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RICOH THETA m15で撮影した動画を使ってハコスコ用のアプリを作る(その1:全天球モデルを作る)

Last updated at Posted at 2015-07-08

RICOH THETA m15で撮影した360度動画を使ったアプリをUnityで作る機会があったので、作り方をメモしておきます。全天球の内側に360度動画をムービーテクスチャとして貼り付けて再生し、ジャイロの値をカメラの方向に反映させるだけです。

360度動画を用意する

RICOH THETA m15で360度動画を撮影してください。
撮影を完了するとDual-FisheyeのMOVファイルが生成されます。
Dual-Filsheyeだと全天球に貼り付けられないので、THETA m15のダウンロードで提供されているパソコン用アプリケーションでEquirectangular形式のMP4ファイルに変換してください。

全天球モデルを作成する

動画を貼り付ける全天球モデルをBlenderで作成します。
モデル作成はこちらのサイトを参考にしました。
ほぼ参考先の手順通りなのですが、最後の法線反転をしないと上手く動作しなかったので、自分が実行した手順を改めて記載します。
法線の扱いはこちらのサイトを参考にしました。

  1. UVSphereを作成します。Segmentsは64、Ringsは32、Sizeは10に設定します
  2. ShadingをSmoothに設定します
  3. 両極を選択して、Ctrl+I (アイ) で反転します
  4. UV UnwrapeをCylinder Projectionにして、以下の通り設定します
    • DirectionにAlign to Objectを選択
    • AlignにPolar ZXを選択
    • Correct Aspectを選択
    • Scale to Boundsを選択
  5. 法線を表示します。球体を選択しNを押してプロパティを表示します
  6. Mesh DisplayのNormalsで面表示を選択すると青く法線が表示されます
  7. 青い法線は標準だと短いので、サイズを少し大きくします
    viewNormal.png

  8. 現時点では法線が全て外向きになっており、ムービーテクスチャを貼ると外側に貼られてしまうのでShadingのNormalsでFlip Directionを選択して法線方向を内向きにしますreverseNormal.png

以上でモデルの作成は終わりです。
.blenderファイルとして保存してください。

次回は、Unityでアプリの実装をします。

参考サイト

  1. RICOH THETA m15
  2. 女の子か怖い人に囲まれ体験アプリ - デイリーポータルZ:@nifty
  3. RICHO THETA m15 ダウンロード
  4. 360度カメラTHETAで撮った写真・動画をUnityで使う - Psychic VRラボの殴り書き
  5. オブジェクトの法線方向の確認方法 - Blender Cycles memo
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