2019年4月にAWS Cloud9が東京リージョンでリリースされましたが、このCloud9でAWSのリソースを構築するコードをデプロイしながら、SSH等でサーバを操作できると運用が捗ります。そこで、Cloud9でTerraformをインストールする手順をまとめてみました。
1. Homebrewをインストール
以下の記事の内容の通り、Homebrewをインストールします。2019年では、HomebrewはLinuxをオフィシャルにサポートし、インストールできるようになっています。手順は非常に簡単なものでした。
Cloud9にHomebrewをインストールする手順
2. tfenvをインストール
Terraformのバージョンを切り替えることができるtfenvをインストールします。
tfenvをインストールしていれば、新しいTerraformのバージョンがリリースされても、Cloud9上で旧バージョンのインストールを維持したまま、新バージョンを試すことができます。
$ brew install tfenv
3. tfenvで利用できるTerraformのバージョンを確認
以下のコマンドで、tfenvを使ってインストールできるTerraformのバージョンを確認します。
$ tfenv list-remote
4. tfenvでTerraformをインストール
最新のバージョンでインストールするには、以下のコマンドを実行します。
$ tfenv install latest
バージョンを指定する場合は、以下のコマンドに倣います。
$ tfenv install 0.11.13
5. tfenvでTerraformのバージョンを選択
tfenvでバージョンを指定すると、terraformコマンドを実行した時に、指定したバージョンが使われるようになります。1つしかバージョンをインストールしていなくても、コマンドを実行する必要があります。
$ tfenv use latest
バージョンを指定する場合は、以下のコマンドに倣います。
$ tfenv use 0.11.13
6. 動作確認
Terraformのバージョン確認コマンドを実行して、バージョンを表す文字列が返ることを確認します。
$ terraform --version
Terraform v0.12.0-beta2
これでCloud9でもTerraformが使えるようになりました。Cloud9をEC2モードで動かしている場合は、EC2にIAM Roleをアタッチすれば、TerraformでAWSのリソースを構築できるようになります。