この記事は 2017.12.19 時点のものです。
プライベートなリポジトリが欲しいけど、githubに課金するほど継続するプロジェクトかわからない・・・そんな時、GoogleのCloud Source Repositoryの正式版サービスが2017年の5月頃から始まったことを知りました。今回は Cloud Source Repositories - Google Cloud Platform を使い始めるまでを備忘としてまとめます。
以下のセットアップはWindows10で行っています。
価格について
- プロジェクトあたり5ユーザまで無料
- 50GBまで無料
主な特徴
よいところ
- プライベートリポジトリが利用可能
- Github / Bitbacketリポジトリとの自動ミラーリングによるバックアップが可能
- ブラウザからソースを眺められる(プレビューはまだ貧弱)
わるいところ
- 住所・クレカ登録が必要
- セットアップ手順が多い
- ローカルに Cloud SDK というGCPサービスCLIのインストールが必要
- ユーザ名はフルメールアドレスでかつ、パスワードには自動生成された長ったらしいものしか使えない?
利用開始までの手順
- Google Cloud Platformに登録する(住所&クレカの入力)
- GCPコンソール上で新規プロジェクトを作成する
- 作成したプロジェクトでSource Repositoriesの利用を有効にする
- リポジトリを作成する
- ローカルPCにCloud SDKをインストールする
- ローカルPCでCloud SDKの初期設定(GCPとの接続認証と初期設定)を行う
- プライベートリポジトリとの認証のためにローカルPCに
netrc
ファイルを作る - セットアップ完了!ようやく利用開始できます。
ちょっと手間取った要点
認証設定ヘルプページではUNIX系向け手順しかありませんでした。
Windows10でかつローカルにgitの1.6以上がインストールされている場合は、ローカルに次のnetrcファイルを作成してください。
場所:
C:\Users\{ユーザ名}\_netrc
内容:
machine source.developers.google.com
login {認証時に表示されたusrename}
password {認証時に表示されたpassword}
それ以外の手順は多いですが、丁寧な公式ドキュメントがあるので特につまづきませんでした。
リポジトリのブラウザ上でのプレビュー
ファイルツリープレビュー
READMEのプレビューを表示してくれない。
ファイルプレビュー
マークダウンは生のテキストで表示されます。シンタックスハイライトも貧弱そうな印象でした。
まとめ
サービス開始からまだ日が浅いのもあり、プレビュー機能などがまだ弱い印象でした。
メインで使うなら Bitbucket や Gitlab などのほうが導入コストやソースプレビュー機能などの面で勝っている印象を受けましたが、リポジトリのミラーリング機能というユニークな機能を提供しているので万が一のバックアップ用に第2のリポジトリとしての選択肢には良いかもしれません。
個人的にはもう少し成熟するまでは Bitbucket を使おうかなという印象でした。