育休期間中に
随分と長いことSWE/DSとしてやってきたのですが、育休期間を利用し、データ分析関連の資格を一ヶ月以内に取得しようとしました。
人の能力を計測するベンチマークとして資格というのはありそうな話であり、資格がどの程度意味がありそうなのかを実感値を持ってみたかったので受けてみました。
いつでも受けれるCBTのデータ分析関連試験
年末年始の空き時間にCBT(コンピュータベースでの試験)で受けれるという条件と、異常に費用がかさまないという条件で探した結果、以下の4つの試験を受けることにしました。
- 統計検定2級
- Pythonエンジニア認定基礎試験
- Pythonエンジニア認定データ分析試験
- 統計調査士
ディープラーニング協会さんが主催するG検定・E検定もスコープに入れようとしたのですが、十万程度する講義を聞かなくてはいけないということで、流石にそこまでは投資対効果が不透明なものに投資できないと諦めました。
各勉強時間と結果
すでにある程度の実務経験がある人は想像通りそんなに難しくないという結果になりました。
- 統計検定2級 → 合格
- 時間:日数にして2週間程度、合計12時間程度
- 勉強ノート
過去問と統計WEBさんを参考に実際に解いてみて理解が浅い部分を補填するような勉強法をおこない行いました。
個人的にはCBTのテストは筆記の過去問より個々の問題は簡単だと感じましたが、量が多く、手計算では大変でした。
- Pythonエンジニア認定基礎試験 → 合格
- 時間:60分程度
- 勉強ノート
ノー勉で受かるレベルのものであると感じました。Pythonの公式サイトのチュートリアルを一通り読んだだけで合格することができました。
- Pythonエンジニア認定データ分析試験 → 合格
- 時間:2時間程度
- 勉強ノート
numpy, pandas, matplotの使い方とrandom forest, svmを聞いてくるような試験です。少々お値段が高いと思いましたが、参考書として紹介されているPythonによるあたらしいデータ分析の教科書を購入して一通り拝読しました。matplotだけは怪しかったのですが、内容を眺めて把握してほぼ疑問がなかったので流し読みで終わりました。
- 統計調査士 → 合格
- 時間: 日数にして一週間程度、合計8時間程度
- 勉強ノート
名前がかっこいいので受けたのですが、内容は国家の統計調査を行うための知識を問うものであり、データを読み取ってどういうことかを言い当てる以外に、どのような統計調査があるか、どのような法令になっているか、国家の統計の歴史など文系的素養がためされる試されるものです。体系的な知識でない歴史とか法律を覚えるのがとても苦手なのでこの試験が一番苦労しました。
勉強方法としては、総務省統計局のホームページをダラダラと眺めるのが良さそう(歴史的背景や統計調査をどういう運用をしているかがわかる)
各試験の感想と実際に役に立ちそうなのか
お役立ち度でいうと、統計検定2級 > 統計調査士 > Pythonエンジニア認定データ分析試験 > Pythonエンジニア認定基礎試験です。実際の実務に照らしわせてそんな印象を持ちました。
Pythonの文法やライブラリを使う能力は非本質的でバージョンアップやそもそも言語の変更によりその知識が意味をなさなくなることが多いです。また、データがPythonのpandasですぐ扱える状態に加工されているとかもそんなに多くはなく、実験計画を立ててどういったデータを取得するかも重要な視点になり、実験計画ができる方が重要なケースもあり、本質的な知識のほうが取り回しがよく、再利用性も高いため、統計検定関連の知識のほうが意義があると感じました。
余談
資格よりコンペに参加するほうが良い理論、実感したところあります。
どの資格を受けてみようかなといろいろ見た中で、やたらSQLの資格を押すサイト・ブログも多かったのですが、BigData関連ではOracleとか特定のベンダーのDBを覚えることにあまり意味がない印象があり、GCP BigQueryやAWS Athenaなどが使えるとよいのではないか(つまりクラウドの資格のほうがいいのでは)という感想でした。
統計検定はやっていて楽しかったのと、たまにある知識の抜け漏れを無くすような嬉しい効果があったので準一級までは受けようと思いました。おすすめです。
実際に育児をしてみてとても実感したのですが、生後間もない赤ちゃんが居て、ミルクやおむつ交換に追われて、原因が特定できないギャン泣きなどされると、本を開き集中して勉強することのハードルが上がります。赤ちゃんの泣き声は大人に対するアラートなので、感情を強く揺さぶり、集中力が一気に下がります。世の育児と仕事を両立しているパパママは本当にすごいと実感しました。