個人開発のideeeを去年発表しました!
アプリを通して本当に色んな経験をさせて頂いたと感じています。
約1年が経ち、自分のためにも振り返りを行い、得られた学びや気づきのシェアができれば幸いです。
どんなアプリ?
アイデアとエンジニアのマッチングプラットフォーム
アプリで解決したい課題点
- アイデアが無いだけでエンジニアが才能を有効活用できない
- 作ってもユーザーに刺さらない
- そもそも認知されにくい
背景
私は「もったいない」という感情にとても動かされる人間です
この感情に動かされ、誰かのためになったら良い、くらいの精神で運営してきました。
ターゲットユーザー
- アイデアを探している人
- アイデアをブラッシュアップしたい人
- アイデアを作ってほしい人
主要な機能
アイデアを投稿してみんなでブラッシュアップ
アイデアの時点で反響を図ることで
自分以外にも面白いと思ってもらえるかがわかります。
時間をかけて作る前に反応を見ることで、改善点を見つけられるような狙いです。
アイデアの投稿時にもセルフブラッシュアップ
個人的な感覚では、ほとんどの失敗する例ではアプリの方向性も決められていないことが多いです。
失敗するアプリはアイデア時点から改善点があリます。
例えば、
類似アプリが既にあるのに差分を作れていなかったり、
ターゲットが絞れておらず初見のユーザーにとってもわかりにくい内容になっていることに気づけるかもしれません。
成功確率を上げるためにもセルフブラッシュアップをしましょう!
振り返り
アプリ成果
ユーザー数: 800 ~
アイデア数: 325
チーム開発募集中のアイデア: 36
アプリの着想時点のこと
きっかけはこの個人開発の記事で初めてLTをしたことです。
ただの好奇心
→ LTで個人開発のことを調べまくって発表
反響を頂きエンジニアが挑戦しやすいことを改めて考えました。
「せっかくチャレンジしやすい立場にいるんだから個人開発で挑戦しよう!」と決意。
この時には「これだ!」という一つのアイデアは無かったんです。
けど、アイデアはたくさんありました。
アイデアが30ほど溜まったので記事にして公開しました。
(記事のアイデアはアプリに移行してしまいましたが)
結果は、3.4万Viewに対して392ストック
「これは!アイデアに需要あり!」
エンジニアでアイデアが足りていない方がこんなにいるんだと感じました。
最初のアプリをideeeにした3つのポイント
-
最初のアプリは大体失敗する
- なら失敗しないアプリを作ろう思った
- マネタイズをせず毎月費用の低くし設定
-
アイデアにたくさん触れたい
- 自分もアイデアの需要を確かめたい
- 多くの情報に触れることでアイデアがさらに浮かびやすくなる
-
ロングランできるアプリを作ろう
- 社会性を高める設計にして世の中からの需要を高めるように考えた
- 長期運用でエンジニアとしての成長を図ることを目的にした
最初からマネタイズしたい!なんて考えていたら
早めにピポットしたくなり1年も運用していなかったと思います。
マネタイズ < 自分の成長
に重きを置いていたのでここまで来れました。
行った試作
- 記事投稿から流入を狙う
- analytics等のツールでサイト調査
- 公式Twitterでの拡散の仕組み
- Clarityを使ってわかりにくいUIやデッドクリックが発生する箇所を探ってUXを改善
- Weeklyメールで最新の人気アイデアのランキングをお届け
- イベント
- お年玉企画・バレンタイン企画・アイデアソン
- インタビュー
良かった5つの試作
小さいものを数えればたくさんの施策をしてきたと思います。
今回はその中でも他の方にもおすすめの5つの施策をピックアップしました。
1. QiitaでのMVP記事
まずは需要があるかを確認
Minimal Value Product(以下MVP)を制作して本アプリを作る前に
まず刺さるアイデアなのかを市場で確かめる
もし刺さっていたらそのMVPからの流入が期待できるので一石二鳥
❌ まず作ってみて調査
⭕️ 調査してから戦略を立てて作成
もちろんMVPとして反応を見れるのがideeeです。
しかし、どんな形であってもユーザーの需要を見つけておくことが必須だと感じます。
2. ツールを使ったUXの改善
個人開発者はとにかくリソースが無い
お友達に正式発表前のアプリを触ってもらいバグFIXをお願いしました🙇♂️
ideeeにこんな素敵なアイデアも投稿されて実現されています。
今後レビューをお願いするときには活用したいですね。
個人的推しのClarityx
ユーザーの「デットクリック」を起こしている動画や
「イライラしたクリック」「ヒートマップ」なども簡単に取得できます。
想定したユーザー行動を作ることができていなかったり
どんなUIならクリックしたくなるかなどが研究できて素敵です。
これは僕がアプリの説明をしていた時にレコードされた操作の様子
3. インタビュー
- 9人の運営者ギルドの先輩方へインタビュー
- 14人のユーザーさんへインタビュー
特に面白かった気づき
- 自分が考えている以上に機能の使い方が伝わっていない
- アイデアを本気で実現したい人には壁打ちのバーニングニーズが存在する
- 大先輩からのリアルな事例やおすすめ本などが良かった
- 失敗をしないための本、ほとんどが失敗で終わる個人開発ではとても重要な視点
個人開発は目標を高くするとくに失敗することがほとんどだと思います。
そんな中、失敗しやすい事例を知って「転ばぬ先の杖」を持つことがとても大切だと思います。
4. イベント
Consumer Generated Media(CGM)と呼ばれる
一般ユーザーが参加してコンテンツができていくメディアではそのコンテンツが増えることが命。
企画によってアイデア投稿が著しく増えて、ユーザー数やアプリ自体の盛り上がりに繋がりました。
お年玉イベント
アイデアソンイベント
5. チーム開発
個人開発の最大の敵 == モチベーション
みんなでコミットして楽しい雰囲気作りをすることで
自分から湧き出るモチベ以外のコミット要因を作ることができました。
チーム開発状況
メンバー:6名で開発中 / 累計 12名参加
ミーティング方法:Weekly Meetingを50回以上開催
イベント:毎週のペアプロ・温泉施設でのもくもく会・オンライン飲み会・競プロ/フロント勉強会
楽しくチーム開発募集中です
早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け
そんなアフリカの言葉が有名ですが、
ideeeをみんなで盛り上げていることで1年も少しずつ成長させることができたと思います。
アプリの成長ももちろんのこと、自分の開発スキルも上がり
メンバーも著しく成長が見られ、エンジニアになろうとしていたメンバーも
エンジニア転職を成功させました。
まとめ
- 失敗を想定しながら動いたのが良かった
- リソースが無くて大変だけどその分学びだらけ
- 楽しむことが一番大事
はい、楽しむことことが一番大事です
お金を稼いだり高い目標があることも大事ですが
最初は、その過程を楽しめるかが大きな要素になります。
再掲ですが
エンジニアはとても挑戦がしいやすい状況にあります。
ぜひ少しでも個人開発に興味のある方は以下を確認して個人開発を楽しみましょう!
【ソフトウェアエンジニアに備わるアドバンテージ】
- 自分でMockを作れてユーザー検証などもしやすい
- サービスを形作り・ローンチできる
- 普段から課題解決ばかりしている
- 運用資金も作りやすい(給料水準)
自己紹介
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なる