自己紹介
こんにちは、napoano365です。私は、LTSリンクの社内開発チームに所属しており、IT人材とIT案件をマッチングさせるサイト「アサインナビ」をはじめとする複数のウェブサービス開発や社内ITシステムの導入を担当しています。
私たちのチームは組織の拡大と積極的な採用により、毎年多くの若手エンジニアが増加しています。これら新しいメンバーの迎え入れや成長を支援するために、私たちは心理的安全性のあるチーム環境を重視しています。この記事では、私がチーム作りにおいて重要視しているポイントをいくつかご紹介します。
やっていること
1.メンバーへ接するときは「みんな、同期」の気持ちで臨む
上司や部下という関係ではなく、「みんな自分の同期だ」くらいの気持ちで、接しています。自分が特別優れているわけでもなく、マネジメントもあくまで仕事上の役割分担だと考えています。若手メンバーにも独自の知識や視点があります。そういった多様性を尊重し、自分に足りない部分は素直にメンバーを頼り、対等に接することを心がけています。
2.情報の十分な提供
新メンバーには、プロジェクトの背景や経緯をきちんと伝えるようにしています。アニメや漫画の第1話を知らずに、途中から視聴を始めても、ストーリが全く頭に入ってこないように、プロジェクトの全体像を理解するためには、前提となる情報が必要です。若手が質問しやすい環境を作り、必要な情報を主体的に共有しています。
※私に限らず、既存メンバーの多くが世話焼き好きで、よく個別に1on1を実施して、じっくり対話している様子を見かけます。
3.悩みの共有
仕事の進捗上悩んでいることや困っていること、緊張していること不安なことなど、"自分の弱い部分"を包み隠さず自己開示しています。先輩が"弱さ"を赤裸々にしながらも、周囲と協力しながら課題解決している姿を見ることで、若手も自己開示しやすくなり、周囲を頼りやすくなり、チーム全体にオープンなコミュニケーションが促されていくと考えています。
4.価値観の押し付けを避ける
「こうしてください」という強制力をもった指示をできるだけ避けています(ただし、緊急を要する場合や、その人が大きな間違いを犯しそうな場合を除きます)。メンバーそれぞれに、独自の知識と経験があり、自分なりに最善の答えを見つけています。頭ごなしに否定することは避け、まずは共通の前提条件を整え、その上で一緒に問題解決の道を模索します。「こういう懸念があるのだけど、どう思う?」といった形で意見を交換し、皆で課題を共有し納得できる決定を目指します。こうすることで、細かい指示がなくても、チーム全体としての行動の方向性が一致し、チームワークがスムーズに機能するようになることが多いです。
5.期待値と役割の伝達
チーム全体の最適化を目指して、各メンバーに「今のチーム状況であれば、あなたには〇〇な行動を期待している」を個別に伝えています。ただし、これは「必ずこう動いてください」という指示とはせず、行動するか否かは本人に委ねています。単に「こうしたら助かる」という形で伝えるに留めています。自分に対する期待値を理解することで、メンバーはより自信を持ち、積極的に行動するようになります。またメンバーがチーム内で評価を得やすくなることで、自己肯定感が高まり主体的なアクションが増えていきます。
(注) 成果はそのメンバーのものであって「実は裏で自分が指示出ししていたんですよ〜」といった自己顕示欲を出してしまうと、カッコ悪くなる気がしています。若手メンバーの成功を素直に喜び、その応援者であることが大切だと考えています。
6.素直なコミュニケーションを大切にする
「ありがとう」や「ごめんなさい」といった素直なコミュニケーションを大切にしています。感謝の言葉を伝えることで、メンバーの自己肯定感が高まります。特に若手は、自分の仕事が成果につながっているか、自分は成長しているか、について不安を抱えがちだと感じます。そのため、何か貢献してくれたら、きちんと「ありがとう」と伝えることで、彼らの自信が育つように心掛けています。自己肯定感のコップが溜まるにつれて、その人本来の強みが発揮されやすくなると考えています。
同時に、「すいません」「ごめんね」「自分が間違っていた」といった謝罪の言葉も大切にしています。このような誠実さは、チームメンバーに敏感に感じ取っているものです。逆に、然るべき場面で謝罪しないときの先輩のズルさや逃げの姿勢は、その場では問題にならずとも、積もり積もってチーム内のハレーションが生まれることもあります。落ち度があれば、その場で真摯に対応して、信頼回復に努めています。
当たり前のコミュニケーションを当たり前に行うことで、良好なチームを築いていけると考えています。先輩や既存メンバーの行動が、若手メンバーに引き継がれ、脈々と組織文化を形作っていくため、その模範となる言動を、まずは自分が体現して見せていくことが重要だと考えています。
まとめ
この記事をお読みいただきありがとうございます。
チーム作りは一つの正解があるわけではなく、状況によりに変化し続ける領域であり、
いろいろ試しながら、眼の前のチームにしっくりくる方法を探していくのが一番かと思います。
私が共有した考え方や行動が、皆さんのチーム作りに少しでも役立つことを願っています。
何か参考になる点があれば、ぜひ実践してみてください。