この記事は、RHEL(RedHat Enterprise Linux)をEC2インスタンスで利用する際に「yum update」を行ったら、OSまでアップデートされてしまったので、それを回避する方法をまとめました。
そもそも、yumってなんだ?
インストールやアップデート、アンインストールを行うことができる、パッケージ管理システムのこと。
yum以外にも、Debian系ではaptやyumの後継版としてdnfが使われていたりします。
yum updateって何してる?
バージョン管理を主に行っているようです。
yum update実行後は、インストールされているパッケージが全て最新のものに更新されます。
OSのバージョンアップを行わずに、yum updateを行う方法
yum updateを行わないという選択肢もありますが、脆弱性が改善されていたり仕様が変更されていたりするため、なにかと行っていた方が良いのかと思います。
使用したAMI(OS)
RHEL-8.6.0_HVM-20231114-x86_64-59-Hourly2-GP3
一時的にOSのバージョンアップを行わない方法
$ sudo yum update --exclude=redhat-release*
yum updateをする際に、オプションでOSのバージョンアップを行わないように指定します。
あくまで一時的にバージョンアップを行わない方法なので、常にバージョンアップを行わない方法は次を参考にしてください。
常にOSのバージョンアップを行わない方法
一時的にrootユーザへ切り替えます。
$ sudo su -
その後、yum.confを編集します。
# vi /etc/yum.conf
※ここではviを使用していますが、お好きなエディタをお使いください。
yum.confが開けたら、
exclude=redhat-release*
を追記します。
準備ができたので、yum updateをしてみます。
# yum update
最後に、OSの確認をします。
# cat /etc/system-release
最後に
今回は、RHELでOSのバージョンアップが行われないようにyum updateを行う方法を記事にしました。
Amazon Linuxや他のOSでは方法が異なるようなので、また検証をしていきたいと思います。
不慣れて分かりにくい点もあったかと思いますが、お役に立てたら幸いです!
読んでいただき、ありがとうございました。