Hyper-VにUbuntuのインストールでハマった点
Windows8 Proのライセンスを持っていたことに気が付き、自宅PCをWindows 10 Proにアップグレードしました。ProということでHyper-V機能を利用してみました。
VMWareやVirtualBoxを利用したことはあってもHyper-Vは初めてです。また、普段はCentOSを利用しているということもあり、Hyper-VとUbuntuの導入で戸惑った点をあわせてメモしておきます。
Hyper-Vの初心者のためよく理解できていないところもありますが、誤りなどあればご指摘ください。
ハマった点
- Ubuntuそのものにログインできない
- ホストOSからログインできない
環境
- Windows 10 Pro(バージョン 1809)
- Hyper-V
- Ubuntu 18.04.1 LTS(ゲストOS)
インストール
Ubuntuのインストールはクイック作成機能(2018/9提供機能)を利用しました。
「クイック作成」と呼ぶくらいなのでVMの構築作業は簡単で、数ステップで以下の画面になります。
[接続]ボタンを押すとUbuntuのインストーラが起動されウィザードでシステム設定します。
- 言語を選択
- キーボード設定
- 地域設定
- ユーザID/パスワードとホスト名の設定
ここでは、個人用のテスト環境のため**「自動的にログインする」**を設定しました。
Ubuntuへのログイン
Ubuntuのインストール後、仮想マシン画面にログイン画面らしきものが表示されます。
さきほど設定したユーザ名とパスワードを入れると、なぜか「セッションの接続が解除されました」と表示されログインに失敗します。
インストール時にパスワードの入力ミスをしても、このようなメッセージなるとは考えにくいながら、何度も再インストールを繰り返すうちに分かったこと。
ログイン後
ようやくログインできたものの、「クイック作成」で作成されたUbuntuはスタンドアロンの利用を想定しているのか、インストール直後はホストOSからすぐに呼び出せる状態ではありません。
- sshデーモンが起動されていない
- IPアドレスの確認コマンドがない
そのため、ホストOSから利用できるように設定を変更します。
sshデーモンの導入
Ubuntuからローカルホストにsshで接続を試みるとエラーとなります。試しに、ターミナルからsshdと実行するとインストールされていないことがわかります。
Command 'sshd' not found, but can be installed with:
sudo apt install open-ssh server
任天堂ソフトのチュートリアルのように丁寧にインストール方法までを教えてくれるので、その通りに実行するとsshサーバのインストールと起動が完了します。
IPアドレスの確認
Windows 10 ホスト側からsshでログインするためにUbuntuに割り当てられたIPアドレスを調べます。ここでifconfigコマンドを実行しますが、これもインストールされていません。
Command 'ifconifg' not found, but can be installed with:
sudo apt install net-tools
同様にチュートリアルが出てきますが、面倒なのでGUIからIPアドレスを確認することにしました。GUIの右上のネットワークアイコンからIPアドレスを確認できます。
Wired Connected > Wired Settings
NetworkコントロールパネルのWiredの歯車マークを選択
ホストOSからログインする
やはり、UbuntuのGUI上のターミナルを利用するより反応が快適です。
最後に
Hyper-Vは数クリックでUbuntuを導入でき、最初からマウス統合機能がインストールされているのは便利だと感じました。ただ、SSHデーモン機能などは機能は標準でインストールして欲しかったと思うのが正直な感想でした。
また、これから導入しようと思っていたpython3はインストール済みで、標準インストールの選択基準がわからない