NetSuiteとPOSサービスを連携する際、NetSuite側で使用するエンドポイントは主に以下の通りです。
POSからの販売データなのでデータ連携の方向はPOS→NetSuiteの一方向、書き込みもNetSuiteへの書き込みのみで考えています。
POS業務システムという観点で商品マスター情報、POS業務システムのユーザーや管理者情報、応用パターンとして会員情報などの連携がある場合は、双方向書き込みの可能性もありますがまずは販売データの連携のみとしてまとめています。
今後の調査
- 国内展開されているPOS業務システムのうちAPI情報が外部公開されている幾つかをピックアップ
- POSシステムのデータ項目とNetSuiteのエンドポイントをマッピング
- マッピング情報を元にSuiteScriptで動作する連携スクリプトの作成
NetSuite側の主なエンドポイント
1. Sales Order(販売注文)
- 用途:POSからの売上データをNetSuite上の販売注文として登録。
- 備考:売掛や納品の管理を行う場合に利用。
2. Cash Sale(現金売上)
- 用途:POSで即時決済が完了した売上をNetSuiteに登録。
- 備考:即時決済完了(現金、クレジットカードなど)の場合に推奨。
3. Item Fulfillment(商品出荷)
- 用途:販売時にNetSuiteの在庫をリアルタイムに引き落とす。
- 備考:実際の出荷(商品提供)と同時に利用。
4. Inventory Adjustment(在庫調整)
- 用途:棚卸や在庫差異の調整をNetSuite側に反映。
- 備考:POSでの在庫管理結果との定期的な同期に利用。
5. Inventory Transfer(在庫移動)
- 用途:店舗間や倉庫間での在庫移動を管理。
- 備考:複数拠点間での在庫の移動を管理する場合に活用。
6. Customer Payment(顧客支払)
- 用途:売掛金や後払い管理を行う場合の顧客からの支払い記録。
- 備考:後払い決済の場合に利用。
7. Item Inventory(在庫情報)
- 用途:NetSuiteから在庫数や在庫ステータスをPOSに連携。
- 備考:在庫状況をリアルタイムでPOSに伝える場合に利用。
利用する技術手法
- SuiteTalk API:RESTまたはSOAPを利用したNetSuite標準API。
- SuiteScript(RESTlet, Scheduled Script):カスタマイズが必要な連携シナリオで利用。
- Webhook連携:POS側からNetSuiteにリアルタイム連携を行う場合に利用。
これらのエンドポイントを活用することで、POSとNetSuite間でシームレスかつリアルタイムなデータ連携を実現できます。