VirtualBox で cloud-init を使う

CentOS などの cloud image を VirtualBox から利用する際に cloud-init を使ってログインパスワードの設定などを行う方法をまとめる。¹

イメージファイルを vdi 形式に変換

OpenStack 等で動作する仮想マシンイメージは http://cloud.centos.org/centos/7/images/ から入手できる。例えば以下のコマンドで raw 形式のイメージファイルを VirtualBox の仮想ディスクの vdi 形式に変換する。

VBoxManage convertdd CentOS-7-x86_64-GenericCloud-1608.raw CentOS-7-1608.vdi

以下の内容で meta-data, user-data の２つのファイルを作成

meta-data

instance-id: host0001
local-hostname: host0001.example.com

user-data

# cloud-config
password: 3Ggpx4Qiy
ssh_pwauth: True
chpasswd: { expire: False }

ssh_authorized_keys:
-  public key の内容をここに書く

以下のコマンドにより、上記の2ファイルで構成される iso イメージを作成

genisoimage -output init.iso -volid cidata -joliet -rock user-data meta-data

VirtualBox で新規に仮想マシンを作成後、 "Machine" > "Settings..." のメニューから "Storage" をクリックし、 Optical Drive として iso イメージファイルを設定する。

これで CentOS の cloud image を VirtualBox で利用できるようになる。

パッケージ追加・設定などを行ってカスタマイズした仮想マシンイメージを OpenStack 等で利用するには、 qemu-img コマンドで vdi 形式から直接 qcow2 形式に変換すればよい。

qemu-img convert -f vdi -O qcow2 CentOS-7-1608.vdi CentOS-7-1608.qcow2

多くの cloud image はデフォルトで SSH パスワード認証を無効化しているため、 VirtualBox でイメージを起動してもログインすることができません。 ↩