最近はLambdaやAlexaスキルについて学習しています。
先日Alexaスキルを公開しようとしたところ、申請が却下されてしまいました。
なぜ却下されてしまったのか、今回私がAmazon様からいただいた指摘についてご紹介したいと思います。
公開しようとしたAlexaスキルの仕様
- 呼び出し名:「〇〇キャンペーン」
- とあるキャンペーンサイトのAPIを使用して現在応募可能なキャンペーン情報を取得
- 現在応募可能なキャンペーンの件数を喋る
- 現在応募可能なキャンペーンのリストを読み上げる
※〇〇はとあるキャンペーンの名称です。
上記のスキルを公開しようとしたところ、以下5点の指摘がありました。
- 第三者の商標
- スキル内の広告
- スキル起動の一貫性
- スキルアイコン
- サンプルフレーズ
1. 第三者の商標
申請したスキルに関して、第三者の商標またはブランドが含まれていたため却下されました。
考えてみれば当然ですね。
認定を通過させるには商標所有者から許諾を受けていることを認定チームがわかるようにする必要があります。
個人でAlexaスキルを作成する場合、第三者の権利を侵害するような単語の使用は控えましょう。
2. スキル内の広告
**スキル内の広告でAlexaの音声を使用する事は認められません。**また、第三者の広告を目的としたスキルは公開することはできません。
広告を目的としたスキルを作成する場合、Alexaにそれを喋らせてはいけないそうです。
また広告に関するスキルは公式アカウントでないと公開できません。
3. スキル起動の一貫性
サポートされている複数の起動フレーズを使用した際、スキルが起動できない可能性があることを指摘されました。
ユーザー:アレクサ、〇〇キャンペーンを起動して
アレクサ:すみません、よくわかりません。
正常に起動できる呼び出し名を設定するためのドキュメントも紹介してくれました。
スキルの仕様についてまで指摘してくださって、非常に親切ですね。
4. スキルアイコン
スキルアイコンに設定された画像の見た目について指摘されました。
スキルアイコンは空白、もしくはトリミング(もしくはトリミングされたりして解像度が低く、鮮明ではない状態)されていない状態でなければなりません。
またアイコンに記載の文字が切れてしまっているため修正する必要があります。
自分の好きな画像でいいのでは?とも思いがちですが、適当な画像ではいけないようです。
アイコンがとっさに思いつかない方は、Alexaアイコンビルダーを利用する方法もあります。
5. サンプルフレーズ
公開設定で設定するサンプルフレーズに提示した発話例(ワンショットまたは起動フレーズ)の先頭に、ウェイクワード(アレクサを呼び出すための音声コマンド)の記載が必要です。
該当のサンプルフレーズ:
〇〇キャンペーン
〇〇キャンペーンを開いて
〇〇キャンペーンを起動して
修正例:
アレクサ、[呼び出し名]
アレクサ、[呼び出し名]を開いて
アレクサ、[呼び出し名]を起動して
省略しがちですが、ウェイクワードは必ず記載しましょう。
まとめ
Alexaスキルは、法的なものから実装に関わる部分まで、幅広く審査されているということがわかりました。
自由に開発できるといっても、Alexaの1つの機能として、一定レベルの品質が求められるということですね。
今回のスキルは非常にシンプルな機能なため、より複雑なスキルになれば他の指摘も出てくるとは思いますが、
Alexaスキル公開のために、上記の指摘は押さえておくと良いと思います。