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時間配分を考えて統計検定 2 級に臨む

Last updated at Posted at 2024-01-14

統計検定 2 級に合格しました。試験本番では緊張していつもの力が出せなくなりがちですので、いつも通りの力を出せるように試験の解き方を工夫しました。

この記事では試験本番で問題を戦略的に解いていき試験後に後悔がないようにする方法を伝えていきます。

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対象ではない読者

数学が得意な方や数学の問題に解き慣れている方はこの記事の対象読者じゃないです。こういった方は試験本番でもいつも通りの力が出せると思いますので自身を持って受験してください。統計検定 2 級の過去問で 6 割以上取れていない方も対象ではないです。まずは基礎を固めて過去問を繰り返し解き実力をつけましょう。

対象の読者

試験慣れしていない方や初見の問題に対して苦手意識のある方が対象です。限られた短い時間のなかで問題を解かなければならないという思いによって過度に緊張してしまい、いつもなら解ける問題でも頭が回らず問題が解けなくなってしまいます。そうならないために、試験前にあらかじめ作戦を立てておき試験本番でそれを実行することによっていつも通りの力を出せるようにします。

統計検定 2 級の特徴

統計検定 2 級は、試験時間 90 分で 35 問程度出題されます。1 問あたり約 2.5 分かけられますが、大体において全問解くには試験時間ギリギリか足りなくなります。また、成績優秀者を表彰する制度のため難しめの問題が 2 割ほど出題されます。難しい問題に時間を使いすぎたためにほかの問題に時間が使えず、いつもなら解ける問題も試験本番では時間がなくて解けなかったというのは避けなければなりません。統計検定 2 級に合格するならば時間配分が鍵になります。

時間配分の戦略

試験問題には見た瞬間に答えを出せる問題や 3 分以上時間を使って答えを出す問題など様々あります。すべての問題に対して同じように時間を使っていては時間が足りなくなるので、問題の難易度に応じて適切に時間を使うことになります。筆者が過去問を繰り返し解くなかで見つけた問題タイプと解答目安時間を次に紹介します。

問題のタイプと解答時間

問題の分析はあくまで筆者の実力と主観に基づくものですので、その内容については十分にご注意ください。

問題数 35 問のうち各問題は大きく 3 つに分類できます。1 つ目は、2 割ほど出題されるいわゆる難問タイプ。問題文を読んでから解答するまで 3 分以上かかるタイプです。2 つ目は、知識 & 例題タイプです。これは問題を見た瞬間に答えを選べる or 参考書の例題のような問題で式を作ってから解答まで 1 分、長くても 2 分かからないタイプの問題です。絶対に落としてはいけないタイプの問題と言えます。そして 3 つ目が、ちょっと考える系の問題です。参考書の例題に少し手を加えたような問題で多くの人にとっては初めてみるタイプの問題になります。解答時間は 1 問あたりの平均時間である 2.5 分前後です。

type 内容 解答目安時間 割合
1 難問系 3 分以上 2 割
2 知識 & 例題系 1 分以内 3 ~ 4 割
3 ちょっと考える系 2.5 分くらい 4 ~ 5 割

試験合格のためには上記 3 つのタイプのうち 2 つ目と 3 つ目のタイプの問題を数多く解くことになります。3 つ目のタイプの問題に十分時間を使えるように、2 つ目のタイプの問題は早く確実に処理していきましょう。そのためにはどのようにすればいいか、ここでは筆者が実際に試験本番で行ったことを紹介します。

試験の解き方

まず試験が開始したら、問題文に目を通して 1 分以内、長くても 2 分で解答できるか考えます。解答できるならばそのまま問題を解いて解答を選択します。時間がかかりそうな問題や解法がわからない問題には「あとで見直す」1にチェックを入れて次の問題に進みます。これを最後の問題まで繰り返します(1 周目)。1 周目は 30 ~ 40 分で終わらせます。そして、「あとで見直す」のチェックが入った問題数が 15 ~ 20 くらいだと順調に問題が解けているでしょう。ただこの段階ではまだ合格点に達していませんので、残った時間は合格点をとるためにタイプ 3 の問題を解くことに使っていきます。

2 周目は、「あとで見直す」にチェックが入った問題の中から解法が思い浮かんだ問題のみを解いていきます。1 周目はスピード優先のため解法が思い浮かんでも時間がかかりそうな問題はスキップしていき、2 周目でそれらの問題を処理していく流れです。解法は思い浮かんでいないけれど時間をかければ思い浮かびそうな問題はここではまだ解きません。それらの問題は 3 周目で解いていきます。2 周目の解答にかける時間は 1 問あたり 5 分程度です。2 周目で解答できた問題には「あとで見直す」からチェックを外しておきましょう。解答が不安な場合はまだチェックを入れたままにしておきます。

3 周目は最終段階になります。見直しのチェックが入った問題の中から、時間をかければ解けそうな問題、あるいは正解しておきたい問題から解いていきます。1 問あたり好きなだけ時間を使い解答します。ですので、自分が少しでも解けそうだと思った問題から手を付けていきましょう。解き方が全く分からない問題でも一応解答の選択肢はマークしておくことも忘れないでください。

だいたいここらへんで試験時間が終了します。後悔がないように分からない問題には時間をかけず解けそうな問題に時間を使っていきましょう。

おわりに

試験本番でいつも通りの力を出すにはどうすればいいか、その 1 つは客観的に自分の情報を知ることだと思います。つまり、今自分はどれくらいの問題を解けていて、どれくらいの問題が分かっていないのかあるいは解けていないのかをデータを使って知ることです。そのために CBT 試験で使える「あとで見直す」を活用します。最初 1 周目を解いたときには意外と難しいなと感じて焦っていても、1 周目終了時点で問題を 4 割ほど解けていてそうでもないなと知ることができ、冷静さを取り戻せいつも通りの力を出しやすくします。

合格ラインにギリギリで届かず落ちてしまった、これが一番悔やまれる展開です。そうならないために、分からない問題に時間を使うのではなく、解ける問題・解けそうな問題に十分に時間を使うことが重要です。そのための方法をここでは紹介してきました。誰かのお役に立てれば幸いです。

  1. CBT 試験では「あとで見直す」機能があり、チェックを付けると問題の最後の画面でどの問題にチェックを付けたか確認することができます。画面イメージ。

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