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リーダブルコードの概要をまとめてみた【前編】

Last updated at Posted at 2021-03-29

はじめに

本記事ではプログラミングの本として有名な「リーダブルコード」を読んだので、簡単に概要を紹介する。
前編では1章〜7章までを紹介。

1章 理解しやすいコード

鍵となる考え

コードは理解しやすくなければならない。
コードは他の人が最短時間で理解できるように書かなければならない。

  • 優れたコードとは他人が最短時間で理解できるコードである。理解できるとは変更を加えたり、バグを見つけたりできるという意味だ。
  • コードは短い方が良い。だが理解するまでの時間を短くする方が大切だ。
  • 理解しやすいコードは設計やテストのしやすさにつながることが多い。

2章 名前に情報を埋め込む

鍵となる考え

名前に情報を詰め込む。
気取った言い回しよりも明確で正確な方が良い。
- 明確な単語を選ぶ。

def Getpage(url):

このメソッドはデータベースやインターネットなどどこから取ってくるかわからない。インターネットであれば、DownloadPage()の方が適切。

また、使用する単語の代替案を調べれば、適切な単語を選択できる。

  • tmpやretvalなど汎用的な名前を避ける。(それ相当の理由があれば良い。例えばtmpは情報の一時的な保管など)
  • 具体的な名前を使って、物事を詳細に説明する。
  • 変数名に大切な情報を追加する。(値に単位あれば書くべき。また、危険や注意が必要な部分には喚起する情報を書く)
  • 長い名前はなるべく避ける(スコープの大きな変数には長い名前をつける。)
  • プロジェクト固有の省略系は使用しない。(新しくチームに入った人が混乱する)
  • 不要な単語は捨てる(DoServerLoop()はServerLoop()で良い)
  • 名前のフォーマットで情報を伝える(HTMLならclassの区切り文字にはハイフン、idの区切りにはアンダースコアを使用する)

3章 誤解されない名前

鍵となる考え

名前が「他の意味と間違えられることはないか」と考える。

filter("year <= 2011")

このコードはyearが2011以下のものを指すのか、2011以下を除外したものを指すのかわからない。2011以下ならselect()、除外するならexclude()が良い。

  • 限界値を含めるときは、minとmaxを使う。
  • 範囲を指定するときはfirstとlastを使う。
  • 包括/排他的範囲には、beginとendを使う。

4章 美しさ

鍵となる考え

一貫性のあるスタイルは「正しい」スタイルよりも大切だ。

  • 複数のコードブロックで同じようなことをしていたら、シルエットも同じようにする。(メソッドをうまく使う)
  • コードの「列」を整理すれば、概要が把握しやすくなる。(縦の線をまっすぐにする)
  • ある場所でA・B・Cのように並んでいたら他の場所でB・C・Aのように並べてはいけない。順番に意味を持たせ、常にその順番を守る。(後で見たときに、要素があるかどうかわかりやすくなる)
  • 空行を使って大きなブロックを論理的な「段落」に分ける。(グループごとに考えを分けられる。後から見たときに、自分の考えている場所が分かりやすくなる)

5章 コメントすべきことを知る

鍵となる考え

コメントの目的は、書き手の意図を読み手に知らせることである。

  • コードからすぐにわかることは書かない。
  • 酷いコードはコメントで補助するのではなく、コードそのものを修正する。(酷い名前の関数など)
  • コードの欠陥はTODO:(後で手をつける)やXXX:(大きな問題がある)などを使って示す。
  • コードを読んだ人が悩みそうなところを予想してコメントを書く。
  • 読み手が細部にとらわれないように、コードブロックにコメントをつけて概要をまとめる。

6章 コメントは正確で簡潔に

鍵となる考え

コメントは領域に対する情報の比率が高くなければならない。

  • 「それ」や「これ」といった代名詞は避ける。
  • 関数の動作はできるだけ正確に説明する。
  • 入出力の実例をコメントに書くには、値を慎重に選ぶ。
  • 多くに意味が詰め込まれた言葉や表現を使って、コメントを簡潔に保つ。(情報密度が高くなる)

7章 制御フローを読みやすくする

鍵となる考え

条件やループなどの制御フローはできるだけ「自然」にする。コードの読み手が立ち止まったり読み返したりしないように書く。
行数を短くするよりも、他の人が理解するのにかかる時間を短くする。
要約するときはコードを新鮮な目で見る。

  • 条件式の引数は左側が調査対象(変化する値)、右側は比較対象(安定した値)にする。
  • 条件は否定系よりも肯定系を使う。(例えば unlessや!=はなるべく使わない)
  • 単純な条件を先に書く。ifとelseが同じ画面に表示されるので見やすい)
  • 関心を引く条件は先に書く。(優劣が衝突する場合は自分で判断する)  
  • 三項演算子はなるべく使わない。(短くなるが、コードが読みにくくなることが多い)
  • ネストは浅くする。(値を早めに返してあげると浅くできる。)

後編に続く(執筆中)

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