目的
こういう感じに背景に緯度・経度の線が入っている地図を描きます。この線はベクター(ライン)です。
準備
- QGIS3.4〜3.10
- QGISにMMQGISプラグインをインストールする
手順
-
プロジェクトの座標参照系(CRS)は好きなものでよい
-
メニューから、
MMQGIS
>Create
>Create Grid Layer
を選択 -
以下のように入力
-
Geometry Type
: Lines -
XSpacing
,Y Spacing
: 好きな間隔で。Units
: Degrees -
Extent
: Custom Area が良いです。キリの良い範囲で -
Output File Name
: ファイル名と保存場所を指定
- 緯度経度のラインのベクター(shpファイル)が作成されます
プロジェクトの座標参照系(CRS)が、地理座標系
(WGS84、JGD2000)の場合(左)と平面直角座標系
やUTM座標系
(JGD2000/UTMzone54N)の場合(どちらも10度間隔)
5.グリッドのレイヤーの順番を変えて、線の太さや色を変えて、出来上がり。 緯度・経度の数値は自分で付け足しましょう
余談
プラグインを使わなくてもQGISの機能でも緯度・経度の線は一応描ける
手順
- プロジェクトの座標参照系(CRS)をWGS84などの地理座標系に指定(平面直角座標系やUTM座標系だと間隔を距離(メートルなど)で指定されるので)
- メニューの
ベクタ
>調査ツール
>グリッドの作成
を選択 - 同様にグリッドの範囲や間隔をなどを指定。
しかし、CRSを変更すると、以下のようになって、MMQGISの線と合わない...(オレンジ実線:MMQGIS
、青点線:グリッドの作成
)
というのも、MMQGIS
(左)とグリッドの作成
(右)では線の書き方が違うからです。MMQGIS
では交点をつなぐ線分を作りますが、グリッドの作成
は範囲の端を結んだ線を作ります。
ということは、もっと滑らかな線を引きたい場合は間隔をせまくして緯度経度の線を作成してから、間引けば良いのかな。
- 地図のベクターはNatural Earthからdownloadしました