RICOH THETA m15で撮影した360度動画を使ったアプリをUnityで作る機会があったので、作り方をメモしておきます。全天球の内側に360度動画をムービーテクスチャとして貼り付けて再生し、ジャイロの値をカメラの方向に反映させるだけです。
360度動画を用意する
RICOH THETA m15で360度動画を撮影してください。
撮影を完了するとDual-FisheyeのMOVファイルが生成されます。
Dual-Filsheyeだと全天球に貼り付けられないので、THETA m15のダウンロードで提供されているパソコン用アプリケーションでEquirectangular形式のMP4ファイルに変換してください。
全天球モデルを作成する
動画を貼り付ける全天球モデルをBlenderで作成します。
モデル作成はこちらのサイトを参考にしました。
ほぼ参考先の手順通りなのですが、最後の法線反転をしないと上手く動作しなかったので、自分が実行した手順を改めて記載します。
法線の扱いはこちらのサイトを参考にしました。
- UVSphereを作成します。Segmentsは64、Ringsは32、Sizeは10に設定します
- ShadingをSmoothに設定します
- 両極を選択して、Ctrl+I (アイ) で反転します
- UV UnwrapeをCylinder Projectionにして、以下の通り設定します
- DirectionにAlign to Objectを選択
- AlignにPolar ZXを選択
- Correct Aspectを選択
- Scale to Boundsを選択
-
法線を表示します。球体を選択しNを押してプロパティを表示します
-
Mesh DisplayのNormalsで面表示を選択すると青く法線が表示されます
-
現時点では法線が全て外向きになっており、ムービーテクスチャを貼ると外側に貼られてしまうのでShadingのNormalsでFlip Directionを選択して法線方向を内向きにします
以上でモデルの作成は終わりです。
.blenderファイルとして保存してください。
次回は、Unityでアプリの実装をします。