iOS8 ではデバイスに対して固定の座標値を得る方法が変わった

UICoordinateSpace プロトコルの記述によれば、
https://developer.apple.com/library/ios/documentation/UIKit/Reference/UICoordinateSpace_protocol/index.html

Window と Screen の座標系原点は、iOS7 まではデバイスをポートレートにした時の左上に固定されていたが、iOS8 からはユーザーから見て常に左上になるように UI の回転に合わせて移動するようになったとのこと。（言い換えると、iOS7 までは Window と Screen はデバイスに固定で View がその中で回転していたが、iOS8からはScreen 自体がデバイスに対して回転するようになった。）

このため、iOS7までは

CGPoint in_window = [view convertPoint:point toView:nil];
CGPoint in_screen = [view.window convertPoint:in_window toWindow:nil];

とすると、UI の向きによらずデバイスに対して固定した座標値になりましたが、iOS8 からはこのコードでは向きに依存した値になってしまいます。

iOS8 以降では、新設された API を使って

CGPoint in_screen = [view convertPoint:input toCoordinateSpace:view.window.screen.fixedCoordinateSpace];

とするとのこと。API には次のようなバリエーションが有ります。

convertPoint:toCoordinateSpace:
convertPoint:fromCoordinateSpace:
convertRect:toCoordinateSpace:
convertRect:fromCoordinateSpace:

（View は UICoordinateSpace プロトコルを実装しているので、View はこのメッセージのレシーバーにも引数にも対照的に使えるのが少しトリッキー。でも美しい。）

参考：
http://stackoverflow.com/questions/24150359/is-uiscreen-mainscreen-bounds-size-becoming-orientation-dependent-in-ios8
https://developer.apple.com/videos/wwdc/2014/#214