISHINGZ_TOGGLE_EXEC_MODE 0
# Number of Core to use when rebuilding DB
set -g FISHINGZ_NPROC_ON_REBUILD 1
# fzf color settings.
# 30:black, 31:red, 32:green, 33:yellow, 34:blue, 35:magenta, 36:cyan, 37:white
set -g FISHINGZ_COLOR_D 32m # [d] directory
set -g FISHINGZ_COLOR_F 36m # [f] file
set -g FISHINGZ_COLOR_L 35m # [l] symlink
set -g FISHINGZ_COLOR_H 33m # [H] MRU
set -g FISHINGZ_FZF_COLOR "--color=hl:#ff00b0,bg+:#666666"