アジャイルは開発方法の考え方で、
スクラムはアジャイル開発のプロセスにフォーカスを当てたフレームワークです。
アジャイルの説明で利用される用語も、
スクラムでは独自の用語で再定義されていたりします。
ややこしかったので、アジャイルのアレがスクラムのコレだ、を一覧化してみました。
書籍ベースで得た知識で、開発経験はないので、
少し間違っている解釈があるかもしれません。
用語まとめ
該当する用語がないときは空欄としています。
従来の意味 | Agile | Scrum | 備考 |
---|---|---|---|
プロジェクトチーム | アジャイルチーム | スクラムチーム | |
顧客の代表 | プロダクトオーナー | (同左) | |
開発する人たち | 開発チーム | 「開発者」の集合 | |
支援型リーダー | チームリーダー | スクラムマスター | |
アジャイルコーチ | スクラムマスター | ||
関係者 | ステークホルダー | (同左) | |
開発範囲 | スコープ | (同左) | |
要件 | ストーリー | ユーザーストーリー | |
要件の相対的な大きさ | ストーリーポイント | ||
要件の優先順リスト | ストーリー一覧 | プロダクトバックログ | |
要件を明確にする活動 | プロダクトバックログリファインメント | ||
具体的な作業 | タスク | スプリントバックログ | ストーリ/プロダクトバックログを作業に砕いたもの |
固定期間の考え方 | タイムボックス | (同左) | |
1回の繰り返し期間 | イテレーション | スプリント | |
1回の開発期間の開始時に行う会議 | イテレーション計画会議(前半と後半) | スプリント計画、スプリントプランニング | |
1回の開発期間の最後に製品レビューする会議 | イテレーションのレビュー会議 | スプリントレビュー | |
1回の開発期間が終わってからやる振り返り | イテレーションの振り返り | スプリントレトロスペクティブ | |
1回の開発期間の生産性 | ベロシティ | (同左) | |
1回目の開発の前の準備期間 | イテレーション・ゼロ | スプリントゼロ | |
プロジェクト開始時に行う認識合わせ、キックオフ | インセプション | ||
朝ミ(日次ミーティング) | スタンドアップミーティング | デイリースクラム | |
反省会、振り返り会 | レトロスペクティブ | (※1) | イテレーションに関係なく定期的に実施(毎週が推奨) |
実行可能な成果物 | インクリメント | ||
手法・習慣 | プラクティス | (同左) | |
スクラムを定義したもの | スクラムガイド | ||
自律した理想的なチーム | 自己組織化したチーム | (同左) |
※1 アジャイル検定公式テキストを読んでややこしかったのは「振り返り」と「イテレーションの振り返り」が別だったことでした。イテレーション(スプリント)に関係なく定期的に行う振り返り、という考え方は、スクラムでの定義が分からなかったので空欄としています。