わー!Arduinoの伏線回収だ〜!
今回は、Arduinoのプロジェクトに対して、すべてコマンドでビルドから何までやってみたいと思います。
そのために使うのはArduino CLI
というものです。
こちらからダウンロードできます。
展開するなりなんなりして、実行できる環境まで持っていってください。
arduino-cli.exe
とかarduino-cli
みたいなファイルだけにすれば大丈夫だと思います。
分かりやすく、ユーザーディレクトリの上にarduino-cli
ってフォルダを作ってその中に入れておいてください。
ではここから大事な「PATH通し」という作業を行います。
PATH通し?
ここからはPATH通しという作業を行なっていきます。
そもそも、PATHとはご存知でしょうか。
PATHとは。
一言でまとめるなら「実行ファイルがあるディレクトリの一覧的なやつ」です。
Linuxユーザーのみなさん、パッケージをアップデートするときはなんかコマンド打ちますよね。
そうそう、aptとかyumとかpacmanとかsnapとか。
ターミナルにapt
って入れたらaptが実行されますよね。
でも、そのディレクトリにapt
という実行ファイルがあるわけじゃないですよね。
じゃあapt
がどこにあるかっていう話なんすけど、which apt
とかって入れてみましょう。
$ which apt
/usr/bin/apt
どうやら/usr/bin/apt
にあるらしいですね。
じゃあターミナルは、何を参考にして/usr/bin
にapt
があるよってわかったのでしょうか。
そこでPATH
という環境変数が登場します。
このPATH
という環境変数は、実行ファイルがあるディレクトリを一覧でまとめています。
あなたがapt
と入力すると、PATHにあるディレクトリ全てにおいてapt
って実行ファイルがあるかどうか調べ、あったら実行するみたいなことをやっているのです。
つまり逆を返せば、PATH
のディレクトリにある実行ファイルは、どこからでも実行できるというわけです。
じゃあ、このPATHにディレクトリを追加すれば楽だよね〜っていうのがPATH通しみたいな感じです。
ちなみにイメージなんで実際とはちょっと違うと思います。多分違う。
じゃあPATHを通そう
とりあえずLinuxから。
for Linux
雑にいえばPATHという環境変数にディレクトリを追加するだけです。
それにはexportコマンドを使用します。
$ export PATH="$PATH:~/arduino-cli"
わぁ簡単。
一応ちゃんとした説明として、export
コマンドというものがまず環境変数を設定するコマンドです。
今回はPATH
という環境変数を$PATH:~/arduino-cli
にしています。
この$PATH:~/arduino-cli
というののうち、$PATH
は現在の環境変数PATH
に置き換えられるので、実質的に~/arduino-cli
をPATHに追記したという感じになります。
ちなみにコロンは区切りです。
でも、これだと該当ターミナルが閉じちゃうとリセットされます。
じゃあこれを永久的に設定する方法はないものでしょうか。
よく使われる方法として~/.bash_profile
に今のコマンドを書くという方法があります。
~/.bash_profile
というのは、bash起動時に実行されるコマンドをまとめてるで〜みたいな感じのやつです。
そこに追加すれば、bash起動時に勝手にPATHに追加してくれますよね。
(もちろんzshだったら~/.zprofile
とかって別のファイルがあります。)
for Windows
とっても簡単。
みんな大好きエンターキーを押してPATH
と入力。
「システム環境変数の編集」を選んで、ユーザーのPath
って書いてあるやつを編集するだけです。
じゃあ実際に実行してみよう!
Windowsの方は、一回すべてのターミナルを閉じることを推奨します。
じゃあarduino-cli
って入力してみましょう。
すると...!?
まとめ
多分みなさんArduinoCLIがこれで実行できるようになったと思います。
さて、体調不良など相も変わらず冬は忙しいですね。
もうちょっと私もなんとかします。
次回はちょっとArduinoCLIの最低限の環境構築だけでもしてやめます。
日にちがたりないかもおお!!!!!!!