12
12

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

HTML5Advent Calendar 2015

Day 6

WebRTCをiOSアプリで扱う際のIPv6対応について

Last updated at Posted at 2015-12-06

※HTML5 Advent Calendar 2015への投稿ですが全然htmlネタじゃないです
※まだ調査中の部分があるので、後で追記します

#目的

iOSアプリのIPv6対応
iOSネイティブWebRTCアプリでAppRTCDemoを使ってる場合にSTUNだとP2Pのコネクションが通らないので調査

#前提:iOSアプリにおけるIPv6対応について

参考:下記
http://qiita.com/shao1555/items/4433803419dfc72bf80b
2016年初頭にアプリをIPv6に対応しないとApple審査に通らなくなるとのこと

#調査内容

上記の記事にあるように、El Capitan‎のMacでIPv6 only Networkを構築
システム環境設定→共有をoptionクリック→create nat64 networkにチェックを入れてインターネット共有スタート
立ち上げたEl CapitanをwifiポイントにしてiOS9端末でアクセス
→テストしたいアプリ起動して動作に問題がなければ審査通る

#調査内容 For WebRTC

自分の作ってるアプリでは現状STUNのみでP2P通信を実現してる(サーバーリソース使いたくない)
iOSのWebViewだとWebRTC対応してないので、AppRTCDemoを組み込んだ自分のサンプルをiOS端末で動かす
→P2P通信が失敗する!
※最新のライブラリバージョンじゃなかったので後日最新バージョンでも試してみます

iOSのAppRTCDemoは下記とか使ってやってます
https://github.com/pristineio/webrtc-build-scripts

#Apple審査におけるNAT64/DNS64の環境について

なぜIPv6 Only NetworkでP2Pが繋がらないのか、結局まだ原因は分かっていないのですが(できたら後日追記します)そもそもIPv6対応ってなんなのか?というところを調べていたので内容を書いていきます

##IPv6 Only Networkとは
Apple公式
DNS64/NAT64に対応したネットワーク環境のことです。
DNS64/NAT64は上記公式ページの図Figure 10-3にあるように、IPv6のDNSリクエストクエリ(example.apple.com)を発行した際、下記のような動作をするようです

→example.apple.comのIPv6アドレス(AAAAレコード)が存在するかチェック
→存在すればIPv6アドレス(AAAAレコード)を返す
→存在しなければexample.apple.comのIPv4アドレス(Aレコード)が存在するかチェック
→存在すればIPv4アドレス(Aレコード)をIPv6アドレス(AAAAレコード)に変換したものを返す

##IPv6 Only Networkの挙動
例えばIPv4アドレス直打ちでAFNetwork越しにHTTPリクエスト叩いたら普通にレスポンス返ってきた。
IPv6アドレスしか使えないのかと思ったけど、NAT64/DNS64はドメインのDNSクエリを変換するだけなので、そこは通らなくなるわけではないようです
やはり問題になるのはinet_aton, gethostbyname等のIPv4だけでしか動かないAPIを使っている場合のみのよう

※↑、別記事でまとめました→IPv6 only Network上での通信周り挙動について

##WebRTCxSTUNxIPv6 only networkで動かない原因
結論:ビルドしたライブラリ内部のSTUNクライアントあたりがうまくいってない

シグナリングはつつがなく行われてるように見えるんだけど、IPv6 only networkにつないでる端末からだけSTUNサーバー(rfc5766-turn-server)にログが流れてこなかった。

IPv6 only networkだとSTUNが通らない?っていうのを確かめる為、
下記のクライアント入れてSTUNが効かないのか試してみた
https://github.com/soulfly/STUN-iOS

IPv4のままだけど、STUN Port: xx.xx.xx.xxって返ってきた
→STUNのポート取得はIPv6 only networkでも問題ない
→STUNサーバーへのリクエスト部分で、使っちゃいけない関数使われてる?
ていうのが調査結果でした。

該当のコード箇所はAppRTCDemoでも使われてるライブラリのメソッド呼んでるだけで、

RTCICEServer *ICEServer = [[RTCICEServer alloc] initWithURI:[NSURL URLWithString:urlString]
                                                       username:@"hoge"
                                                       password:@"huga"];
RTCPeerConnection *peerConnection = [self.peerConnectionFactory peerConnectionWithICEServers:servers
                                                                                 constraints:mediaConstraints
                                                                                    delegate:self];

こんな感じでpeerConnection作ってcreateOfferとかすると通常はSTUNサーバーにアクセスが来る。ここから先は今の自分にはちょっと解析しきれないので…調査はここでストップしてます。

以上

12
12
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
12
12

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?