はじめに
前回Windowsでゲーム作成を行いましたが、普段Amazon Q CLIを使うなら動作の軽いLinuxで動かせた方が都合がいいかなと思い調べてみました。
あちこちサイトに飛びながらインストールを行ったので自分なりに手順をまとめておこうと思います。
手順
EC2インスタンスの立ち上げ方は割愛します。
まずは、空っぽのインスタンスを日本語対応させるためにパッケージをインストールします。
dnf install -y glibc-langpack-ja
その後はbashrcに追記して日本語設定を適用します。
echo 'export LANG=ja_JP.UTF-8' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
locale | grep LANG
LANG=ja_JP.UTF-8と出てればOKです。
次にAmazon Q CLIを入れていきますが、rootだとインストールできないのでec2-userなど他のユーザーでコマンドを打っていきます。
まずglibc バージョンの確認を行います。
バージョンの違いでインストールするパッケージが変わってきます。
ldd --version
2.34以降であれば以下
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf "https://desktop-release.q.us-east-1.amazonaws.com/latest/q-x86_64-linux.zip" -o "q.zip"
2.34以前であれば以下
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf "https://desktop-release.q.us-east-1.amazonaws.com/latest/q-x86_64-linux-musl.zip" -o "q.zip"
インストーラを解凍し、インストールを行います。
unzip q.zip
./q/install.sh
インストールの途中でBuilder IDを聞かれるので事前に作っておいてください。
以下のような感じで聞かれます。
? Select login method ›
❯ Use for Free with Builder ID
Use with Pro license
「Use for Free with Builder ID」を選ぶとURLが表示されるので、そのURLからBuilder IDの認証をしてください。
インストールが終わると「q chat」でAmazon Q CLIを使用することが出来ます。
事前にそのままのパスで
.local/bin/qterm
と打ってください。
Amazon Q CLI上で「q doctor」と打つと健全性の確認が出来ますが、上記コマンドを打っておくとエラーなく正常と判定されると思います。
ログイン後はいくつかコマンドを打ちます。
おそらく標準は「claude-3.7-sonnet」が使われますが、「/model」と打つことで「claude-4-sonnet」を選ぶことが出来ます。
「q update」でAmazon Q CLIをアップデートしておきます。
先ほどの「q doctor」で健全性の確認を行います。
ここまででAmazon Q CLIを使うことが出来るようになっているはずです。
MCPとの連携
今回は例として「AWS Documentation MCP Server」を使おうと思います。
公式ページは以下ですが必要な情報を抜粋して記載していきます。
https://awslabs.github.io/mcp/servers/aws-documentation-mcp-server/
インストール後はデフォルトで以下のパスが出来ています。
「/home/<ユーザー名>/.aws/amazonq」
この「amazonq」の下に「mcp.json」というファイルを作成します。
vi .aws/amazonq/mcp.json
## 以下そのまま記載
{
"mcpServers": {
"awslabs.aws-documentation-mcp-server": {
"command": "uvx",
"timeout": 60000,
"args": [
"awslabs.aws-documentation-mcp-server@latest"
],
"env": {
"FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR",
"AWS_DOCUMENTATION_PARTITION": "aws"
}
}
}
}
「"command": "uvx"」となっているため、uvxコマンドが必要になります。
Amazon Q CLIでuvxを使えるようにしてと頼みましたが上手くインストールしてくれませんでした。
以下でインストールします。
curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh
uv --version
以下もインストールしておきます。
uv python install
この状態で「q chat」で起動すると、
「✓ awslabsaws_documentation_mcp_server loaded in 1.86 s」
「✓ 1 of 1 mcp servers initialized.」
とメッセージが出るはずです。
「AWS公式ドキュメントを参照して~~して」と投げてみると
「Using tool: search_documentation from mcp server awslabsaws_documentation_mcp_server」とメッセージが出て、MCPを利用していることが確認出来ます。
まだ試してませんが、「mcp.json」に他のMCPの情報を追記していくことで機能を増やしていくことが出来ると思います。
前提としてパッケージが必要になったりすることには注意してください。
以下のような感じでドキュメントに事前に必要なものは記載されていると思います。
以上!!