はじめに

Vuetifyのコンポーネントにv-autocompleteというものがあります。
このコンポーネントのフォーカスが外れるタイミングを検知したかったのですが、Blurのイベントはv-autocomplete内のv-selectに該当する機能ではなく、入力部分に対して掛かってしまっているようでした。
https://github.com/vuetifyjs/vuetify/issues/11066

そのため、実際にv-autocompleteのフォーカスを監視するために、MutationObserverAPIを利用してclassの監視をしていたのですが、Vuetifyにはv-mutateディレクティブが存在していることに気が付き、使ってみました。
※Nuxt+CompositionApiの記述になってしまっているので、ご了承ください。

MutationObserverによる実装

<v-autocomplete 
  ref="autocomplete"
  />

// $refsでv-autocompleteを監視
const autocomplete = ref<Vue>()
// Observerを生成
const observer = new MutationObserver((mutations) => {
  for (const mutation of mutations) {
    if (mutation.attributeName) {
      const className = (mutation.target as Element).getAttribute(mutation.attributeName)
      const isFocus = className?.includes('v-input--is-focused') ?? false
      // クラスを監視してフォーカス状態を検知！
    }
  }
})
// マウント時に監視開始し、アンマウント時に監視終了する
onMounted(() => {
  if (autocomplete.value) {
    observer.observe(autocomplete.value.$el, {
      attributes: true,
      attributeOldValue: true,
      attributeFilter: ['class'],
    })
  }
})
onUnmounted(() => {
  observer.disconnect()
})

マウントしてコンポーネントのrefが取れたらObserverを適用、アンマウント時にdisconnectする必要があります。

v-mutateによる実装

<v-autocomplete 
  v-mutate.attr="{
    handler: onMutate,
    options: {
      attributeOldValue: true,
      attributeFilter: ['class'],
    },
  }"
  />

const onMutate = (mutationsList: any) => {
  for (const mutation of mutationsList) {
    if (mutation.attributeName) {
      const className = (mutation.target as Element).getAttribute(mutation.attributeName)
      const isFocus = className?.includes('v-input--is-focused') ?? false
      // クラスを監視してフォーカス状態を検知！
    }
  }
}

関数を渡すだけでシンプルになりました。
また、refではHTML側だけで読み取れる情報が少なくしっかりコードを読み込む必要がありましたが、v-mutateを記述していることにより可読性も上がったように思えます。

おわりに

少しニッチかもしれませんが、誰かの役に立てば幸いです。
他の方法や改善点等あれば教えていただけると嬉しいです。