はじめに
散在するマスタデータを集積して、クレンジング、名寄せを実施し、関連するマスタデータを紐づけて管理するマスタデータ管理のソリューションでは、マスタデータを集積して、配信するデータ連携が非常に重要となります。
インフォマティカのMDMソリューションにおいても、データの集配信を実施するためのジョブを作成することができます。このジョブの中では、インフォマティカのデータ統合のソリューション:Cloud Data Integration を活用して、様々なアプリケーションとして接続するためのデータ集積、さらには配信していくためのデータ連携をノンコーディングで容易に開発することができます。
MDMからマスタデータの集配信
インフォマティカのMDMソリューションではデータ集積のジョブをIngressジョブ、データ配信のためのジョブをEgressジョブと呼ばれます。
インフォマティカでは、データ連携のプログラムのことをマッピングと呼び、GUIベースにて簡易な開発を可能とします。また、通常マッピングを開発する際は、プレビュー機能にてデータ連携のロジックが正しく実装されているかを確認しながら、デバッグや調査を実施しながらマッピングの開発が可能です。しかしながら、MDMからデータを配信するEgress ジョブの中では、前処理が実行されており、プレビュー機能が有効にはならないため、プレビュー機能を活用するためのTipsをご紹介します。
Egress Jobのマッピングでデータプレビューを実施する方法
手順1
一度Egressジョブをテスト的に実行します。このとき「Business 360 Console」サービスのマイジョブなどを利用して、Egressジョブの中で指定されているjobInstanceId のパラメータを確認します。(手順2で利用します)
手順2
このjobInstanceIdのパラメータは再利用可能なため、jobInstanceIdの値をEgressジョブのマッピング内のパラメータのデフォルト値として設定します。
手順3
このパラメータをデフォルト値として設定しているマッピングについては、以下のように任意の変換部品(トランスフォーメーション)にてプレビューを実施することができます!
まとめ
マスタデータを管理するMDMソリューションの中では、データの集配信は重要な技術要素であり、効率的な開発、運用が求められます。本Tipsにより、少しでも効率的な開発作業につながることを期待しています。