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Raspberry Pi 4 + ROS2 で、最低限のロボットプログラムを作る準備

Last updated at Posted at 2019-12-08

(2020/4/28 追記)

Raspberry Pi 4 用の Ubuntu 18.04 公式イメージが使用可能になっていました。
しかし、今は 20.04 の陰に隠れているようです...。
おそらく、ここからダウンロードできます。
http://cdimage.ubuntu.com/releases/18.04.4/release/

2020年5月23日に、Ubuntu 20.04 対応の ROS2(foxy)がリリースされます。
それ以降は、Ubuntu 20.04 + ROS2(foxy)の使用を推奨します。
Ubuntu 20.04 は既に Raspberry Pi 4 に対応済です。

はじめに

Raspberry Pi 4 に ROS2 を入れて、最低限のロボットプログラム(Python)を動かす準備をします。
雑に「ロボット」と言ってしまいましたが、GPIO経由でのセンサ読み取りやサーボモータ制御するだけです。

残念ながら、Raspberry Pi 4 で ROS2 を使う公式な方法がまだありません。
私は以下の方法で一時しのぎしながら、公式リリースを待ちます...。

すること

  • Raspberry Pi 4 で ubuntu 18.04 を起動
  • ROS2 のインストール
  • I2C の有効化 → サーボドライバPCA9685 の利用準備
  • GPIO の利用準備

「ハードはどうでもいいからソフトだけ動かしたい」って人は最初の2つだけでOKです。

Raspberry Pi 4 で Ubuntu 18.04 を起動

(追記 に記載した、公式イメージを使用することを推奨します。)

Raspberry Pi 4 に公式で対応しているのは Ubuntu 19.10 になります。
しかし、ROS2 は今のところ Ubuntu 18.04 までしか対応しておらず...。
探したところ、非公式で Raspberry Pi 4 用の Ubuntu 18.04 イメージを公開している人がいたので、それを利用させてもらいます。

  1. このページの最後のリンクから
    ubuntu-18.04.3-preinstalled-server-arm64+raspi4+kvm.img.xz
    をダウンロード(raspi3用のものと間違えないよう注意)
    こちらから
    Raspberry Pi 4 用の Ubuntu 18.04.4 LTS(64bit) をダウンロード
  2. これを [Etcher] (https://www.balena.io/etcher/) などでSDカードに書き込み

これで、とりあえずは Raspberry Pi 4 で Ubuntu 18.04 が動きます。
SSHなどで接続してログインしましょう。
(初期user、初期password はともに "ubuntu")

ROS2 のインストール

公式ページに従えばサクッと終わります。

# https://index.ros.org/doc/ros2/Installation/Dashing/Linux-Install-Debians/

## (en_US ではなく ja_JP でもOK)
$ sudo locale-gen en_US en_US.UTF-8
$ sudo update-locale LC_ALL=en_US.UTF-8 LANG=en_US.UTF-8
$ export LANG=en_US.UTF-8

$ sudo apt update && sudo apt install curl gnupg2 lsb-release
$ curl -s https://raw.githubusercontent.com/ros/rosdistro/master/ros.asc | sudo apt-key add -

$ sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64,arm64] http://packages.ros.org/ros2/ubuntu `lsb_release -cs` main" > /etc/apt/sources.list.d/ros2-latest.list'

$ sudo apt update

## (デスクトップ版を使いたければ、ros-dashing-desktop に変更してください)
$ sudo apt install ros-dashing-ros-base

$ sudo apt install python3-argcomplete
$ sudo apt install python3-colcon-common-extensions python3-pip python-rosdep python3-vcstool

$ source /opt/ros/dashing/setup.bash
$ echo "source /opt/ros/dashing/setup.bash" >> ~/.bashrc

I2C の有効化(PCA9685 の利用準備)

サーボドライバ(PCA9685)でサーボを動かすための準備。
I2Cを使わない人は飛ばしてOKです。

I2Cの有効化

Raspberry Pi で I2C通信ができるように設定変更。
/boot/firmware/config.txt のこの行のコメントアウトを外してください。

/boot/firmware/config.txt
# dtparam=i2c_arm=on

続いて、/etc/modules の最後に次の2行を追加します。

/etc/modules
i2c-bcm2708
i2c-dev

必要なものを入れておきます。

$ sudo apt install i2c-tools
$ sudo apt install python3-smbus

PCA9685 を動かす準備

Python3 から動かすためのライブラリをインストール。

$ sudo pip3 install adafruit-pca9685

残念ながら、このままではエラーが出て使えません。
この記事を参考に、ライブラリを修正します。
/usr/local/lib/python3.6/dist-packages/Adafruit_GPIO/I2C.py のこの関数を修正。

/usr/local/lib/python3.6/dist-packages/Adafruit_GPIO/I2C.py
def get_i2c_device(address, busnum=None, i2c_interface=None, **kwargs):
    """Return an I2C device for the specified address and on the specified bus.
    If busnum isn't specified, the default I2C bus for the platform will attempt
    to be detected.
    """
    ### ここをコメントアウト ######
    # if busnum is None:
    #    busnum = get_default_bus()
    # return Device(address, busnum, i2c_interface, **kwargs)
    #########################

    ### これを追記
    return Device(address, 1, i2c_interface, **kwargs)

I2Cプログラムを動かすとき、毎回sudoしなくてもいいように以下を実行。
(ubuntuはユーザ名)

sudo usermod -aG i2c ubuntu

GPIO の利用準備

ここを参考に、pigpioをインストール。

## 念のため
$ sudo apt install python-setuptools python3-setuptools

$ wget abyz.me.uk/rpi/pigpio/pigpio.zip
$ unzip pigpio.zip
$ cd PIGPIO
$ make
$ sudo make install

終わりに

Raspberry Pi 4 で ROS2 および最低限のハードウェアを動かす準備ができました。
次回は、この環境を使って小さなロボットプログラムを作成します。

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